Quantcast
Channel: JFA.jp - 公益財団法人日本サッカー協会公式サイト
Viewing all 679 articles
Browse latest View live

2016年度 第3回地域レフェリーフィットネスインストラクター研修会

$
0
0

「2016年度第3回地域レフェリーフィットネスインストラクター研修会」が12月17日(土)、東京・味の素ナショナルトレーニングセンターで実施されました。

研修会では、今夏に大幅な改正があったフィットネステストに関して、山岸貴司JFAレフェリーフィジカルコーチからより詳細な説明が行われました。参加者は今後、各地域で自分が主体となってフィットネステストを実施することになり、細部にわたる理解と運営・準備能力が求められることから真剣に取り組んでいました。フットサル・ビーチ審判員に対するフィットネステストも今後各地域で実施するため、テストの基準を正しく理解しなければならず、今研修会は非常に重要な位置付けとなりました。

2年間にわたる研修会も今回が最終回ということもあり、参加者が山岸コーチの一語一句を聞き逃すまいと集中していたのが印象的でした。これから各々が所属する地域で、研修会で学んだことを発揮して、指導者と審判員のために活躍されることが期待されます。

インストラクターコメント

山岸貴司 JFAレフェリーフィジカルコーチ
2年間にわたる研修会、同じ立場の方々と学ぶ機会はとても大きな励みになったと感じています。能力が全てではなく周囲の方々に求められる人であり続けられるかが重要で能力や知識はその後から付いてきます。その部分を今回の研修会で心に刻めたかどうか。また感じられたかどうか。2年間の歳月をどう感じて動いたのかは各自が胸に手を当てて振り返ってください。これからも前進し続けるしかありません。それぞれ感じた課題を今後に生かしながら地域に貢献されることに期待しています。

受講者コメント

新井智也地域レフェリーフィットネスインストラクター(関東)
JFAの方々、地域審判委員会の方々には2年間貴重な経験をさせて頂き感謝いたします。また、各地域フィットネスインストラクターの方々と「つながり」を持てたことも大きな財産になりました。毎回の研修で良い刺激を受け、自分自身が成長することが出来ました。フィジカル・フィットネスだけでなく、人として成長できたことが今後の活動に役立つことと思います。継続することが「成長」・「上達」に繫がるのではないかと感じています。この研修で出会った方々とのつながりを大事にしながら、日本サッカー発展のために微力ながら活動できればと思います。

田渕量也地域レフェリーフィットネスインストラクター(九州)
素晴らしい指導者と仲間に恵まれ、このような機会を得ることができたことに感謝申し上げます。サッカーはよりスピーディーになっています。審判員には、より良い判定のために今後のサッカーに対応することのできるフィジカルが求められることになります。そういう意味でも、フィットネスインストラクターとしての責任の重さを感じているところです。この2年間で「意欲を持つ」ことが「成長」・「上達」につながるということを改めて感じることができました。今後、各地域のフィットネスインストラクターとしてレベルアップを図っていくなかで、意欲を高めるためにどうすれば良いのかを考えていきたいと思います。そのためには勉強をすることを忘れず、謙虚に、そして好奇心を持って多くのことを経験し、フィットネスインストラクターとしての資質を高めていきたいと思っているところです。「日本のサッカーのために少しでも力になることができれば」という思いで、今後も研鑽を積んでいきたいと思っています。

山崎克彦地域レフェリーフィットネスインストラクター(東北)
今回の研修では、2017シーズンに向けたフィットネステストの実施方法や留意点などを確認しました。特に1級・女子1級審判員にとってはシリアスなテストであり、私たちもミスが許されないため、和やかな雰囲気の中にも緊張感のある研修会となりました。2017シーズンを迎えるにあたり、新しいフィットネステストの実施方法や留意点などを地域に伝達する役目もあり、改めて自分の役割が重要であることを感じております。2年間の研修期間では、山岸コーチから分かりやすく丁寧に指導いただきました。今後もフィットネスに関わる様々なことを吸収して、高いフィジカルを持つ審判員育成のため活動していきたいと思います。


2017年国際審判員として31名を登録

第20回JFAレフェリーキャラバンを東京都で開催

$
0
0

JFAレフェリーキャラバンを1月21日(土)、22日(日)の2日間、東京都の味の素スタジアム調布庁舎と西競技場にて開催しました。

東京都は日本で最も多くの審判・審判指導者の登録数がありながら、実際に活動されている方は限られているということで、審判インストラクターを対象とした「チュータリング」(審判員と双方性を持った指導方法)の紹介と実践が中心の内容となりました。

プラクティカルトレーニング(PTR)では、プロフェッショナルレフェリーの東城穣氏も参加し、参加した審判員に対してより良い判定につなげるためのアドバイスをしました。

東京都サッカー協会(東京FA)は育成プログラムも充実しており、普段から行っているトレセンでは審判指導者に実践の場が提供され、審判員にはPTRを通してより実践的に学ぶ場が提供されています。参加者全員が、新しい方法を学び取り今後の活動に活かしていきたいという意欲に溢れたキャラバンとなりました。

インストラクターコメント

太田潔 JFA審判インストラクター
東京FAでのレフェリーキャラバンの開催は、20FA目となります。東京都は各カテゴリーで多くのチームを抱えていて、日々の試合数も大変多いものとなっています。したがって審判員、審判指導者の数も必然的に多くなっていて、課題も多岐にわたっているのが現状です。今回は、その中でも審判指導者の方をターゲットにしたプログラムを組みました。チュータリングやティーチングマテリアル、PTR等をグループワークを中心に行いましたが、参加者の意識が高く効果が期待できる大変良い講習となりました。またPTRは東京都トレセンでも実施しているということで大変スムーズでしたし、この時期にしては大変暖かい天候で審判員やデモンストレーターの高校生たちものびのび取り組んでくれて良いものとなりました。

今後は、キャラバンで身に付けたものをいかに伝達していけるか、実際の審判指導の場に活かせるかが大事なことになります。指導者の方には日常的に審判指導に携わっていただいていますが、このキャラバンを一つのきっかけとして、”審判員のために”と意識を新たにしていただければと思います。ご協力いただいた皆様に感謝いたします。ありがとうございました。

受講者コメント

牧野明久東京都サッカー協会審判委員長
東京都では、全体の1割にあたる約2万7千人もの審判員が登録しています。しかし、登録者数は多いものの、アクティブに審判活動をしている審判員の数が少ないのが課題となっています。東京FA審判委員会は、「競技規則に則って正しく試合運営(審判)ができる審判員を育て、サッカー及びフットサル競技の普及・発展に寄与する」という方針のもと、重点取組事項として「審判インストラクターの育成・指導」、「アクティブレフェリーの技術・資質の強化」、「指導育成範囲の拡大」を掲げ、事業を展開してきました。さらに今後は、グラスルーツ審判員やユース審判員にも目を向けていきたいと考えています。

今回のレフェリーキャラバンには、審判指導者に多く参加してもらいました。レフェリーキャラバンの充実したプログラムのもと、チュータリングやティーチングマテリアル、PTRの実践など多くのことを学び、相互理解を深めることができた有意義な機会となりました。このキャラバンを機に、一人でも多くの審判員が意欲を持って、技術向上や上級へのチャレンジができるように環境整備をしていきたいと考えています。サッカーのレベルアップとともに、審判員とインストラクターのレベルアップと若手審判員の育成につながるきっかけをいただいたJFA審判委員会の皆様に感謝いたします。

栗林覚参加インストラクター
今回JFAレフェリーキャラバンに、サッカー3級インストラクターとして参加させていただきました。2日間のカリキュラムでは、JFAの将来構想を学び、チューターリングによる指導手法、そしてPTRの実践指導を経験しました。チューターリングでは、グループワークで、ダイヤモンドナインやフィッシュボーンという手法を用い、審判員として必要な要素などを議論し、絞り込み、優先順をつけました。多様な発想から多くの意見が出され、ブレーンストーミングの意義深さを実感するとともに、自身の見識の狭さを省みる良い機会となりました。PTRでは、実践指導することが初めてで不安を持って臨みましたが、事前提出したプランニングシートに対する講師の的確なアドバイスとデモンストレーターへの指示書の準備により、望外にスムーズに進めることができました。

今回のキャラバンを通じて学んだことは、審判員を指導するにあたり、「自ら考えさせる」「認める」「褒める」ことの重要性です。指導時には、つい一方的に意見を押し付けてしまいがちですが、今後は審判員自らに分析させ、その意見に耳を傾け、相手を認めた上でアドバイスするよう心掛けたいと思います。

関根司審判員
私は今回JFAレフェリーキャラバンに参加し、2つのことを学びました。1つ目は、「考えること」です。特にPTRで、ショートカウンターのポジショニングなどを実践しました。カウンターのために少し離された地点からスタートするのですが、それには早いタイミングでスピードアップが必要です。しかしゴール前には早く到達できたものの、その後の展開を考えておらず、対応できないケースなどもありました。その時々で、何が起きるのか、「考え」「動く」必要があると、改めて考えさせられました。

