Quantcast
Channel: JFA.jp - 公益財団法人日本サッカー協会公式サイト
Viewing all 679 articles
Browse latest View live

都道府県サッカー協会取り組み紹介‐審判委員会の取り組み(沖縄県サッカー協会)

$
0
0

各都道府県サッカー協会の方針や活動内容を、「シニア」「第1種」「第2種」「第3種」「第4種」「キッズ」「女子」「フットサル」「ビーチサッカー」「審判委員会」「施設委員会(環境整備)」「技術委員会」「障がい者サッカー」の13テーマの下、紹介しています。全国各地でどのような活動が行われているのか、この機会にぜひご一読ください。

今回も引き続き、審判委員会の取り組みをご紹介いたします。

※以下の寄稿記事は、JFAnews2016年1月情報号「REGIONAL NEWS」コーナーにも掲載されています。

審判委員会の取り組み~沖縄県サッカー協会

国吉勝也審判委員会委員長
「新たな力の台頭の兆し~沖縄県女子審判員の現状」

私が沖縄県サッカー協会の審判委員長に就任して5年がたちました。この間、1級審判員・1級インストラクターの誕生と2級審判員の増加を目標に掲げ、さまざまな施策に取り組んできました。多くのサッカー関係者、サッカーファミリーの協力があり、一定の成果を挙げることができていると考えています。

沖縄県は全国と比較して、女子およびユース年代の審判員の登録数が多い一方で、上級ライセンス保持者が少ない状況にありました。こうした課題を克服すべく、数年前から、将来的に上級を目指す人材を5~10人程度に絞り込み、ユース審判員や女子審判員の育成と強化に向けて積極的に取り組んできました。その甲斐もあり、自らの意思で上級ライセンスを目指すユース審判員、女子審判員が増えていることを実感しています。

特に女子審判員は近年、2級審判員を4人(進学のため2人は他県で活動中)、3級審判員を5人輩出しており、徐々にではありますが、審判員の養成に力を入れてきた成果が表れ始めています。沖縄県唯一の女子1級ライセンスを持つ桑原里佳子審判員が長年にわたって活躍していますが、彼女に続く人材を送り出すことができました。

今後の課題としては、ユース、女子審判員の育成カリキュラムを完成させ、指導の方向性をより明確にしていくことが挙げられます。

沖縄県においてどのように審判員を育てていくか、それをテーマに皆で話し合い、カリキュラムの改善を図っていかなければならないと考えています。一人でも多くの2級審判員、1級審判員を輩出できるよう、育成現場の環境改善に力を注いでいきたいと思います。


2016シーズン追加副審導入のお知らせ

$
0
0

日本サッカー協会は、2016シーズン以下の試合にて追加副審(AAR:Additional Assistant Referee)を導入します。

■ Jリーグヤマザキナビスコカップ 準決勝(H&A 計4試合)、決勝(1試合)
■ Jリーグチャンピオンシップ全試合(最大5試合)
■全日本サッカー選手権大会天皇杯 準決勝(2試合)、決勝(1試合)
 (準々決勝の導入については継続して検討する)

また、上記試合での実施に向け、2016シーズンJ3リーグにて試験的に導入します。

AARは、コミュニケーションシステムの使用が必須であり、同システムが使用可能なスタジアムでの試合のみとなります。

追加副審(AAR)

得点の見極めの確度を高めると共に、ペナルティエリア内のプレーにおいても、より正確なレフェリングを行うことを目的とし、両ゴールラインのゴール付近に1名ずつ副審を加えること。

コミュニケーションシステム

ピッチ上での選手たちのプレーに対し、迅速かつ正確に対応するために、無線機を用いて、即時かつ同時に審判団がコミュニケーションを取るシステム。

参考情報

AARを実施しているリーグや主な大会
・UEFA主要大会(EURO、チャンピオンズリーグ、他)
・セリアA(イタリア)
・カタールリーグ
・UAEリ―グ

2016年 第1回J1・J2担当審判員研修会を開催

$
0
0

2016年 第1回J1・J2担当審判員研修会が開催されました。主審担当は2月19日(金)~21日(日)の2泊3日、副審担当は2月20日(土)~21日(日)の1泊2日の日程で行われました。

Jリーグ開幕前となる今回の研修会では、昨シーズンの振り返りや今シーズンのターゲットなど判定面ではもちろんのこと、実施要綱の変更点など、リーグ戦を運営していく上での確認事項を共有する機会となりました。

また、昨シーズンの振り返りから、さらに精度を高める必要がある状況をプレーヤーが繰り返し、繰り返し実践を行いました。インストラクターや他の審判員からアドバイスをもらい、審判チーム全体として開幕に向けて準備を進めていきました。

【研修会の主なプログラム】

2月19日(金)講義「2015シーズンの振り返り」、トレーニング「Yo-Yoテスト」
プラクティカルトレーニング(主審担当)
「コーナーキック時のマネジメント、ペナルティーエリア周辺の判定」
2月20日(土)ディスカッション「マネジメントについて」、観戦研修「FUJI XEROX SUPER CUP」
2月21日(日)試合分析「FUJI XEROX SUPER CUP」
講義「判定基準について、2016シーズンターゲット」
プラクティカルトレーニング(副審担当)
「オフサイドの見極め、反則の起きた位置の見極め」

参加者コメント

山岡良介 1級審判員(秋田県)
今回の研修会では「レフェリーチームとして、判定・マネジメントの統一性・一貫性を高めること」がテーマとしてあげられました。2015年の振り返りをしていく中で、得点・試合を左右する判定(特にPKに関する判定)が十分ではなかったことがわかり、今シーズンの課題とすべきものが再確認できました。争点までの距離(離されない)、角度(ブラインドにならない)、判定時にブレをなくすことの意識を高めていきたいと思います。

リーグ戦開幕に先立ち行われたFUJI XEROX SUPER CUPでは、担当されたレフェリーチームは今シーズンのスタンダードを表現し、最後まで冷静な対応をしていたと感じました。いよいよ開幕まで一週間となり、新たなシーズンがはじまります。プロリーグを担当する審判員として、我々もプロフェッショナルになるべく努力し、トレーニングを重ね、意志と覚悟を持って挑みたいと思います。