2つ目は、「基本を忘れないこと」です。東城プロフェッショナルレフェリーの講話の中で、第4の審判員を担当した時に主審と交代した話がありました。シグナルビープなどが使えない状況の中で、どうしたか。それは“基本を思い出し”よく副審を見て、アイコンタクト取ることだったそうです。私はシグナルビープなどを使うことはありませんが、副審を見ることや対角線式審判法など、審判を行う上での、“基本”は多々あると思います。今はこの“基本”を忘れないよう、身に沁みこませようと思いました。今回参加し、「考えること」「基本を忘れないこと」という2つを学び、再確認できました。より良いレフェリングが出来るように今シーズンも頑張ろうと思います。

第21回JFAレフェリーキャラバンを大阪府で開催

$
0
0

JFAレフェリーキャラバンを2月4日(土)、5日(日)の2日間、J-GREEN堺(大阪府)にて開催しました。

JFAと大阪府サッカー協会審判委員会では3級審判インストラクターの養成・活用が進んでいないという課題に対応するため、若手の審判インストラクターを対象とした「チュータリング」(審判員と双方性を持った指導方法)の紹介と実践、プラクティカルトレーニングの導入が中心の内容となりました。

2日目はあいにくの雨模様の中ではありましたが、初日にJFAインストラクターから学び、準備したプログラムに基づいて、審判インストラクターが審判員に対してプラクティカルトレーニングを実践しました。その後に行われたフィードバックでは、プラクティカルトレーニングの難しさを訴えつつも、審判員の役に立つトレーニングを実践しようという高い意識が感じられ、参加した審判インストラクターの今後の活躍の期待が高まる時間となりました。

インストラクターコメント

柳沢和也関西サッカー協会 地域審判指導者トレーニングセンターマネジャー
それぞれの研修内容がスケジュールに沿ってスムーズに進められた大阪キャラバンでした。特に2日目のプラクティカルトレーニングは天候の影響で半分のスペースの屋根付きフットサルコートに変更したことで多少不安もありましたが参加者の事前準備の良さとテーマの組み合わせを工夫することで効率よくテンポよく進めることが出来ました。

事前アンケートで示された①活動が部門ごとで横の繋がりが薄い②今までの研修会は講師の説明が中心になっている③指導者の人材不足、といった課題が今回のキャラバンが改善のきっかけになればと考えていました。実際にキャラバンを行って「皆さんで研修会を作る」雰囲気作りが出来ていました。特に指導実践等で「質問する」「回答を引き出す」さらに「説明してもらう」をタイミングよく体験できたことや、プラクティカルトレーニングにおいてもそれぞれのインストラクターの役割分担を明確にしたことで参加型のワクワク感のある各部門で共有できる内容となったと思います。また、チュータリングは手法・道具を上手く使い分けることで親しみやすく、気軽に出来そうな点が指導者の人員増のトリガーになると考えます。

フィードバックの時間が十分に取れなかった点や「今回の体験を何に活用できるか」、「実際の活動にどのように反映させるか」を参加者と運営スタッフでディスカッションする時間があるとさらに活動の輪が広がると感じました。今後の関西FA審判トレセンの活動の中で、マネジャーである自分自身の課題として捉えていきたいと思います。

参加者コメント

泉博大阪府サッカー協会審判委員長
大阪では、「ユース審判員・U22審判員」と「将来の審判指導者候補者」をテーマにレフェリーキャラバンを開催しました。大阪府サッカー協会審判委員会では、審判員ならびに審判指導者の「質・量の向上」が喫緊の課題の一つとして挙げられる中、オブザーバー参加を含めて80名を超える参加者が一堂に会し、JFAスタッフから直接ご指導いただける貴重な機会を素晴らしい学びの場にすることができました。

受講審判員は14歳から22歳と年齢に幅があるだけでなく経験や実績も様々でしたが、飯田淳平プロフェッショナルレフェリーの明瞭明快なお話、その一挙手一投足が若手にとっては大きな刺激になりました。また、受講インストラクターのほとんどは現役審判員であり、指導経験が豊富とは言えないメンバーでしたが、黛インストラクター、高橋インストラクター、柳沢インストラクターの情熱溢れる講義からたくさんの気づきと学びを得ることが出来ました。

この2日間の学びと気づきをしっかりと振り返り、自分の中に落とし込み、力強く実践していくことが今回受講した者の使命であり、このことがご指導いただいたJFAスタッフのみなさまへの謝意につながると確信しています。みなさまのご協力、ご支援をいただきながら、今後も審判員・審判指導者の「質・量の向上」に努めてまいります。

野口健太郎 2級インストラクター・2級審判員
「楽しい」「緊張」「困惑」そんな2日間を送ることができました。私たちにとってはたった2日のことでありましたが、とても内容の詰まった2日間でした。私たち受講する側はこの2日間を最高の環境で迎えることができました。JFAから黛インストラクター・高橋インストラクターをはじめ飯田プロフェッショナルレフェリー、関西サッカー協会からは柳沢地域イントレマネジャーを大阪に迎え、最新の情報を教えていただきました。特に今後の育成の中心となる手法、チュータリングはこれまでの指導の手法と大きく異なり興味を引くものでした。「審判員は自分で考え自分なりの解答を導き出さなければならない」、「指導者側も審判員が答えにたどり着くような質問をしなければならない」、「指導者の”質問力”が問われる」など指導者側のスキルアップも要求されました。

事前に示された課題に沿ってトレーニング案を作成し実施してみましたが、実際行ってみると思いもよらないことがたくさん出てきて、実施計画案の詰めの甘さを痛感しました。審判員の動き・起こり得るミスを予想しておけばもっとスムーズに運ぶことができたであろうと思います。指導側も指導のポイント・実施のイメージを共有しなければならないと痛感しました。今回得た知識・情報を自分なりに理解し、地元大阪の審判員のスキルアップにつなげることを決意しました。

園山泰平 3級審判員(ユース審判員)
この2日間を通して最も大切だと感じたこととは「自分でチャレンジをして、それを修正する」ことです。自分はこのキャラバンで、自分で考えてプラスになるものを吸収したいなと考えて臨みました。プラクティカルトレーニングでは、様々な状況の下、この判断の何が良いのか・悪いのか、このポジションで良いのか、もっと良いポジションはどこだったのかをインストラクターの方々に指導していただきました。そして、プロフェッショナルレフェリーの飯田さんやJFAインストラクター、グループの仲間と一緒にその振り返りをする中で、良かった点・改善すべき点を自分なりに考え、整理することができました。

また、講義では、「レフェリーとは何が大切なのか」、「どういう気持ちでレフェリーをするのか」など、これまで深く考えたことがなかったことを改めて考えることができました。さらに、判定に関してはビデオ教材を用い、一つ一つ丁寧に講義・解説していただいたことはとても新鮮で、全てにおいて解説を聞けば聞くほど「なるほど」「そう考えるのか」と理解が深まりました。この2日間は自分の審判活動にとって非常にインパクトがある研修会でした。これを機会に、さらにレベルアップをしていきたいと気持ちを新たにしています。

2016年度審判員・審判インストラクター表彰式を実施

$
0
0

2016年度シーズンをもって勇退するサッカー1級・女子1級審判員、サッカー1級審判インストラクターの表彰式が2月12日(日)、神奈川県横浜市にて実施されました。

当日はS・1級審判インストラクター、1級審判員、女子1級審判員約360人が出席し、勇退者の功績をたたえました。また、新人賞となる浅見審判基金の表彰も行われました。

サッカー1級審判インストラクター

岡段忠典さん(在任期間:1998年~2016年/広島県)
河内耕一郎さん(大阪府)

審判員

竹下聖さん(女子1級/在任期間:2004年~2016年/広島県)
相葉忠臣さん(1級/在任期間:1999年~2016年/熊本県)
阿部浩士さん(1級/在任期間:1996年~2016年/新潟県)
野口達生さん(1級/在任期間:2004年~2016年/埼玉県)
前田拓哉さん(1級/在任期間:2001年~2016年/広島県)
山口博司さん(1級/在任期間:1997年~2016年/神奈川県)
渡辺智哉さん(1級/在任期間:2005年~2016年/愛媛県)

浅見審判基金表彰

最優秀新女子1級審判員賞:横田碧さん(福井県)
最優秀新男子1級審判員賞:先立圭吾さん(福岡県)

勇退者コメント

岡段忠典 1級審判インストラクター(広島県)
審判アセッサーとして約19年、現役時代、地域・県の審判委員長の在任期間を含めると約40年という、本当に長きにわたり、サッカーそして審判に携わってきました。在任中、多くのインストラクター、審判の仲間に支えられて今日があります。40年間実に多くの出会いがあり、私の人生は本当に豊かな人生となりました。一線からは退きますが、またどこかで皆さまに会える日を楽しみにしています。

山口博司 1級審判員(神奈川県)
長きにわたり現役生活を支えていただいた審判委員会、インストラクター、審判の仲間たちに御礼申し上げます。楽しいこと、苦しいこと、本当に多くのことがありました。1級審判員としての旗は置くことになりますが、今後はインストラクターとして後進の指導に当たってまいります。今後も微力ながらサッカーの発展に貢献していければと思います。

2017年度第1回フットサル1級審判員研修会を開催

$
0
0

1月21日(土)~22日(日)、2月11日(土・祝)~12日(日)と2回に分けて、フットサル1級審判員研修会をJFAハウスにて開催しました。

今回の研修会では、「マネジメント」をテーマとしたディスカッションを行いました。

また、フットサル国際審判員の小崎知広氏より昨年コロンビアで開催されたワールドカップの報告がなされ、世界のフットサルのトレンドが説明されました。さらに、フットサル日本代表ブルーノ・ガルシア監督・フットサルテクニカルダイレクター小西鉄平氏よる戦術論の講義が行なわれました。