清水勇人 1級審判員(千葉県)
今回の研修会では、昨シーズンの振り返り、プラクティカルトレーニング、マネジメントのディスカッションのほか、FUJI XEROX SUPER CUPの観戦研修後、映像を使った試合分析と意見交換を行いました。プラクティカルトレーニングでは、ペナルティエリアでの判定とコーナーキックのマネジメントを行いました。エリア付近は得点に絡む重要な場所であり、正しい判定を行うために、監視すべきところを考えて、プレーを予測しながら距離・角度を意識したポジショニングが重要であることを確認しました。

コーナーキックのマネジメントでは、監視すべき争点が多いため、監視の優先順位、副審との分担方法や介入のタイミング、ポジショニングの取り方など多くのことを学ぶことができました。説得力ある正しい判定を行うためにどうするべきかについて、意見交換や映像分析など、研修会を通してとても参考になりました。2016シーズンもまもなく開幕いたします。プロリーグ担当審判員としての自覚、意思、責任をしっかりと持ち、審判チームとして良い試合運営が行えるよう全力を尽くして臨んでいきたいと思います。

高寺恒如 1級審判員(神奈川県)
FUJI XEROX SUPER CUPを観戦し、たくさんの観客・サポーターのいる試合の雰囲気を感じることが出来ました。また、Jリーグの注目度の高さを実感しました。その後、Jリーグマッチコミッショナーの皆さまと合同での研修会では今年も「+Quality」4つの約束、「簡単に倒れない、倒れても笛が鳴るまでプレーをやめない」、「リスタートを早くしよう」、「選手交代を早くしよう」、「異議・遅延はゼロを目指そう」が重点項目に上げられました。試合に関わる全ての皆さまの協力が必要不可欠となりますが、審判員もチームとして共通認識を図り、「+Quality」に取り組んでいきます。今年度からJリーグ審判員を務めさせていただきますが、プロリーグを担当する審判員としての自覚と誇りを持ち、メンタル面・フィジカル面ともに最高の準備をして、全力で試合に臨みたいと思います。

第12回JFAレフェリーキャラバンを滋賀県で開催

$
0
0

第12回JFAレフェリーキャラバンを2月20日(土)守山市立中洲公民館、21日(日)立命館守山高校で開催しました。U22審判員の強化とインストラクターの資質向上を目的として、1日目は座学、2日目は立命館守山高校の協力の下、プラクティカルトレーニングを中心としたプログラムで2日間のキャラバンを実施しました。1日目の座学で新しい知識に触れた受講者は、目を輝かせモチベーションを上げ、2日目の実技では積極的に声を出し、身体を動かして取り組んでいました。特に、チュータリングや試合の分析手法等の1日目で得た知識を2日目の実技で活かそうとチャレンジする審判員・インストラクターの姿勢に、8年後開催の滋賀国体に向けた育成強化の良いスタートとなりました。

JFA審判インストラクターコメント

黛俊行審判委員会副委員長
今回の講習はチュータリングとプラクティカルトレーニングという指導方法を今後の審判員育成に役立てていただく目的で実施しました。知識や経験を教えること(ティーチング)に執着した指導になりがちですが、参加者の疑問点や課題と感じていることを「質問」をすることで引き出し、それを競技規則に沿ってどう解釈すべきなのか、参加者の意見を聞き出しながら「行動」させて自ら気付かせる手法(チュータリング)が、効果的な学びのテクニックだと感じていただきたいと思います。また知識や実戦経験の少ない若い審判員にとって、チュータリングという指導法を使って暗黙知を形式知に置き換える作業をすることで知識やテクニックを整理することや定着化することができると考えています。

今回滋賀県では若い審判員の方に多く参加していただきました。8年後に2巡目の滋賀国体が控えていることで、その準備ということもありますが、みなさん大変意欲的で将来性を感じました。2日間という短い期間でしたが、楽しみながら学び、すべての参加者が同期することをオープンニングでお話させていただきましたが、ノリのよい滋賀県のみなさんのご協力で当初の目的は達成できたのではないかと思っています。

滋賀県サッカー協会 参加者コメント

西岡昌弘滋賀県サッカー協会審判委員長
「若い審判員が着実に力を着けて行ってほしい。そのためには、インストラクターが指導力を高めなければならない。」との思いを持って臨んだ滋賀のJFAレフェリーキャラバンでした。黛副委員長には、大テーマである「同期」と具体的テーマ「短期記憶を長期記憶に」、「暗黙知を形式知に」に沿って審判員・インストラクターを熱く指導していただきました。

浅井1級インストラクターには、楽しい雰囲気のなかで動きながら話すことで引き出す学びの手法「チュータリング」を温かく指導していただきました。八木プロフェッショナルレフェリーには、審判としての心構えや準備、事象を正確に見るための体の使い方を審判員にわかりやすく指導していただきました。今回のキャラバンで多様な内容を様々な手法で指導していただいたことのなかに、8年後開催の滋賀国体を見据えた若い審判員の強化とインストラクターの資質向上の今後の取り組みについて、多くのヒントを得ることができました。

早川義弘 3級審判インストラクター
今回のキャラバンのテーマを通して、プラクティカルトレーニングにも通じる考え方であり、「教えすぎない」ことで審判員自身が主体的に考え行動している実感を持つようになるのだと感じました。「自ら学ぶように仕向ける」ためには、審判員がその気になり、行動が内発的に行われるとき、"Learning Cycle"は勢いよく回り出す、と思いました。回転が始まれば審判員は自分自身で項目を大きくし、パイプはより太く強く連結され、回転は速く!力強く!なることでしょう。

インストラクターの使命は「審判員の自主性、創造性を審判員自身の中から生み出せるような環境を作ること」でありLearning Cycleを起動する、加速する手助けではないか思いました。審判員の思いに同期した援助ができるようになるため、キャラバンの経験を活かし自分自身のLearning Cycleを楽しみながら回していきたいと思います。

佛性慶亮ユース3級審判員
今回のレフェリーキャラバンに参加し大変勉強になりステップアップできました。八木プロフェッショナルレフェリーと黛インストラクターから指導いただいた「Teaching Materials を使用した学び」では、カードの色の分野で「タイミング・スピード・どこで・どんな・どのように・どの部位に」等12段階に分けてノーファウル、ファウル、イエロー、レッドを考えました。ノーファウルとファウルの際どい所などが難しく、またカードを出したほうがゲームがうまく進行する場合があり、ゲームが今後どのような流れとなるかを瞬時に考える能力が必要だと思いました。