インストラクターコメント

垣内理伸フットサル1級審判インストラクター
今回の研修会では、昨年コロンビアで行われたFIFAフットサルワールドカップに派遣された小崎国際審判員による報告、フットサル日本代表ブルーノ監督及びフットサルテクニカルダイレクターの小西鉄平氏によるフットサルの戦術についての講義、良いマネジメントについて事象映像を使ったグループによる討議、ビーチサッカーの競技規則の説明と盛りだくさんの内容で実施しました。グループ討議ではいかに試合を審判員としてマネジメントするのか、その方法としての審判チームの協力、対応など活発な討議をし、考え方や対応の方法など良い情報交換ができたと思います。また、ワールドカップ派遣報告では、小崎審判員が感じた戦術と今後意識していきたい判定のための対応に加え、技術サイドからも、最新の戦術論について講義をいただきました。各審判員とも戦術の変化に対応するポジショニングの意識などを考える良い時間であったと思います。また、私自身も指導者として、戦術の変化に対応していく審判員によきアドバイスができるよう、良い刺激にとなる講義でした。

参加者コメント

小林裕之フットサル1級審判員(大阪府)
今回は、小崎審判員が昨年のFIFAフットサルワールドカップで感じられた世界のトレンドを、そしてブルーノ・ガルシア監督に指導者として世界トップチームの使う技術・戦術を紹介いただき、世界の潮流を感じることができました。選手の技術を最大限に生かしたチーム戦術をしっかりと理解すること、そしてそれを基に試合の展開を予測し、選手や試合の空気を感じ取ることが、「誰もが納得する判定」に繋がるのだと理解できました。また、「気づき」についてのグループディスカッションでは、同じ映像から「誰もが納得する判定」を実行するために必要な「気づき」「行動」を各職務の立場に分かれて議論をしました。相手が何を見て、何を考え、レフェリーチームとして判断に必要な情報は何なのか、これをお互いが「気づき」合うことが重要なのだと思います。限られた時間の中でも仲間から良い刺激を得ることができました。フットサルレフェリーの価値を高められるよう、今回の学びをしっかりと今後の活動に生かしていきます。

井上淑美フットサル1級審判員(山口県)
今年度、フットサル1級審判員として認定をいただき、同期8名とともにフットサル1級審判員研修会に参加させていただきました。初めて多くの先輩方と学びの時間を共有させていただくということで、緊張の連続でしたが、同じ1級の仲間として、厳しさのなかにも温かさをもって接していただき、非常に多くのことを学ぶことができました。講義では、実際のゲームで発生した事象からマネージメントについてディスカッションを行い、グループごとにプレゼンを行いました。この研修では、同じ映像から先輩方が得る情報量と、自分自身が得る情報量の違いに驚きを隠せませんでした。事象に関わった者の意図やそれ以前の状況を考慮し、選手やチームにとっての最善を考え、4人の審判員それぞれが優先するべきことは何か。この研修で耳にした先輩方の言葉を自分の引き出しに加えていき、確実に実行していきたいと思いました。そして最後に、とても心に残った言葉がありました。小川委員長のお話の中で引用されたスティーブ・ジョブズの名言〝探し続けなさい。落ち着いてしまってはいけない。〟私の1級としての活動はまだ始まったばかりですが、今後さらに高い志を持って取り組み、経験を重ね、選手やチームが1勝のために探し続けたものがカタチにできるようなレフェリングを私自身も探し続けていきたいと強く感じています。

2017年度第1回女子1級審判員研修会

$
0
0

2月11日(土)、12日(日)、女子1級審判員を対象とした「女子1級審判員研修会」を新横浜で実施しました。

同研修会は、「審判資格の更新」「前シーズンの振返り」「「シーズン開幕に向けた準備」という3つの目的があります。新しく女子1級審判員になった8人も加わり、女子1級審判員は全51人になりました。

研修の主な内容は以下の通りです。

2月11日(土) 
9:30~10:15開講式
小川審判委員長挨拶
新横浜プリンスホテル  
10:15~10:45座学①
11:00~12:30座学②
研修会の目的の確認
2016の振返り
2017シーズンについて
グループワーク
14:00~15:30座学③
女子委員会委員長今井純子
JFAナショナルトレセンコーチ西入俊浩
新横浜プリンスホテル  
15:45~16:30座学④
なでしこリーグ2017
田村貢専務理事、向井淳也事務局長
年間スケジュール、試合実施要項等
16:40~17:30座学⑤
なでしこリーグルール講習会
19:00~20:00競技規則テスト
WEBで実施
新横浜プリンスホテル  
20:00~20:40座学⑥
地域審判委員会女子担当者会議報告
2016FIFA大会参加報告
20:40~20:50総評、今日1日の振返り
2月12日(日) 
9:00~10:00座学⑦
フィジカルフィットネス
新横浜プリンスホテル  
10:15~11:45座学⑧
2016の反省と2017の目標設定
グループワーク
11:45閉講式
14:00~表彰式新横浜プリンスホテル

インストラクターコメント

鮎貝志保審判S級インストラクター(宮城)
今回の研修会で私は、なでしこリーグのチームに向けて作成した判例集の解説を担当しました。このセッションでは、判定のすり合わせを行うだけでなく、どうしてそのように判定したのかをディスカッションすることに重点をおきました。女子1級審判員も人数が増え、年齢や経験値も異なる中で、考慮点に基づいた判定の根拠を共通理解することが重要であると改めて感じました。また、毎年、なでしこリーグや女子委員会、テクニカルスタディーグループの方にお越しいただき、日本の女子サッカーの現状についてさまざまな角度からレクチャーをいただいています。今年も大変有意義なお話を聞くことができました。

こうした女子サッカーに携わる皆様からいただいた貴重なお話を、審判員のレフェリング向上にどうつなげていくのか、効果的な指導方法を探求する姿勢が私達インストラクターには求められています。研修に意欲的に取り組む女子1級審判員の姿を目の当たりにし、私自身は力不足で心苦しい面もありますが、他のインストラクターの皆さんと協力しながら、審判員にとって、少しでもフィールドで役立つ内容が提供できるように指導の工夫を続けていきたいと思いました。

参加者コメント

藤ヶ崎敦審判1級インストラクター(茨城)
女子1級審判員対象研修会に、今回初めてインストラクターとして参加させていただきました。現在の女性審判員の状況を直接感じることができ、私にとって大変有意義な2日間となりました。

その中で、悩みを持つ審判員との面接は、現在、日本女子サッカーを支える「女子1級審判員」の置かれている立場の難しさを、私自身考えさせられました。審判員は、仕事、審判、家庭の両立を目指し、精一杯努力していますが、フィジカル面や高い審判技術を求められる1級審判員としての使命があり、狭間で苦悩する姿を見ることが出来ました。私は、その悩みに対して、明確な回答や方向性は示すことが出来ず、審判員の気持ちに同感し、寄り添うこととしました。女子1級審判員は、2日間の各セッションの中で、自己表現し、真剣な表情で最後まで取り組み、初期の狙いを達成できたと感じました。

今後は、担当するゲームの中で、自己の目標を意識し、短いスパンで、チェックしながら成長してほしいと願っています。最後のセッションで熱く語ったJFA小川佳実審判委員長のお話を胸に刻み、日本のサッカーを世界基準にしようとする意志を強く持ち、チャレンジしてくれることを期待しています。皆さんで頑張りましょう「チーム女子1級!」

吉澤久恵女子1級審判員(東京)
今回の研修会は、2日間(実際は1日半)で9コマの座学があり、かなりハードなスケジュールでした。Keep looking. Don't settle...小川委員長が挨拶の中で紹介された米国の実業家であり、アップル社の創業者であるスティーブ・ジョブズ氏の言葉です。この言葉はスタンフォード大学の卒業式でのスピーチの一節でとても有名なものでした。和訳よりも、英語の響きのほうがすんなりと自分の中に入ってくる、心地の良いフレーズに感じました。かつてあるアセッサーに”HISAE,Keep going!""と励まされた時のそれに通じるものがあったのだと思います。自分の立てた目標を達成するため、目標に具体性を持たせること。グループで討議を重ねることで、何をすべきか、目標を具現化するための課題も明確なものになっていきました。諦めたところで、成長は止まります。チャレンジすることに年齢制限はありません。仲間と共に、自分を信じて「自立した魅力ある審判員」になるべく、日々努力を惜しまず過ごしたいと思います。2017年シーズンが今から楽しみです。

仲地あすか女子1級審判員(沖縄)
あっという間の二日間でした。まだ私の中でなんとなくしか見えなかったこれからの目標ですが、今まではどのようなことをやっていけば良いのか?やって行けるのかという不安がありましたが、今回、女子1級審判員の先輩方々とお話ができ、研修を受けて、自分の目標を見つけることが出来ました‼勉強もトレーニングも自分ではやっているつもりでしたが、まだまだ足りかったと感じました。「日常が大事」...(日常の行動がピッチでも外でも出る。)自分の日々の仕事や家庭の行動はレフェリングにもつながっていると思いました。