プラクティカルトレーニングでは、オフサイド・ペナルティーエリア内・中盤からのカウンターの3つのテーマを学習しました。ペナルティーエリア内でのファウルでは、「シミュレーションなのか、意図があるのか」を見極め、カードを出せる時は出すように意識しましたが、間接視野でのファウルを判断するのが特に難しかったです。オフサイドでは、フラッシュラグに慣れるという想定でビデオを撮りながら副審をし客観的に自分のレフェリングを見る機会に触れましたが、根本的にラインが合っておらず、ラインを合わせようと考えました。

しかし八木さんから今、間違っているラインで判定が合い、正確なラインで判定が間違ってしまうならば、ラインは今のままでいいと教えていただき、そのような見方もあるんだと思いました。チュータリングでは、通常の思考過程ではない考えを持って対処方法を競技規則から導くということを実践し、いつ何が起こっても対応できるよう、競技規則を熟読しておくことが大切だと実感しました。レフェリーキャラバンでの学びを維持、向上できるよう今後も自己研鑽していきたいと思います。

3/4申込締切!「女性が輝く社会をスポーツから考える」シンポジウム 

$
0
0

3月6日(日)に大阪市で開催する「女性が輝く社会をスポーツから考える」シンポジウムの申し込み締切が明日3月4日(金)に迫っています。

現在、なでしこジャパン(日本女子代表)がオリンピック出場をかけて戦っているアジア最終予選にあわせて開催される本シンポジウムでは、スポーツ界各方面のトップで活躍される女性をパネリストに迎え、多くの皆さんと語り合う場を設けました。また、本イベントにお申し込みいただいた方先着100名様を3月7日(月)にキンチョウスタジアムで行われるなでしこジャパン(日本女子代表)対ベトナム女子代表戦に無料でご招待いたします。

昨年10月に改訂した「なでしこvision」で、JFAは「サッカーを女性の身近なスポーツとする」「なでしこジャパンが世界のトップクラスであり続ける」「世界基準の個を育成する」の3点を目標に、サッカーやスポーツをはじめとするあらゆる場に女性が関わり、ポテンシャルを発揮できる社会を実現するため、「女性が輝く未来を」目指すことを掲げました。「女性が輝く社会」に向けて積極的な意見交換をする場として、多くの皆さまの本シンポジウムへのご参加をお待ちしております。

「女性が輝く社会をスポーツから考える」シンポジウム

日時

2016年3月6日(日) 17:00~19:00 (受付 16:00~)

場所

TKP新大阪カンファレンスセンター
〒532-0011 大阪市淀川区西中島5-13-9

パネリスト

・野田朱美
(公益財団法人日本サッカー協会女子委員長、元なでしこジャパンキャプテン)

・萩原美樹子
(JXエネルギー株式会社CSR推進部、早稲田大学バスケットボール部女子部監督、元バスケットボール日本女子代表)

・土肥美智子
(国立スポーツ科学センターメディカルセンター副主任研究員、国際サッカー連盟医学委員/女子委員)

・山岸佐知子
(公益財団法人日本サッカー協会 1級審判インストラクター、元国際主審)

参加募集

先着100名(予定)

申込方法

件名を「女性が輝く社会をスポーツから考えるシンポジウム参加申し込み」として、
下記必要事項をメールにて jfa_jyoshi@jfa.or.jp 宛にお送りください。

*代表お申込み者名(フリガナ)・ご所属
*お申込み人数( 名)
*代表お申込み者 メールアドレス(本メールの返信先となります)
*その他連絡先(日中の連絡)
*本シンポジウムで扱ってほしいトピックスなどありましたらご記載ください。
*その他コメント、通信欄

申込み締切

3月4日(金)
参加確定の返信(メール送信)は締切日までに行います。

その他

先着100名様を3月7日(月)にキンチョウスタジアムで行われる「女子サッカー アジア最終予選(リオデジャネイロオリンピック2016)なでしこジャパン(日本女子代表)対ベトナム女子代表」に無料でご招待いたします。

2月29日(月)から3月9日(水)にかけて行われる「女子サッカー アジア最終予選(リオデジャネイロオリンピック2016)」。参加6チーム中、オリンピックへの切符を手にするのはわずか2チーム。是非スタジアムでなでしこジャパンを応援してください!
マッチスケジュールの詳細はこちら

本件に関するお問い合わせ先

公益財団法人日本サッカー協会
女子部 担当宮崎 TEL:03-3830-1812  FAX:03-3830-1160  E-mail:jfa_jyoshi@jfa.or.jp

2016年度 JFL担当審判員開幕前研修会を開催

$
0
0

2月26日(金)~28日(日)の3日間、帝京平成大学・千葉キャンパス(市原市)で2016年度にJFLを担当する審判員を対象とした開幕前研修会を実施しました。

初日はフィールドテストを行った後に研修会が開講され、上川徹審判委員長からシーズンの開幕にあたっての心構えが話されました。翌日は、体育館・フィールドでのフィジカルトレーニング、2015年の振り返りと2016年度の目標の確認をし、夜は宿舎でグループディスカッションを行いました。最終日には、開幕に向けて審判員として注意すべきポイントを映像を見ながら確認し、全員で議論することで意思統一が図られました。また研修会期間中に、プロフェッショナルレフェリー(PR)の家本政明氏を招き、講義やグループディスカッションにも参加いただきました。

3日間という短い期間でしたが、2016年シーズンの開幕に向け、非常にいい緊張感の中で凝縮された内容の研修会を実施することができました。

JFA審判インストラクターコメント

岡田正義トップレフェリーインストラクター
新1級審判員17名が加わったJFL担当審判員の第1回研修会には50名が参加し、JFL担当審判員に求める「フィジカルの強化」と「気付き」を増やすことをテーマに研修会を実施しました。研修会ではフィールドテスト(40mスプリント、Yo-Yoテスト、クーパー走)を実施し、その結果を数値化して各審判員のフィジカルランキングを出しました。フィジカルランキングは競争意識を高め、トレーニングのモチベーションアップにつながります。座学では、フィジカル理論、マンダラートシート目標設定、ゲームプラン、判定基準についてグループ討議を中心に研修し積極的な意見交換をすることができました。将来、さらに高いレベルでの試合を目指す若く意欲的な審判員たちのJFLでの素晴らしいゲームコントロールと更なるレベルアップを期待したいと思います。

参加者審判員コメント

野堀桂佑 1級審判員(山形県)
今回の研修で自分がどれだけこれまでにトレーニングで積み上げてきたか、また同じカテゴリーにいる他の一級審判員と比べてどれだけ走れるのかをフィールドテストで数値で確認することができました。そして順位付けすることにより自分の立ち位置がわかり、非常に参考になりました。フィットネスのトレーニング方法を学ぶことによりこれから良い判定ができるよう日頃のトレーニングで活用したいと思います。講義では、映像を使ってグループディスカッションをすることで他の審判員たちと考え方の共有ができ、今後の審判活動で非常に参考になりました。これからJFLが開幕するにあたり、この研修を通して事前の心構えができて良かったと思います。

西水流優一 1級審判員(鹿児島県)
今回の研修会を通して、今シーズンの目標を審判員全員が共通理解できたと思います。フィットネスでは、自分自身の状態、また強化しなければならない点を知り、強化のためのトレーニングの仕方等をフィジカル理論で学ぶことができました。また、今シーズンから各自の目標設定を明確にするためにマンダラートシートを用いて細分化し、実践することになります。今回の研修では、自分自身の弱点を克服するための課題も見つかったので、今シーズンはその強化に取り組んでいこうと思います。その他にも、映像を用いてのディスカッションも行い、いろいろな考え方、見方を学ぶことができました。シーズンを間近に控え、研修会で学んだことを活かしながら選手のために頑張っていきたいと思います。

先立圭吾 1級審判員(福岡県)
JFL担当審判員研修会に参加して、いよいよシーズンが始まるという期待、またそれ以上に1級審判員としての自覚と責任を強く感じました。フィジカル測定では現在のコンディションを確認することができたので、次の測定ではより良い結果が出せるようにフィジカル理論で学んだことを日々のトレーニングに活かしていきたいと思います。また、コンタクトプレーを判定する時には強さと接触部位をしっかりと見極めなければ正しい判定ができなくなってしまうことを様々な映像で確認しました。競技者の安全を守れるよう激しいコンタクトプレーはより丁寧に判定しなければならないと感じました。家本プロフェッショナルレフェリーからはもっと「細分化すること」と「具体的にすること」をしなければならないとのお話をしていただき、自分の日頃の思慮の浅さに気付かされました。マンダラートシートを含め、具体的に考えることが成長の大きな手助けになると感じました。今シーズンの目標である的確な判定を下すためのフィットネスの強化と気付きを持ったマネジメントができるよう日々のトレーニングから集中して取り組み、1試合1試合大切にしていきます。

赤阪修 1級審判員(東京都)
ドイツ留学から帰国し、新鮮な気持ちで3年ぶりの研修会を受けました。開幕前研修の名の通り、この一年をJFL担当審判員としてどう責任を果たしていくか、また自分をどうレベルアップしていくかが明確になりました。まずは審判員としての体力・パフォーマンスについて、サッカー審判員という選手とも他種目の審判員とも違う「特性」について学ぶことができました。またそれに応じたトレーニング方法も実践を交えて吸収することができました。具体的にサッカー選手とどう違い、年間、月間また目の前の試合に向けてどう準備するのか明確になりました。また、審判員としてのテクニカルな面では、判定の考え方、対応、そして気付くことの重要性を全員で確認しました。インストラクターの方々、そして仲間とディスカッションを重ねることで個人そして集団として同じ方向性を見いだせたと感じております。審判員として「どう」自分を高めていくか「具体性」をキーワードに目標の確認もできました。一年間同じリーグを担当する仲間と過ごすことで一体感が生まれました。仲間とともに2016JFLを盛り上げていきたいと思います。

「女性が輝く社会をスポーツから考える」シンポジウムを開催

$
0
0

3月8日の世界女性デーを前にした3月6日(日)、新大阪で「女性が輝く社会をスポーツから考える」シンポジウムを開催しました。このシンポジウムは、昨年10月に改訂したなでしこVisionでの3つの目標とともに掲げた、サッカーやスポーツをはじめとするあらゆる場に女性が関わり、ポテンシャルを発揮できる社会を目指すことについて、スポーツ各界からのパネリストを招いて考えようというものです。

登壇者は野田朱美女子委員長、元バスケットボール日本女子代表で現在は指導者としても活躍している萩原美樹子さん、国立スポーツ科学センターメディカルセンター副主任研究員の土肥美智子さん、元国際審判員の山岸佐知子さんで、モデレーターは今井純子女子副委員長が務めました。シンポジウムの冒頭には、FIFA理事でAFC女子委員長も務めるMoya Dodd氏からのメッセージも伝えられました。

選手・審判・国際機関を含む意思決定機関における女性の数や日本の女子サッカーの現状などを参照しながら、パネリストのみならず参加した女性指導者、他競技の関係者などからも体験談や現状が伝えられ、今後さらに求められる社会における女性の活躍についてスポーツを軸にして60名を超える参加者と共に考え、情報共有をする場となりました。

登壇者コメント

萩原美樹子さん
この度、他競技(バスケットボール女子)からこのシンポジウムに参加させていただきました。同じボールゲーム・チーム競技ということで、いつも「なでしこ」の活躍には勇気をもらっています。私たちの競技は男子とほぼ同数の競技者人口がいますが、女子の競技者をどうサポートしてどのように活性化していくかという視点はほぼありません。女子サッカー界はとても頑張っていらっしゃるなと敬服すると同時に、私たちバスケットボールも、私たち自身がこういった視点をもって自ら発信していく必要があるなと大変に勉強になりました。このような機会を与えていただきまして有難うございました。

山岸佐知子さん
「女性が輝く社会をスポーツから考える」というタイトルでしたが、女性だけではなく男性や、様々な競技関係者の方々が参加されていました。性別や種目にとらわれず異なる立場の人たちが同じ問題をともに考えていくことは、ひいては互いを思いやることにもつながると思いました。それぞれが責任を果たした上で支え合い、輝ける世の中をスポーツ界から発信できたら素敵なことだと思いました。

参加者コメント

大倉有子さん(全日本アーチェリー連盟)
日本のスポーツ界において輝く女性の象徴である代表的な「なでしこジャパン」を支えている競技団体のシンポジウムということでとても興味深い内容でした。プレーヤーは元より、指導者、審判、意思決定機関等に何年も前から女性が存在する団体であり、女性が輝くためのヒントが多々ありました。女性だから良かったと言われるような仕事をしていくという言葉にはたった一人で男性社会に飛び込んでいった女性パイオニアの姿を垣間見ることができ、もっとお話を伺いたいと思いました。ロールモデルや必要なサポートを早い段階から考えていく提言には次世代への思いやりを感じられ、今回共有させていただけたことに感謝申し上げます。ありがとうございました。