2017シーズンの判定基準「競技規則スタンダード」に関する解説映像を公開

$
0
0

日本サッカー協会はこの度、2017年シーズンにおける判定基準を示す「競技規則スタンダード」の解説映像を公開しました。

この映像は、試合中の選手のプレーや審判員の判定をサッカーファミリーの皆さんと共有し正しく理解してもらうことを目的に、競技規則の解釈、適用についてわかりやすく説明したものです。ぜひご覧ください。

サッカーファミリーの皆さんへ ~小川佳実日本サッカー協会審判委員長より~

審判委員会では、毎シーズンの開幕前に、Jクラブの選手やコーチングスタッフ、チーム関係者、メディアを対象にそのシーズンの判定基準「競技規則スタンダード」を説明する講習会を実施しています。今回公開する映像は、その講習会で使用した映像の抜粋で、各プレーがどんな考慮点をもとに判定されているのかをわかりやすく説明しているものです。これらの映像をサッカーファミリーの皆さんに向けて一般公開するのは初めてのことです。

今、世界を常に目指す日本サッカーではよりタフでたくましいプレーが求められており、ピッチでは選手たちが白熱したプレーを繰り広げています。審判員は、その中で起こった事象に対して一瞬の判断で判定をしなければなりません。世界基準のサッカーを展開していくためには、選手や指導者、審判員などピッチの中にいる者だけではなく、ファン・サポーターやメディアなどサッカーに関わる皆が、基準を共有し理解し合うことが大切です。今シーズン、この基準のもとにサッカーが展開されますので、「競技規則スタンダード」とは言わばサッカーの醍醐味を知るポイントとも言えます。この映像を通して、サッカー界全体で「競技規則スタンダード」を共有し、サッカーという競技への理解をさらに深めていきましょう。

JFA-TV

 

2017年度第1回J1・J2担当審判員研修会を開催

$
0
0

2月10日(金)~2月12日(日)にかけて、2017年度第1回J1・J2担当審判員研修会が横浜市にて開催されました。

Jリーグ開幕前となる今回の研修会では、昨シーズンの振り返りや今シーズンのターゲットなど判定面はもちろんのこと、リーグ戦を運営していく上での確認事項を共有する機会となりました。

昨シーズンの振り返りから、さらに精度を高める状況を作り出し、繰り返し実践トレーニングを行いました。インストラクターや審判員同士でアドバイスをしあいながら、判定の精度を高めるために各審判員が積極的に研修会に参加し、審判チーム全体として機運を高め開幕に臨みます。

講師コメント

上川徹 S級インストラクター(トップレフェリーグループシニアマネジャー)
昨シーズンの課題の一つとなったペナルティエリア内における事象をより的確に判断につなげるために、ミスが起きるエリア、反則の種類、主審と争点との距離などを分析、そして実践の場を設定したプラクティカルトレーニング、実際の映像を確認しながら判定についてのディスカッションを主なプログラムとしました。審判員は積極的な態度で参加し、なぜミスが起きてしまうのかなど深い議論が交わされ、改善すべき点の整理ができたものと考えます。

廣嶋禎数 S級インストラクター(トップレフェリーグループマネジャー)
シーズン開幕を間近に控え、昨シーズンを振り返り、今シーズンの目標を確認し、審判員全員での意思統一を図りました。そしてその目標を達成すべく、室内でのレクチャー、フィールドでのプラクティカルトレーニングを通して審判員間での活発な意見交換が行われ、審判員の皆さんは、シーズンへ向けて意識を高め、良い準備で開幕を迎えられると期待しています。

参加者コメント

浜本祐介 1級審判員(大阪府)
2017シーズンの開幕に向けた研修会を通して、プロリーグを担当する審判員の誇り、責任を強く感じました。特にプラクティカルトレーニングでは、自分たちで選手・主審・副審の役割を担当することで様々な立場からプレーを見ることができました。フィジカル面、メンタル面共に、良い準備をして最高のシーズン開幕を迎えたいと思います。

西山貴生 1級審判員(香川県)
今回の研修会では、「ペナルティエリア内やその付近の判定の精度を高めること」を中心にプラクティカルトレーニングや映像ディスカッションが行われました。プラクティカルトレーニングでは、ポジショニングの違いにより見え方が変わること、どこにポジションを取れば見たい事象が見えるのかなど再確認できました。特にペナルティエリア付近は、試合を左右する最重要なエリアのため、神経を集中し正しく判定したいと決意を新たにしました。

映像ディスカッションでも、良かった判定、改善すべき判定等をそれぞれ議論し、改善すべき映像からはなぜそのような判定になったのか理由を考えました。先輩方の意見や考え方などの深さを知り、動き方や試合展開の予測等様々な要素・要因をしっかり分析することが今の自分にはもっと必要だと感じました。今、自分にできることをしっかりと分析して、ペナルティエリア内やその付近の判定の精度を上げ、シーズンを通して同じ判定基準で判定できるようにしていきたいです。また、フィットネスチェックや体幹トレーニングでは、シーズン開幕前に今の状態を把握することができ、開幕までの約2週間にやるべきことが明確になりました。プロリーグ担当審判員としての自覚と責任を持ち、試合では一つ一つ丁寧に判定、判断していき、審判チームとしてもよい運営が行えるように全力を尽くしていきたいと思います。

2017年度第1回S/1級インストラクター研修会を開催

$
0
0

「2017年度第1回S/1級インストラクター研修会」が2月11日(土)から12日(日)、新横浜プリンスホテルで開催されました。S級および1級審判インストラクターを対象に行われたこの研修会は、2日間で総勢107名が参加しました。

冒頭では、小川佳実審判委員長より、今後JFA審判委員会として果たすべき役割・取り組みのほか、審判員を育成しその価値を高めていくために、指導者を含め何をすべきなのかについて方向性が示されました。

1日目は2016年に実施した活動の振り返りとして、全国大会におけるマネジャー制度の導入やモニタリング制度などの目的の再確認と取り組み内容・成果について、小幡真一郎審判委員会指導者部会員より報告がありました。

その後、柏原丈二審判委員会指導者部会長より2017年へ向けた取り組みとして、指導者制度との役割分担について、2017年スタンダードの解説、そして石山昇レフェリーデブロプメント部会長より、レフェリーデブロプメントグループ(RDG)の取り組み内容などが報告されました。

2日目には、アセスメントレポートを使用した評価のすり合わせがグループディスカッション形式で行われました。

インストラクターコメント

柏原丈二審判委員会指導者部会長
新たな取り組みや、確認事項など共有する内容が多数あり、重みのある研修会となりました。振り返りとしては、議論をするプログラムにもう少し時間を費やし、インストラクター間の意見交換を深めることが必要だと感じました。指導者部会員、事務局の方々による周到な準備のお陰で研修会が終了したことに感謝をしたいと感じております。今シーズンも更により良いものとするために、皆さんのお力を結集し、取り組んで行きたいと思います。

受講者コメント

木村滋 1級審判インストラクター
初めての参加となるインストラクター研修会は、緊張した2日間でした。研修会では世界を見据えたJFA審判委員会の取り組みや具体的な方向性が示されていました。ゲーム分析の集団討論ではさまざまな角度から意見が出され、活発な意見交換の場になりました。最後にこのような研修会に参加させていただいたことに感謝するとともに、学んだことを地域の指導者、審判員に発信し伝えることの大切さを強く感じました。

荒川吉郎 1級審判インストラクター
合格通知をいただいてからずっと楽しみにしていた研修会でした。緊張と不安で動揺していましたが、新規インストラクター研修会での小幡インストラクターのアイスブレイクは最高でした。S/1級インストラクター研修会での新しいアセスメントレポートのセッションでは、6名のグループディスカッションを行いました。例外評価点となる事象についての議論では、時間内に収まらないほど盛り上がりました。そんな中で、先輩インストラクターの視点、観点に触れられたことがとても有意義な経験になりました。最後に、小川審判委員長のメッセージの中にあった、「我々は、未来に触れている!」(アンディ・ロクスブルグ)、「Keep looking. Don’t settle. (探し続けなさい。落ち着いてしまってはいけない。)」(スティーブ・ジョブズ)、というフレーズを審判指導者として胸に刻んで今後も活動していきます。

第22回JFAレフェリーキャラバンを青森県で開催~チュータリング研修やプラクティカルトレーニングを実施~

$
0
0

2月18日(土)、19日(日)の両日、JFAレフェリーキャラバンを青森県「グリーンプラザ南郷」で開催しました。

青森県では初日のプログラムを審判インストラクターに特化した内容とし、チュータリングの研修やFIFAから提供されている指導教材の紹介、判定基準の考え方の研修、翌日に実施するプラクティカルトレーニングの準備を行いました。

翌19日は審判インストラクターに加え、審判員、また選手役として地元の高校サッカー部の皆様にもご協力をいただき、全員でプラクティカルトレーニングを実践し、フリーキックの判定と進め方の確認、ペナルティーキックの進め方の確認、オフサイドの判定確認の3つを集中して行いました。その後、審判インストラクターと審判員に分かれてプラクティカルトレーニングの振り返りを行い、最後は全員で西村雄一PR(プロフェッショナルレフェリー)の講義に参加しました。