倉橋瑞穂さん(日本チアリーディング協会)
第一線でそれぞれパイオニアとしてご活躍、ご尽力されているパネリストの皆様の、並々ならぬ思い入れや熱い気持ちが伝わるシンポジウムでした。スポーツの発展には、選手の育成・強化だけではなく指導者やドクター、トレーナーなどといった運営に関わる人や、スポーツそのものに関わる人を増やしていかなくてはならない、という課題に取り組まれていることは大変参考となりました。また、"女性が輝く"には性別によらず同等の能力を持つことよりも、特性を活かすことやこれからを担っていく人材がより良い環境で力を発揮できるような整備をされていることに感銘を受けました。

2016年度 第1回地域レフェリーフィットネスインストラクター研修会

$
0
0

3月12日から13日の2日間、2016年度第1回地域レフェリーフィットネスインストラクター研修会を横浜スポーツ医科学センターならびに、しんよこフットボールパークにて開催しました。

研修会冒頭では、山岸フィジカルコーチ(レフェリー担当)より、今年のフィジカルテーマである『呼吸』について、また持久力を測定するYo-Yo Test全般に関する説明がありました。初日は、今年度の地域トレセンに参加する審判員との合同セッションを行い、各地域のフィジカル目標と個人目標を設定するグループワークの時間を設けました。地域インストラクターと審判員とのコミュニケーションも図られた有意義な時間となりました。基本を大切にすること、その中でウォーミングアップに取り入れる呼吸の実践から立ち姿勢、走り方の重要性などが強調されていました。

インストラクターコメント

山岸貴司 JFAフィジカルコーチ(レフェリー担当)
今回の研修会のテーマは大きく2つありました。一つはインストラクターにYo-Yo Testの準備から運営に関する知識と実走体験、負荷強度を体験していただくこと。もう一つは正しい呼吸です。地域トレセンに参加する審判員に対し、正しい呼吸をすることで柔軟性が変化すること、エコロジーなジョギングとはどんな走り方なのか、またそれらがどうして審判員にとって必要なのかをトップレフェリーの映像を見ながら理論・実技の側面から話をしました。各地域の目標と個人の目標も設定したので、今年一年間での成長が非常に楽しみです。

受講者コメント

岡田渉地域レフェリーフィットネスインストラクター(北海道)
12日は地域トレセン審判員研修会と合同開催で実施し、地域の審判員と一緒にフィットネスインストラクターが中心となってグループワークで個人・地域の目標を定めました。研修会の中で実際に審判員に対して指導をすることで、フィットネスインストラクターとしての引き出しの少なさを感じました。翌日の13日にはYO-YOテストのセットアップ方法を学び、さらにフィットネスインストラクター自らがYO-YOテストを実施することでセットアップだけではなく、走れることの重要性も感じることが出来ました。北海道に戻り、自らフィットネスの模範とならないといけないと感じた研修会でした。

牛尾眞一郎地域レフェリーフィットネスインストラクター(関東)
2016年の第1回研修ということで、昨年を振り返り、反省点と今後の課題を見直して、これからのフィットネスについてさらに理解を深めることができました。今年のテーマは「呼吸」ということで、呼吸から関節可動域、姿勢へのアプローチについて学ぶことができました。また、YO-YOテストのポイントを実体験から学ぶこともできました。2015年度第1回目の研修会時に細部にこだわり、良いパフォーマンスを引き出せるようなインストラクターを目指すと目標を立てましたが、まだまだ学んでいるばかりで発信ができていません。これからは、どんどん発信をして、実践を深めながら、知識理解も深め、併せてフィットネスだけでなくサッカー観を深められるようにしていきたいと思います。今後も強い意志と覚悟を持って取り組んでいきたいと思います。

山本昭治地域レフェリーフィットネスインストラクター(関西)
各地域トレセンに参加する審判員が集まり、地域別に分かれて、フィットネスに関しての個々の目標設定やチームとしての目標設定をディスカッションしました。フィットネスインストラクターとして、個々の目標、チーム目標に向かって、相談などを受けながら指導していきます。YO-YOテストの設定方法、またピッチの状況、環境、音響などの考慮した注意事項も確認しました。フィットネスインストラクターからの疑問点もありましたが、質問をすることで、解消することができました。呼吸の方法についても、胸式呼吸、腹式呼吸の違いについて学びました。残り一年になりましたが、審判員が良い状態でレフェリングできるように手助けしていきたいです。


2016年度第1回S級インストラクター研修会

$
0
0

3月12日、13日の2日間、JFAハウスにて第1回S級インストラクター研修会を行いました。

これまで、プレゼンテーション、コーチング、ITなどの技能を習得することを目的に実施してきた研修会ですが、今回はS級インストラクターの役割を見つめ直し、インストラクター間で確認、共有することを目的に行いました。

その一つの柱は「世界に送り出す審判員の育成」であり、アジアの中での日本の審判員の位置づけを再確認することでした。

4月より新たに審判委員長に就任する小川佳実氏は、昨年12月までAFC審判部長を務めており、その小川氏より「アジアにおける日本の審判員の活躍を求めて〜アジアの審判員の現状」というテーマで講演がありました。

その後、この講演を受けて、感じた危機感や反発力などをS級インストラクターとしてどのようなアクションにつなげていくかをディスカッションしました。

もう一つは「組織や人を動かすマネジメント」に磨きをかけていくことです。経営者としても豊富な経験、知識を持つ須原清貴審判委員会委員が「企業経営から学ぶマネジメント」というテーマで、実際に起こった事象を取り上げ、講義を行いました。経営者が問題解決に向けて次なる手を、どのような形で実行しているかを学んだ後、「情報伝達」「各地域・都道府県の活動」「全国大会・ミニ国体」に必要なマネジメントをディスカッションしました。

インストラクターコメント

小幡真一郎審判委員会副委員長・指導部会長
2つのテーマを軸に、12日①「始めるにあたって」「S級って何?」、②「地域別インストラクター分布図」、③「2016年S級認定審査要項」、④「S級インストラクターに求められていること」、⑤「アジアにおける日本の審判員の活躍を求めて」・「日本代表(各年代)の強化方針」、⑥「日本の審判員がアジアで活躍できていない現状分析(フィッシュボーン・特性要因図)と改善策」、⑦「まとめ」、13日⑧「前日のまとめ」、⑨「企業経営から学ぶマネジメント」、⑩「S級インストラクターの活動におけるマネジメント」、⑪「まとめ」、⑫「次回に向けて」という内容を各インストラクターがファシリテーター役となり進めました。