気温は低かったものの、雪にも見舞われず、熱気と一体感があふれた2日間となりました。

JFAインストラクターコメント

安元利充 JFAインストラクター
会場は熱気で包まれ、とても充実した研修会となりました。その要因の一つは参加されたみなさんの意識の高さだと感じています。得てして受け身になりがちな研修会ですが、主体的・積極的に取組んでいる姿が印象的でした。乾いたスポンジが勢いよく水を吸収するがごとく一気に内容を理解していく様子が、発言や質問内容、行動から容易に察することができました。今回はチュータリングやTeaching-Material、プラクティカルトレーニングと様々なプログラムに取組みました。特にチュータリングは聞きなれない言葉で、不安を感じた方もいたと思いますが、自らが体験することで、この手法が効果的であることを確認できたのではないかと思っています。また、Teaching-Materialでは西村雄一さんからの「見極めConcept」や正しい判定に導くプロセスなど、説得力のある講義を体験できたのではないでしょうか。今回、得た知識や経験がキャラバンに参加された方々だけに留まらず、より多くの方に理解していただくことが青森サッカー界の未来につながると信じています。最後になりましたが植村金造審判委員長をはじめ、御協力いただきました多くの方々に感謝いたします。

受講者コメント

植村金造青森FA審判委員長
「レフェリーキャラバンって何?」からのスタートでした。青森県では何を行うか、何をすれば若い審判員を指導できるかの議論が始まり、インストラクターの指導が大事であることを確認しました。当初は青森県サッカー協会の参加者が上手く参加・吸収できるか不安でしたが、全員が「同期発火」して臨んだことで、主体的に学ぶことができました。初日のチュータリングでは、「インストラクターが、教える」から「審判員が、学ぶ」へ転換させるために、主体的・協働的な学び方について学習しました。ブレインストーミングやダイヤモンド9など、実際にグループで力を合わせて考える活動は、考えを深めることができると思いました。また、自分の姿を映像で見ながら伝え方を考えた活動は、他の人の考えや見方を知ることができ、大きなインパクトであるとともに印象に残る学び方でした。体験し考えながら学ぶ方が、理解も深く、記憶にも残りやすいことを実感しました。

2日目のプラクティカルトレーニングでは、FK、PK、オフサイドの場面を想定し、審判員の学びになるような関わり方について考えながら取り組みました。目的を明確にすることの重要性、そして、実践後に振り返りをすると次に生かせることが分かりました。インストラクターとしての関わり方については、難しさを改めて感じました。審判員と同じ目線も持ちつつ、事前に起こりそうなミスやエラーを考慮しておくと的確なアドバイスができるということを教えてもらい、「なるほど!」と思いました。この2日間のために、準備をして下さった関係者の方々に感謝いたします。

川村聖一参加インストラクター
「審判インストラクターからレフェリーチューターへ!」チュータリングのプログラムは、実際に動いてやってみることで受講者の理解度が深まるという指導法で、6ステップ・ダイヤモンド9・ブレインストームや、Severity of the Foulsの映像を使ったファウルの厳しさの見極めを学びました。2日目は、プラクティカルトレーニングの経験が少ない審判インストラクターが多かったため、最初は不慣れな感がありましたが、審判員とともに熱意をもって実戦に近い状況でトレーニングができたことは良い経験となりました。チュータリングと同様、必ず振り返りを行うことの重要性も学ぶことができました。また、プロフェッショナルレフェリーの西村氏からは、審判員・インストラクターがともに日々成長し、サッカーの発展に貢献して多くの人々に幸せと感動を届ける役割を担っていることを共有してもらいました。青森県FAとしてもThe Japan’s Refereeの将来構想に寄り添って進まなければならいことを確認できた有意義なレフェリーキャラバンとなりました。サッカー環境としては充分とは言えない2月の北国でともにニ日間を過ごした太田インストラクター、安元インストラクター、西村プロフェッショナルレフェリーに感謝を申し上げます。

山崎智貴参加審判員
とても充実した研修を受けさせていただき感謝しています。試合の場面を想定したFK時の対応、またPK時の対応では、競技規則改正もあったことから適用ミスのない対応を確認することができました。特にFK時の壁のコントロールでは、プロフェッショナルレフェリーの西村さんからクイックの保障に考慮するべきことや壁のコントロール時の立ち位置など、レフェリーとして意識する点や細かなテクニックを教えていただきました。早く試合で活用してみたいと楽しみにしています。プラクティカルトレーニングの振り返りでは、副審として使えるフラッグテクニックや試合中の体の向き、心の準備についてもアドバイスがありました。今後はこれを意識したトレーニングを実施し、技術を習得して試合で実践したいと思います。今回得た知識や経験を良いレフェリングに繋げることで、関わる全ての方が感動する試合になるよう、今後の審判活動に活かしていきます。

2017年度第1回JFL・NC担当審判員合同研修会を開催

$
0
0

2月10日(金)~12日(日)、2017年第1回JFL・NC担当審判員研修会を千葉県長生郡にて開催しました。

今年から新たにNC(ナショナルコンペティション)カテゴリーが加わり、JFLカテゴリーと合わせて総勢63名が参加しました。岡田S級インストラクターからは、新シーズンに向けた判定の重点項目の確認、シーズンを通して高いパフォーマンスを出せるフィジカル理論が確認され、それに基づく実技に取り組みました。

インストラクターコメント

岡田正義 S級インストラクター
新たに1級審判員21名を迎えJFL担当審判員とNC(ナショナルコンペティション)担当審判員合同の第1回研修会を63名の参加で行いました。今シーズンの研修会のテーマは「自立と自律」、キャッチフレーズは「Be Strong -Physical & Mental-」です。研修会ではフィジカル的な強度を計るフィールドテスト(CODAテスト、Yo-Yoテスト)を実施し、その結果と各地域で実施した40mスプリントの結果を基に数値化して各審判員のフィジカルランキングを出しました。このランキングはJ3カテゴリーの審判員も出しているので、他のカテゴリーの審判員と競う上でもモチベーション向上につながるものと思います。座学では、フィジカル理論や今シーズンのスタンダード映像の確認、トピックス映像を通してJリーグを目指していくためにも必要な要素をグループで討議しました。今年から新設された新1級審判員を含むNCカテゴリー担当審判員の全国大会でのレフェリングとJFL担当審判員のJFLでの素晴らしいゲームコントロールに期待したいと思います。

参加者コメント

國吉真吾 1級審判員(山梨県)
研修会冒頭、小川佳実審判委員長の挨拶より、「審判員になったきっかけは?審判員として何を求めるか、求められているか?審判員として何を期待するのか、されているか?」と問われ、初心を常に大切にする事、レフェリングができる喜びと満足、納得出来るかどうかという小川委員長の言葉が心に響きました。
フィジカルチェックを終え自分の現状を確認できました。山岸インストラクターの「何の為に走っているのか?誰の為にトレーニングするのか」という指導を通して自分自身が今シーズン目指していくことを考えました。JFL担当審判員は主審だけでなく副審も担当します。今回は副審についての講義もあり、副審としての役割と判定をする上での優先順位をグループでディスカッションし、副審ならではの考えや大事さを学びました。これから各リーグとさまざまな全国大会が始まりますが、与えられた環境で1つ1つ試合を大切にし、審判チームで感動と喜びが生まれる試合に貢献して参ります。

若松亮 1級審判員(神奈川県)
2017年シーズンは“Be Strong”というキャッチフレーズのもと、フィジカルとメンタルの成長を目指します。スタンダード等の映像を用いた講義やグループワークを通して判定基準の擦り合わせを行ないました。判定時に考慮するポイントを整理して試合に取り組む事の大切さを改めて感じました。一貫した判定は競技者やサッカーに携わる方々から信頼を得る最も重要なポイントだと考えます。どの様なポジショニングに動けば良いか、どこに気づきを持って情報収集を行うか考えて試合を担当していきます。魅力的なサッカーを実現させる為に、1級審判員としての自覚を持って日々の準備に取り組んでいきたいと思います。

2017年度第1回J3担当審判員研修会を開催

$
0
0

2月10日(金)~12(日)にかけて、2017年第1回J3担当審判員研修会を千葉県長生郡で実施しました。

明治安田生命Jリーグ開幕直前での開催となった本研修では、映像を用いて昨シーズンの振り返りや今シーズンの判定基準の確認などを行いました。講義のみでなく、コンディショニングチェックとしたフィットネステストや試合を模した実践形式のトレーニング(プラクティカルトレーニング)も実施しました。

初日にはJリーグ原博実副理事長も研修会に出席いただき、Jリーグの2017年シーズンの方向性と審判員への激励をいただきました。

インストラクターコメント

高橋佳久 1級インストラクター(京都府)
J3担当審判員研修会では、プロリーグを担当する審判員としてスタジアムにいる誰もが納得できるゲームコントロールを目指して、スタンダード映像・トピックス映像の確認、2つのプラティカルトレーニング、4つのシーンを見てのディスカッションを行いました。プラティカルトレーニングでは、ファウルの笛のあと、FKの正しい位置とボールの確実な静止、FKを遅らせようとするプレーヤーへの対応の練習、副審としてタッチライン際のアウトオブプレー、ファウルサポートとオフサイドの判定ができるようなステップと体の向きの練習をしました。この研修会で心と体を調えて開幕を迎えてほしいと思います。