グループワークやディスカッションを中心に行いましたが、皆さん、その場でテーマを与えられ、十分な準備もない中、上手に参加者のフィーリングをキャッチしながら、テーマの核心をギュッとつかんで、実にクリアに進めていただきました。審判員を世界に送り出すには、トップレフェリーの強化だけではなく、地域・都道府県の指導育成に力をかけ、リスクを負ってでも変革しなければなりません。そのためには会社経営と同様、資源の分散をせずに、ヒト、カネ、モノ、ジカンをいつ、どこに、どのように使うかを考えることが大切であり、時には「やらないことを決める」ことも必要だと思いました。

今後、S級インストラクターは世界を意識しながら広い視野とテクニカルな指導に加え、人と人とのつながりを強固にするマネジャーの役割を求められているように感じます。一方、グループワークだけでなく、全体の中で個人に、細かく、具体的に「何を」「なぜ」「何のために」「いつ」などの質問をしながら問題の本質的な原因をつかみ、具体的な解決策を見つけ全体で共有するというファシリテーションの方法を学んだことも大きな収穫でした。

受講者コメント

布瀬直次 S級インストラクター
グループワークでのブレーンストーミングで「S級審判インストラクターに求められているもの」、またフィッシュボーンにより「テクニカルに関するインストラクターの課題」を通して、活動の現状と課題について活発な意見交換と発表まで行ないました。さらに前AFC審判部長の小川佳実氏による「アジアにおける日本の審判員の活躍を求めて」の講義では、アジア各国の審判員の審判技術が急速に向上している現状を知り、将来性豊かな日本人審判員の発掘・育成・強化が喫緊の課題と意識することが出来ました。2日目は、「企業経営から学ぶマネジメント」では、企業クライシスに見るマネジメントから、審判インストラクターの役割、求められるスキル、求められる人間性の重要性を再確認し、仕組みやプラットフォームの構築が急務であることを学びました。S級インストラクターとしていかにマネジメント力を高めていくかを強く意識することの出来る内容となりました。

太田潔 S級インストラクター
1泊2日と短いものでありましたが、参加したインストラクターがそれぞれ忌憚のない意見を出し合って内容の濃い研修となりました。ややもすると目の前の審判指導に追われて毎日を過ごしてしまいがちになりますが、本研修会に参加させていただきS級インストラクターや審判インストラクター全体の役割や課題を改めて整理でき自身の気持ちを新たにしました。審判員の皆さんのために何をすべきなのか、何ができるのかを改めて考える良い機会となりました。

2016年度U-20審判員春季研修会(第8回VISSEL CUP)

$
0
0

2016年度U-20審判員春季研修会を3月8日(火)から11日(金)まで、兵庫県神戸市・三木市で開催された「第8回VISSEL CUP」に参加する形で実施し、各地域から各2名、合計18名(女子1名を含む)が参加しました。

VISSEL CUPの主審を担当、試合後は関西在住の1級審判インストラクターの指導を受け、ホテルでは太田潔JFAレフェリーインストラクターから研修を受けました。また、期間中、プロフェッショナルレフェリー(PR)の松尾一氏が研修会で講義、若い審判員のモチベーションが上がる充実した研修会となりました。

インストラクターコメント

太田潔 JFAレフェリーインストラクター
参加した18名は、18歳5名、19歳7名、20歳6名ととても若い審判員たちでした。U-18審判員からの取り組みもあり、女子審判員も1名(2級)参加し、今後も女子審判員の参加を予想させるものでした。参加した審判員の取り組みは良く、積極的なところが大変良かったと思います。実際のレフェリングでは、大学生の試合を行うのが初めての審判員もいて、上手くできないところも見られましたが、1級審判インストラクターのアドバイスに従って改善されていく姿も見られ、吸収力の高さと”若さ”を感じ、この年代への指導の重要性も再確認できました。私自身は「これくらいはわかっているだろう」と思っていることもありましたが、審判員にとっては知識として知らないこともあり、基本的な内容について丁寧に伝えることが重要であると再認識する良い機会になりました。期間中に雨や寒さ等悪天候の環境もありましたが、大きくコンディションを崩す人もなく大会を終えることができ、内心ホッとしています。今後も各地域・都道府県FAあるいは学校等においても継続した指導、アドバイスがされることを期待します。最後に、平日にもかかわらずご指導いただいたインストラクターの皆様には、本当に感謝したいと思います。ありがとうございました。

参加者コメント

板矢智志 2級審判員(北海道)
全国から18名の審判員が集い、非常に良い緊張感の中、研修会に臨むことができました。1級インストラクターや他の審判員に指導いただけたことによって、たくさんの知識を得ることができました。レフェリングの部分では、現在の不足している部分や課題を確認することができました。研修会では、FK、PK、カードの提示についてディスカッションしました。手順や考えなければいけないことなどを話し合い、基本から応用まで共有することができました。2016年シーズンが始まりますが、各地域の審判員それぞれが高い意識でレフェリー活動を行い、今回の研修で学んだことを常に考えながら日々精進することを全審判員と確認し、実りある研修を終えることができました。

大柿拓馬 2級審判員(東京都)
初日にはPRの松尾一氏にお越しいただき、素直になること、自分の内面に向き合うことをお話しいただきました。その後4日間の間に神戸・三木市内各所で試合を担当し、試合で起こったことについてインストラクターの方からアドバイスをいただきました。今回の研修会においては、インストラクターの方からのご指導はもちろんのこと、他地域から参加している同じ志を持った仲間から多くの刺激や指摘をもらいました。今後は、今回の研修会で感じたことや学んだことを各地域に戻りお互いがそれぞれの場で一層深め、サッカーをより魅力ある競技にするために日々の活動に取り組みたいです。

向井修也 2級審判員(鹿児島県)
私自身、初めての研修会で不安もありましたが、得るものが多い研修会になりました。全国の同世代の審判員と関わることができ、刺激を受けることができました。またその中で、自分の力量はどうなのか、自分を知ることもでき、もっと強化をしなければならない点をはっきりと知ることができました。4日間という短い期間でしたが、中身の濃い研修会でした。4日間で得たものをしっかりと自分のものとし、課題をクリアしてレベルアップしていきたいです。このような機会を作っていただき、ありがとうございました。