池田直寛 1級インストラクター(岡山県)
今回の開幕前研修会には、新しく9名の審判員と2名のインストラクターが参加しました。初日は、原Jリーグ副理事長、小川審判委員長から激励のご挨拶をいただき、審判員は改めて自分達の立場と任務の重みを再認識出来たと思います。プラティカルトレーニングや映像ディスカッションでは積極的に発言する審判員が多く、議論することで全員が問題点や課題を整理出来た良い研修会になったと感じました。J3担当審判員は発展途上でもあります。机上では正論が言えても現場では実践出来ないこともあります。今シーズンもコーチ制度を設け、お互いの振り返りを改善につなげる指導を継続的に実施します。

参加者コメント

田中玲匡 1級審判員(新潟県)
今回の研修会では、今シーズンの目標や取り組みを確認し、意思統一ができたと思います。また審判員としての責任の重さであったり、試合に向けての準備であったり、プロ意識をもって取り組むことの重要性を確認することもできました。ディスカッションでは、グループごとに違う映像を見て、主審、副審1、副審2、第4の審判員がそれぞれの立場で正しい判定、判断につなげるためには何をすべきなのかを話し合いました。任された試合を責任を持って審判チームとして臨むことが重要であることを感じました。開幕に向けて良い準備をして魅力あるサッカーを引き出せるように努力していきたいと思います。

長谷拓 1級審判員(北海道)
4年目を迎えるJ3をより魅力的なリーグにするため、新たなメンバーを加えたレフェリーチームとして3日間の研修会が行われました。開幕前ということもあり、非常に高いモチベーションで全員が参加していたのが印象的でした。研修の内容は、いずれも審判員の役割を果たすための充実した内容でした。審判員の役割は、「反則を裁く」ことではなく「競技規則に従い試合をコントロールする」ことです。そのためには判定基準の統一は必要不可欠ですが、難しい事象では見方により判断が分かれることもあります。そのような状況では、いかに選手・チームスタッフ・観客のみなさんに納得(受け入れ)してもらい、試合(観戦)に集中してもらえるかということを私たちは意識していかなければいけません。

それを果たすための一つとして、選手にも負けないフィットネスレベルがあります。特にJ3ではJ1・J2以上のフィットネスレベルが求められています。プレーを近くで観ることでより正しい判定、また説得力のある判定につながります。今年からはDAZNによりJ3の試合も全試合放送されることになり、より多くの方々に試合を見ていただける環境となりました。今シーズンも、より良いゲームコントロールを実現できるよう、競技規則に則った最大限の努力をして、魅力あるリーグづくりに貢献していきたいと考えております。

日本人レフェリートリオが決勝にアポイント~FPFアルガルベカップ2017~

$
0
0

ポルトガルで行われているFPFアルガルベカップ2017の決勝(スペイン対カナダ/3月8日(水):現地時間)に山下良美主審、萩尾麻衣子副審、坊薗真琴副審がアポイントされました。今回アポイントされた日本人レフェリートリオに加え、手代木直美副審の4名がFIFA女子ワールドカップフランス2019のレフェリー候補になっています。

アルガルベカップはワールドカップ候補レフェリーの研修大会に位置付けられており、この大会を担当したレフェリー全員が2019年に行われるFIFA女子ワールドカップの候補レフェリーとなります。ワールドカップの登竜門となるアルガルベカップにおいて、日本人トリオが決勝にアポイントされたことは非常に大きな意味を持ちます。

なお、アルガルベカップで日本人がトリオで決勝にアポイントされたのは初めてです。

FPFアルガルベカップ決勝担当レフェリー
主審:山下良美
副審1:萩尾麻衣子
副審2:坊薗真琴
第4の審判員:Casey REIBELT(オーストラリア)
第5の審判員:Tatiane SACILOTTI(ブラジル)

FIFA女子ワールドカップカナダ2019候補レフェリー
主審:山下良美
副審:手代木直美、萩尾麻衣子、坊薗真琴

コメント

小川佳実 JFA審判委員会委員長
アルガルベカップでは、なでしこジャパンをはじめとする各国代表チームがFIFA女子ワールドカップフランス2019を視野に熱戦が繰り広げられています。その中で、レフェリーも同様に2019年のフランス大会に向けた挑戦が始まっています。今回、同大会の候補レフェリーになっている山下良美主審、萩尾麻衣子、坊園真琴の両副審が、トリオで決勝戦に指名されたことは、私たちにとっても朗報であり、彼女たちが今大会を通じて良いパフォーマンスを示すことができたからだと思います。決勝戦では、2年後のフランスのピッチ上で自分たちがレフェリングしているイメージを持って、選手の素晴らしいプレーを引き出すベストのパフォーマンスを期待しています。

FPFアルガルベカップ2017

2017年3月1日(水)~2017年3月8日(水)
TV放送:フジテレビ系列にて全国生中継(一部地域を除く)
大会情報はこちら

 

第23回JFAレフェリーキャラバンを茨城県で開催

$
0
0

3月4日(土)・5日(日)の2日間、茨城県龍ヶ崎市でレフェリーキャラバンを開催、審判員・インストラクター総勢80名にご参加いただきました。

開催にあたり事前に打合せを重ね、黛インストラクター(JFAインストラクター)と茨城FAの審判インストラクターとで茨城FAに合うプログラムを作り上げました。1日目の講義は、指導者は山田インストラクター(JFAインストラクター)を中心にチュータリングをベースとした指導方法や“伝え方”を意識しながら学べる内容に、審判員は松尾プロフェッショナルレフェリーを中心にグループワークを通して“自分自身と向き合う”を意識した内容となりました。2日目のプラクティカルトレーニングでは、iPadで撮った映像を使用してインストラクターがその場ですぐフィードバックを行い、1日目のチュータリングの内容を実践していました。

茨城FAでは、審判員、インストラクター、1級審判員が「チーム茨城」として、お互い協力のもと研修会を楽しんでいる様子が印象的でした。

インストラクターコメント

山田修平 JFAインストラクター(愛知県)
はじめに、およそ1年前からこの研修会を開催すべくご準備いただいたスタッフや関係者の方々にお礼申し上げます。素晴らしい会場、笑顔の絶えない参加者のみなさん、いずれも印象的なレフェリーキャラバンになりました。黛S級インストラクター、松尾プロフェッショナルレフェリーとともに、参加者のみなさんの反応に刺激を受けながら、楽しい2日間を過ごさせていただきました。

指導者のみなさんには、チュータリングというこれまでとは違った審判員へのアプローチの手法と、そのねらいについて学び体験していただきましたが、2日目には早速実践にトライしてくださるなど、これからの展開が楽しみな成果を得たと感じています。またプラクティカルトレーニングは、事前の宿題、BS法やフィッシュボーンなどの手法を活用した講義と実践を行いました。慣れない課題への取り組みに怯むことなく、より良い指導にするためにポジティブに向きあい、地元1級審判員も援助を得ながら、貴重な経験をすることができました。

審判員のみなさんは、松尾プロフェッショナルレフェリーとともに、審判員の役割認識、Teaching Materialによる判定研修、プラクティカルトレーニングなどに取り組みました。トップレフェリーとの時間は、参加審判員にとってなによりの刺激であり、多くの学びや気づきを得ることができたことでしょう。

数多くの若手審判員、それを手助けしいずれ指導者の仲間入りをするであろうベテラン審判員、新しいチャレンジをおそれないある指導者、みなさんの熱意と力量に、茨城県におけるさらなる発展の準備が着実に進んでいることが確認できた2日間でもありました。

今回のキャラバンの経験をステップに、茨城県ならではのアイデアが盛り込まれ、県内への普及と強化がさらに進むことを期待しています。

受講者コメント

藤ケ崎敦茨城県サッカー協会審判委員長
キャラバンの茨城県開催が決定されてから、約一年の準備期間がありました。その後の2016年「全国審判委員長会議」の際、愛知県のキャラバンの様子を参観させていただくことが出来ました。私はそこで、愛知県の素晴らしい取り組みを目の当たりにして、「このイベントは茨城県ではとても無理だ!」と実感しました。しかし、キャラバンの開催によって、茨城県の審判員、インストラクターのレベルアップのため、今まで行われてきた、県内の研修会を改革する起爆剤となることを願い、準備を本格化してきました。その後、埼玉県で開催されたキャラバンを参観させていただき、私自身、茨城キャラバンのビジョンを概ね固めることが出来ました。

実際の活動では、流通経済大学のご協力により、校舎、サッカー場をお借りすることが出来、竜ヶ崎第一高校サッカー部員の方々にも、お手伝いしていただきました。二日間、天候にも恵まれ、私にとって、想定外の大きな成果と感動をもって終了することが出来たと考えています。この成果には、講師として担当していただいたJFAインストラクターの黛さんをはじめとする、スタッフの皆様の熱意と人間性あふれるご指導のおかげと心から感謝しています。

JFAの皆様には、今後とも「チーム茨城」(審判員並びにインストラクター)の育成強化に、ご支援いただくことをお願いし、感謝の言葉とさせていただきます。

「本当にありがとうございました」

小島隆則サッカー2級審判インストラクター
「失敗してもいい・チャレンジしよう・楽しいものにしよう」JFAの黛インストラクターの言葉でキャラバンはスタートしました。「よく考え・よくしゃべり・よく笑った」2日間でした。日頃から、審判員にとってどのようなインストラクターが理想なのか悩むことが多く、答えを見いだせずにいましたが、チュータリングやトレーニングを通して徐々にその姿を描くことができるようなりました。「よい審判員を育てるためには,審判員に好きになってもらうことが最も大事なことだ」とても印象的な言葉でした。

どんなこともまず受け入れ,そして誉める。まだまだできない部分があり,戸惑いも見受けられましたが,多くのインストラクターが「やってみよう・やらなければ」という共通の意識を持てたことは,とても有意義なことでした。更に研鑽を積み,チーム茨城の発展に寄与していきたいと思います。よい機会を与えて頂いた全ての方々に感謝申し上げます。

兼子敦郎サッカー2級審判員
2日間、プロフェッショナルレフェリーの松尾一さんをはじめとするトップレフェリーの方々やインストラクターの方々のご指導のもと、審判員の役割、試合中考えるべきこと、また自分が審判活動をする原動力について審判員同士で共有し、今後レフリーとして成長していく為に何をすべきかを考えました。年代やレベルを問わず、11対11の試合を如何にコントロールするのかというサッカー審判員の本質を忘れてはならないというご指導は、自分が4級を取得した頃の気持ちに立ち返らせてくれました。

プラクティカルトレーニングではオフサイド、PK、ポジショニングと動きについてのセッションに取り組み、試合中に想定される展開・事象を審判員やインストラクターの方々と一つずつ確認し、実践で意識すべきことを確認できました。松尾さんの「欠点があるということは素敵なこと。悩むことは次のステップアップへの道」というお言葉は、自分の課題をポジティブに捉えることの大切さを教えてくれました。今回のキャラバンを契機に一人のレフェリーとして、人間として更に成長していきたいと思います。

額賀美沙子サッカー3級審判員
「審判員は試合を映し出す鏡」2日間色々な事を学んだ中で一番印象に残っているのがこの言葉です。私達が鏡ならば試合を正しく映し出さなければいけません。そのためには審判技術の向上が必要です。その方法として課題の確認・改善→トレーニング→実践→分析、このサイクルが重要であると教わりました。また、ある情報を受け取った時に、面白いなどの前向きな感情を持つことで起こる「同期発火」も重要だと教わりました。同期発火が起こるとパフォーマンスの向上に繋がるそうです。

今後は何事も楽しく学べたらと思います。プラクティカルトレーニングでは、PK、オフサイド、動きとポジションについて学びました。特に動きとポジショニングでは松尾一さんの後ろを付いて動き、体の向きを真似したり、目線について黛さんに教えて頂いたりと貴重な経験が出来ました。今後は試合をより正しく映し出せる鏡になることを目標に、サッカーの本質と向き合い、審判活動に励みたいと思います。


最優秀審判員賞に小崎知広審判員 SuperSports XEBIO Fリーグ2016/2017

$
0
0

「SuperSports XEBIO Fリーグ2016/2017表彰式」が3月4日(土)に行われ、小崎知広フットサル1級/フットサル国際審判員が最優秀審判員賞を受賞しました。小崎審判員は3年連続4回目の受賞となります。

受賞者コメント

小崎知広フットサル国際審判員/フットサル1級審判員(大阪府)
この度はこのような賞をいただき大変光栄に思います。そして日ごろ審判活動を支えていただいている全ての皆様にこの場を借りて感謝申し上げます。日本フットサルが再びアジアや世界の舞台で活躍できるよう、そしてフットサルを通じて観客の皆様、とりわけ未来の日本サッカー・フットサルを支える子供たちが夢や希望を抱いてくれるようなプレーを数多く引き出せる環境を目指して、これからも選手やコーチ、役員の皆様とともに、一つ一つの試合に対し誠実に務めたいと思います。

第24回JFAレフェリーキャラバンを秋田県で開催

$
0
0

JFAレフェリーキャラバンを3月18日(土)、19日(日)に秋田県秋田市で開催し、審判員と審判インストラクター32名が参加しました。今回のレフェリーキャラバンでは、「インストラクターがプラクティカルトレーニングを計画、運営、指導できるように」というテーマを中心に、プログラムが構成されました。

参加したインストラクターは事前研修を経て、準備をしてレフェリーキャラバンに臨みました。1日目の講義では、伊藤力喜雄インストラクターが中心となり、指導者を対象にチュータリングをベースとした指導方法や“伝え方”を意識しながら学ぶ内容でした。審判員を対象としたコースでは石山昇インストラクターの主導のもと、競技規則のクイズ、レフェリーやサッカーの歴史などを楽しく学びました。

2日目のプラクティカルトレーニングでは、秋田商業高校サッカー部の皆さんに協力いただきながら、インストラクターは準備してきたプラクティカルトレーニングを実施し、1日目のチュータリングの内容を生かしながら指導していました。

最後に、インストラクター、審判員が一緒になり、競技規則での疑問点などを共有しながら正しい解釈を学び、レフェリーキャラバンが終了しました。

JFAインストラクターコメント

伊藤力喜雄 S級審判インストラクター(青森県)
まだ雪の残る秋田県で開催された第24回レフェリーキャラバンは、47FAのちょうど折り返しとなる記念すべきものとなりました。今回、参加者した審判員の中には、女子を含むユース4級審判員もいて初々しさがあり新鮮でした。本格的な審判研修会に初めて参加したという審判員もいて、最初は堅い雰囲気がなかなか取れませんでしたが、石山インストラクターの巧みな人心掌握術により、徐々に雰囲気も良くなりました。レフェリー・サッカーの歴史の解説、趣向を凝らした競技規則テスト、プラティカルトレーニングなどを通じて、参加者が良い刺激を受けたと思います。特に経験の浅い審判員に取っては、新しく多くのことを学べた機会であったと思います。

審判指導者の皆さんには、チュータリングという新たな指導法とその狙いについて、ダイアモンドナイン、フィッシュボーンなどの手法を用いながら説明しました。グループワークを中心に実践してもらいましたが、今後の指導の参考にしていただければ幸いです。また、プラティカルトレーニングは、屋内運動場の限られたスペースの中、各指導者が事前に準備したプランを実践するに当たって、現場で臨機応変に修正を加えながら審判員に対して熱心に指導してくださり、有意義なセッションとなりました。

結びにご協力いただきました秋田県の皆さんに感謝するとともに、今回のキャラバンに参加した審判員、審判指導者の皆さんの経験が、今後の秋田県の審判レベルの向上に繋がることを期待しております。ありがとうございました。

阿久津憲仁レフェリーフィットネスインストラクター(東北地域)
今回、フィジカル理論のパートを担当し、レフェリー向けにレクチャーを実施しました。はじめに、なぜレフェリーはフィジカルが大事なのか?ということを説明し、その後に①スタミナ&パワー②アクセラレーション(加速力)③ディセーレーション(減速力)④コーディネーションの主に4つのテーマで話をしました。日頃のトレーニング方法についても、それぞれの職場やトレーニング環境の違いから、陸上トラックやサッカーコート以外で実施する場合の事例なども話すことができました。最後に、フィジカルは自分との戦いがポイントになることを伝えて60分のセッションがあっという間に終了しました。

参加者がユース含め4級から2級と幅広かったのですが、普段聞いたことがない話なのか、全員が前向きにレクチャーを聞いていた姿は非常に好感が持てました。今後、具体的なトレーニング方法などもアドバイスできるよう、自分自身も勉強しながら地域の発展に貢献できればと思います。

受講者コメント

正木修一秋田県サッカー協会審判委員長
ここ数年全国レベル、東北地域レベルの大会が多くなり、審判員や審判指導者は繁忙を極め、その割にはレベルアップや達成感が感じられていなかったのではと危惧しているところでした。このタイミングでレフェリーキャラバンを開催できることは、シーズン直前ということもありますが、本当に良い機会になったと思っています。

初日は若手の審判員にあわせた内容で歴史や競技規則クイズなど興味を引く内容で、まずは楽しさが最優先されたようでした。指導者にはチュータリングから始まり、これまで経験する機会の少なかったセッションで、グループが意見を出し合い結果を出していくというもので、考え方の違い、あるいは同様の結果がでることもあり興味深いものでした。

2日目はプラクティカルトレーニングの実践で、2回目の打ち合わせ時の事前研修以降、指導者にはプランニングに取り組んでもらいました。テーマはあるものの更にどこに焦点を当てていくのか、審判員のどこをどのように指導改善していくのかなど、指導者には奥深いものとなり、振り返りでの指摘は貴重な体験となりました。

今回のレフェリーキャラバンを契機とし、審判員、審判指導者の意識が変わり、新たな気持ちでのチャレンジに繋がってくれればと思っています。我々委員会も一過性としないための方策を考え計画し、知識や技術の向上のみならず、一社会人としてサッカー、審判に携わる人材育成に努めて参りたいと思っています。

今回のレフェリーキャラバンや、事前研修会に参加いただきご指導いただいたJFAのインストラクターの皆さんに感謝とお礼を申し上げますとともに、引き続きご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いします。

一関修二 3級審判インストラクター(秋田県)
2日間のレフェリーキャラバンでは全ての時間に刺激があり、本当に多くの学びがありました。始めに将来構想プロモーションのテーマの中で、地域審判トレセンの再構築についての話題があり、各地区におけるインストラクターの役割がより一層重要になっていくことを知りました。