2016年度U-22審判員春季研修会(TRAUM CUP 2016 in SPRING)

$
0
0

2016年度U-22審判員春季研修会を3月7日から10日まで、茨城県鹿嶋市の鹿島ハイツスポーツプラザで開催された「TRAUM CUP 2016 in SPRING」に参加する形で、2016年度U-22シパンイン春季研修会を実施しました。

研修会へは全国から17名が参加しました。昼は「TRAUM CUP」の主審を担当、試合後は関東在住の1級審判インストラクターの指導を受け、夜はホテルで黛俊行JFAレフェリーインストラクターから研修を受けました。季節外れの厳しい寒さの中での研修会でしたが、若い審判員にとって非常に充実した研修会となりました。

U22審判研修会を終えて

インストラクターコメント

黛俊行 JFAレフェリーインストラクター
大学生の大会である「TRAUM CUP in SPRING」に参加しする形でレフェリー分析を実施し、夜の研修会では伸び盛りの参加審判員が今できる事と出来ないことを明確にし、短期、中期、長期といった具体的な目標を設定することが出来るようなプログラムとしました。参加した審判員はまだ荒削りではあリますが、それぞれ高い資質を持っていたと思います。意欲も非常に高いものがあり、今後の取り組み如何で更なるステップアップが期待できると感じました。気温が低く強い風と雨の中、審判員だけでなく指導者の方も大変だったと思いますが、日増しに成長する審判員に苦労が報われる思いがしたのではないでしょうか。参加審判員の多くは大学生で、今後社会に出て環境の変化が生じますが、是非審判員を続けられる環境を整えてもらい将来のJリーグ担当や国際審判員を目指して欲しいと思います。

参加者コメント

山田一騎 2級審判員(青森県)
今回の研修会を通じて、自分のレフェリングに関する明確な課題や今後の目標を立てることができました。同年代の審判員が全国地域から集まったため、意見の共有などコミュニケーションも取りやすく、とても良い刺激をいただきました。また、インストラクターの方の的確なアドバイスにより毎試合の反省や自分の良い点、改善点等の課題を理解することができたので、今後地域に持ち帰りスキルアップのため取り組みたいと思います。また、黛インストラクターから経験や勘に基づく言葉にされていない知識である「暗黙知」を図式化または文字にし、説明・表現できる「形式知」にすることが大切で、正しい判断をするためには目ではなく脳を鍛えなければならないとのお話をしていただき、自分の頭の中のもやもやをクリーンにすることが、判断力の向上の鍵なんだと気付かされました。目標設定も今シーズンの目標と短期・長期・総合的な目標を設定することができ、今後の取り組みとして計画を立て行動して行こうと思っています。私にとって今シーズンのスタートとなった研修会で課題点を理解できたこと、また今シーズンやこの先の明確なプランを整理できたので非常に良い研修会になりました。

奈良茂樹 2級審判員(岐阜県)
今回の研修会では全国のトップレベルの大学が集まり、その試合を審判しました。自分は普段大学の審判することがありますが、やはりトップレベルのチームのサッカーはミスも少なく、試合のスピードはとても速いです。自分の経験したことないサッカーをこの研修会を通して経験できたことは自分にとってこれからの成長にはとても貴重な経験だと思います。この経験を元にもっと高いカテゴリーでも毅然とした態度で公平なジャッジをしていきたいです。

川勝彬史 2級審判員(大阪府)
3月7日から3月10日まで鹿島ハイツスポーツプラザにて開催された2016年度U-22審判員春季研修会に参加させて頂きました。各地域から集まった同世代の審判員と4日間を過ごし、サッカー以外の部分でも大きな刺激を得ることが出来ました。研修会の中で、目標・課題を明確にし、また設定することの重要性を改めて感じました。大きな目標だけでなく、短期・中期的な目標も明確にし、しっかりと先を見据えてこれからの審判活動に取り組んでいきたいと思います。最後になりましたが、本研修会へ派遣して頂きありがとうございました。この4日間で得たものを、これから始まる新たなシーズンに活かしていきたいと思います。

女子1級審判員対象 なでしこリーグ開幕前研修会を実施

$
0
0

3月5日(土)~6日(日)新横浜にて、女子1級審判員を対象になでしこリーグ・チャレンジリーグ開幕前研修会を実施しました。

並行して、全審判員に対し、女子部会メンバーと面談の場が設けられ、全体と個人、両方にアプローチする個々のプログラムに、全員が集中して取り組んでいました。

研修会の主なプログラム

3月5日(土)講義「フィジカル理論」、トレーニング「YO-YOテスト」、「プラクティカルトレーニング」
講義「女子委員会より、野田委員長」、「なでしこリーグより、小野専務理事」
3月6日(日)映像分析「なでしこリーグルール講習会」、「審判トピックス」
グループディスカッション「2015の事例より」、「チームビルディング」
講義「2015シーズン振り返り」、「2016シーズンについて」、「目標設定」

 

インストラクターコメント

谷内浩仁審判S級インストラクター(富山)
今回の研修会では、2日間で2つのセッションを任せていただきました。初日は、プラクティカルトレーニングで、「視野の確保」をテーマとして実施しました。直前に「YO-YOテスト」を実施しており、ほとんどの審判員が疲労が極限に近い状況だと想定されたので、アクティブレストを意識して、①動きながら、選手とボール、副審を視野に入れる。②常に変化する状況を瞬時に把握し、適切なポジションに移動する。③選手の特徴を覚える。ということを狙いとしました。周りから自然と声が飛び交い、和気あいあいと楽しくできたことで、参加者は良い雰囲気で学びを得ることができたと思っています。

2日目は、スタンダードビデオを補完する「2016審判トピックス伝達」の研修です。事前に「なでしこリーグルール講習会内容伝達」を実施し、ある程度判定基準や根拠を整理した上でのセッションだったので、比較的スムーズに伝えることができたと思っています。ただ、「ハンド」や「大きな攻撃のチャンス」については、少し時間をかけ議論の後整理しました。

2日間を通して、参加審判員の発言や行動から、前向きな姿勢や意欲が伝わってきました。また、ママさん審判員も数名参加され、お子さん同伴で参加されている審判員もいました。その親子に対して、他の参加者による配慮もあり温かい雰囲気で研修会が進められました。新シーズンに向け、今研修会で整理したことを生かした説得力のある判定や、選手心理を理解したレフェリングを心がけてほしいと思います。