その後のセッションでは、ラーニングサイクルやチュータリング、プラクティカルトレーニングなど実践的な内容をご教示いただきました。特にプラクティカルトレーニングでは、目的を明確にすることや振り返りにより解決することの重要性を感じながら経験することができました。また、コーチングではなくチュータリングにより、審判員が自ら考え理解が深まることを実感できました。自分の指導がいかに「何となく」「曖昧」なものであったかと考えさせられました。自分自身がどのような方向性で指導に当たればよいのか、道筋が見えたような気がします。印象的だったのが、石山インストラクターが常に相手から考えを引き出すように対話をしていたことであり、研修をより深いものにしていたと感じました。

JFAのインストラクターの素晴らしい人間性に触れ、楽しく充実した研修でした。今回の研修で得た様々な手法や情報をしっかりと地元にフィードバックし、より良い審判員を育成していきたいと考えています。2日間の充実した貴重なキャラバンに本当に感謝申し上げます。

渡部一弥 2級審判員(秋田県)
今シーズンがスタートするこの時期にキャラバンを開催していただきました。座学では、競技規則の理論について「なぜ?」と問われた時に答えることが出来ない場面が多くありました。なんとなく理解はしているが、競技規則の理論を正しく理解した上で審判活動を行わなくては、説得力のあるレフェリングはできないのだと改めて思い知らされました。

プラクティカルトレーニングでは、複数のインストラクターの方から同時にご指導いただける滅多に無い良い機会となりました。事象が複雑になるにつれ、判定の際に焦ってしまう自分がいました。審判をするにあたり、予測し準備をすることがものすごく大切だと感じました。

今後も私たちは、地域や秋田県のサッカーレベルの向上ために、審判員として寄与していきたいです。我々審判員に求められている「サッカーの魅力を最大限引き出すよう、試合環境を整備し、円滑な運営をする」という目標を常に心に抱きながら審判活動を行っていきます。最後に、今回秋田県でのキャラバンを開催するにあたり、準備から運営に携わっていただいた多くの関係者の方々に感謝を申し上げます。

女子サッカーレガシープログラム in 熊本レディース審判セミナーを開催

$
0
0

「女子サッカーレガシープログラム in 熊本 レディース審判セミナー」が3月25日(土)、熊本県菊池郡の菊陽杉並木公園さんさん公園管理センターにて開催されました。このイベントは、国際審判員(主審)の梶山芙紗子さんを講師にお招きし、審判に興味がある女子サッカー選手などを主な対象として開催されました。セミナーでは、梶山さんが審判員を目指すまでの道のりや、審判になって良かったことなどお話しいただき、レフェリングの判断のQ&Aビデオに全員で参加するなど、審判の疑似的体験などもあり、情報満載のイベントとなりました。

「女子サッカーレガシープログラム in 熊本」では、4月9日(日)に熊本県民総合運動公園陸上競技場でキックオフする「KIRIN CHALLENGE CUP 2017 ~熊本地震復興支援マッチがんばるばい熊本~なでしこジャパン vs コスタリカ女子代表」を、熊本県における女子サッカー発展のひとつの契機とすることを目指して、3月から熊本県内でさまざまなイベントを行っています。

講師コメント

梶山芙紗子国際審判員
大学のサッカー部で仕方なく4級審判を取ったけれど、当初は審判が好きではなかった体験をお話したり、審判がどんなことをやっているのか、一緒にビデオを見てお話しをするうちに、参加者の皆さんの表情に笑顔が出てきました。また、「あなたの夢はなんですか?」という問いかけに、みんなの前で堂々とシェアをしてくれたり、積極的に参加してもらうことができ本当に良かったです。今回のセミナーのような機会を通じて、身近な話題から審判に興味が湧き、レフェリーをやってみようかな、と思う女の子たちが熊本から増えてくれると嬉しいです。ありがとうございました。

受講者コメント

石田心菜さん(益城ルネサンスFC)
今日のセミナーでいろいろなお話を聞いて、審判についての見方が変わりました。試合に出ている時に、審判の人たちに文句を言いそうになってしまうこともあるけれど、ちゃんと見ていてくれるのは審判の人たちなんだと思いました。自分のサッカーにも、とても参考になるお話しでした。これからプレーをする時は、審判の人たちのサッカーの見方も意識していこうと思います。

福永星香さん(FCKマリーゴールドレディース)
サッカーは、選手としてだけじゃなく、審判としても楽しむことができるんだ、と思いました。4級審判の資格は持っていますが、今日のお話を聞いて、審判にもっと興味を持ちました。試合の時には、これまでより審判の人たちのことも良く考えて、プレーして行きたいと思います。

 

FIFAビーチサッカーワールドカップバハマ2017に波多野祐一審判をアポイント

$
0
0

国際サッカー連盟(FIFA)はこの度、4月27日(木)よりバハマで行われるFIFAビーチサッカーワールドカップバハマ2017の割り当てを発表し、日本から波多野祐一ビーチサッカー国際審判員がアポイントされましたので、お知らせします。

FIFAビーチサッカーワールドカップバハマ2017

期間:
4月27日(木)~5月7日(日)

開催地:
バハマ/ナッソー

波多野氏プロフィール

氏名:
波多野祐一(はたのゆういち/HATANO YUICHI)

生年月日:
1981年3月26日(36歳)

居住地:
三重県亀山市

学歴:
金沢大学卒

審判歴:
2000年サッカー 4級審判員資格取得
2002年サッカー 3級審判員取得(フットサル3級審判員資格も同時取得)
2006年フットサル 2級審判員資格取得
2012年フットサル 1級審判員資格取得
2015年国際審判登録

国際試合・大会での主な審判歴:
2016年第5回アジアビーチゲームズ(2016/ダナン)

波多野氏コメント

このたび「FIFAビーチサッカーワールドカップ バハマ2017」のアポイントをいただけたことについて大変光栄に思うと同時に、参加審判員として身の引き締まる思いです。大会に参加するに当たり、FIFAのスタンダードを理解し、ピッチ上で表現するとともに、世界各国から参加する審判員とも十分にコミュニケーションを図り、日本の審判員の代表として責任と誇りをもって、1試合、1試合を誠実に務めてまいります。これまで、ご指導いただいたインストラクターの方々や日々の活動で切磋琢磨する審判仲間をはじめ、職場の方々や家族への感謝の気持ちを忘れず、心身ともに良き準備をして、大会に臨みたいと思います。

2017年度S級審判インストラクター研修会を開催

$
0
0

3月25(土)・26日(日)の2日間、JFAハウスにて「2017年度S級審判インストラクター研修会」が開催されました。1年に一度開催される本研修会には総勢23名のS級審判インストラクターが参加しました。今回の研修会では、「評価」をテーマにさまざまなディスカッションとPGMOL(Professional Game Match Officials Limited=プレミアリーグを担当する審判員とその指導者が所属する組織)から招聘したRay Oliver氏によるレクチャーが行われました。ディスカッションでは、これまでの経緯を踏まえてS級審判インストラクターとしての役割と責任について改めて議論し、今後の同インストラクターの在り方を話し合いました。その他にも研修会のテーマに則り、昨シーズンから制度導入した「全国大会のマネジャー制度における評価について」、「1級審判インストラクター認定審査とその審査項目の見直しについて」、「ミニ国体を振り返って」についてディスカッションを行いました。Ray氏からはPGMOLにおけるアセッサーレビュー制度およびトーナメントにおけるチーフインストラクターの役割と業務についてグループワークを交えて講義頂きました。2日間と短い期間でしたが、ディスカッションでは活発な意見が飛び交い、今後の方向性を決めるための良いアイデア・考え方を共有できた研修会でした。

インストラクターコメント

柏原丈二指導者部会長
今回の研修会の目的は評価をテーマにし、まずS級審判インストラクターがいつ、どの様な目的、役割でスタートしたかを、小幡真一郎審判インストラクターから説明があり、その後、現状把握をしながら、振り返りをしていきました。色々な考え方があり、どの様な課題があるのか、今後どの様に関わるのかなど、多くの意見がかわされました。翌日には昨日議論したことを踏まえながら、今後のS級審判インストラクターの役割を更に議論をしていきました。その中でRay氏のグループワークを実践する事から、評価項目の内容等も明確になり、今年の全国大会等に取り入れていきたいと思います。また、S級審判インストラクターの今後の役割に関しても、皆さんの意見を参考にし、明確にしていく事が必要と再認識できました。S級審判インストラクターの重要性をあらためて確認する事が出来た研修会となりました。

受講者コメント

大岩真由美 S級審判インストラクター
これまでの審判インストラクターライセンス制度の変遷から研修がスタートしました。前指導者部会長の小幡真一郎氏を中心に築き上げた審判指導者育成プログラムのお蔭で、審判員としての現役を終えてからの活動と成長の場を、沢山与えてくれていることに改めて感謝の気持ちが湧きました。Ray氏からの「アセッサーレビュー制度」という違った視点を持つ存在も、S級審判インストラクターには必要な役割の一つだと強く感じました。23名のS級審判インストラクターが一堂に会し、様々な意見交換や提案の中で「S級審判インストラクターの役割と責任」を再確認できました。そして今回、新指導者部会長の柏原氏へバトンを渡す重要な節目に居合わすことができ、これまでを継承し、進化・変革し続ける覚悟とパワーを感じた研修会でした。参加させて頂き本当にありがとうございました。

Viewing all 679 articles
Browse latest View live