受講者コメント

今泉奈美女子1級審判員(福島)
いよいよ2016年シーズンがスタートします。今研修会ではフィジカル面、審判技術面で昨シーズンの振り返りと、今シーズンに向けてどのように準備しなければならないのか多くのディスカッションをし、仲間たちと充実した研修を行うことができました。特にフィジカル面ではYO-YOテストを経験し今自分が持っている体力と直面することによって今後どのようにトレーニングしなければならないのか、また質の高いフィジカルを発揮するためのアプローチの大切さを学ぶことができました。

研修期間中は、なでしこジャパンがオリンピック最終予選中であったのにも関わらず野田女子委員長の貴重な講演をいただきゲーム分析の重要性を学ぶことができました。審判員としてチーム戦術をよく理解し選手が全力でプレーできるように努力していきたいと思います。私たちは多くの方々の支えによって活動できています。常に感謝の気持ちと責任、自覚を持ち強い気持ちをもって今シーズンも臨みたいと思います。

加藤歩美女子1級審判員(広島)
2016年なでしこリーグ開幕前研修会に参加し、いよいよシーズンが始まるんだなと実感しました。また、リーグが開幕するにあたり、女子一級審判員としての自覚と責任を強く感じました。フィジカル理論では、試合前から試合後にどのようなトレーニングを実施するすればよいかを学び、また今回の研修では、初めてYO-YOテストを体験しました。今回のYO-YOテストの記録とフィジカル理論で学んだことを活かし、よい判定ができるよう、そしてベストコンディションで今シーズン審判活動を行えるようにトレーニングを行いたいと思います。

講義では、女子サッカーの話を聞きました。なでしこジャパンの活躍、なでしこリーグの試合等で以前に比べ女子サッカーが盛んになってきたことは確かですが、まだまだ女子サッカーの普及には至りません。女子サッカーの普及と認知度を高めるためにも、選手だけではなく審判員としてもできることができるのではないかと感じました。審判員の立場から、女子サッカーの普及に少しでも貢献できればよいなと強く感じました。今回の研修会で学んだことを活かし、日々のトレーニング、今後の審判活動に取り組みたいと思います。

平山歩女子1級審判員(熊本)
産休、育休から約2年ぶりに審判活動を再開するため、研修会に参加しました。とても充実し、刺激の多い2日間でした。特に、野田委員長の戦術のお話は、大変興味深く、審判員にまだまだ足りない要素ではないかと思いました。戦術の理解が正しい判定、そのためのよいポジショニングにつながることを再認識しました。なでしこリーグの運営の方より、W杯優勝後の環境の変化、そして今後についてのお話を伺いました。リーグが運営できているのはスポンサーをはじめ、たくさんの方々に支えていただいているからこそであり、一試合一試合とても大事にしなければならないと痛感しました。

また、映像を使ったディスカッションでは、判定をする上で「なぜ?」を明確に論理的に説明できなければならないなと、自分の判断を見直すきっかけになりました。最後に、今回1歳半の息子と参加させていただき、審判部をはじめ、女子審判員の方々には温かく受け入れていただき本当に感謝しています。また、家族や職場の理解があるからこそ、審判活動が続けていけると思います。感謝の気持ちを忘れず、今シーズンチャレンジしていきたいと思います。

第13回JFAレフェリーキャラバンを沖縄県で開催

$
0
0

3月20日(日)、21日(月・振休)の2日間沖縄県島尻郡南風原町にて、第13回JFAレフェリーキャラバンを開催しました。

インストラクターの資質向上と審判員の強化を目的として、インストラクター向けのコースと審判員向けのコースに分かれ、2日間のレフェリーキャラバンを実施しました。

インストラクター向けのコースでは石山昇インストラクターが指導方法の一つであるチュータリング(参加者の疑問点や課題と感じていることを「質問」することで引き出し、それを競技規則に沿ってどう解釈すべきなのか、参加者の意見を聞き出しながら「行動」させて自ら気付かせる手法)を実施しました。

また審判員向けのコースでは、柏原丈二インストラクターが中心となり、相樂亨プロフェッショナルレフェリーに審判員として経験をもとにアドバイスを受けながら、オフサイドの解釈やアドバンテージを適応する条件を改めて整理しながら座学やプラクティカルトレーニングを進めていきました。

山岸貴司レフェリーフィジカルコーチにはウォーミングアップの一つの方法として、「呼吸」を用いたウォーミングアップを紹介していただき、参加者は今まで体験したことのない方法でしたが、積極的に取り組んでいました。

参加者は少しでも新しいことを吸収しようと積極的に発言し、疑問点はインストラクターに質問しと、沖縄の気候と同様に熱い雰囲気に包まれたキャラバンとなりました。

JFA審判インストラクターコメント

柏原丈二 JFAS級審判インストラクター
事前打ち合わせから内容に関して議論を進め、インストラクターと審判員を分けたプログラムを作成することになりました。インストラクターに関してはチュータリング、課題の抽出などのレクチャーから、審判員に考えさせ、意見をどう伝えるか、どう引き出すかなど、インストラクターとしての課題を実演から学び実行していく、アプローチの方法を習得していきました。

審判員に関しては課題になっていることをまずレクチャーで再確認し、ピッチ上のトレーニングにつなげていき、課題修正に取り組みました。ユース、女子の審判員も参加し多彩な意見交換ができたように感じました。少しタイトなスケジュールになりましたが、積極的な意見や議論もあり、このキャラバンをきっかけにして、沖縄県の審判委員会の組織を含め、インストラクター、審判員の更なる飛躍を期待したいと思います。今後どう継続をしていくかが、大きな課題になりますが、沖縄県の活動が発展することを願っています。

沖縄県サッカー協会 参加者コメント

國吉勝也沖縄県サッカー協会審判委員長
今回の研修では、私は指導者として参加し、「考えさせて行動させる」、「積極的に発言しディスカッションできる環境を作る必要性」など、様々な方法があるということを学びました。2019年には、全国高校総体が沖縄県で行われることもあり、キャラバンで学んだことを経験に沖縄県サッカー協会審判委員会の再スタートとし、指導者の育成と審判員の強化につなげることができるように継続的に行える環境作りを心がけていきたいと思います。

宮城直介 3級審判インストラクター
今回のレフェリーキャラバンでは自分のインストラクターとしての活動を考えさせられるものでした。『チュータリング』という新しい指導方法について、これまでの指導する側(インストラクター)から学ぶ側(審判員)への一方通行から、少人数で家庭教師のように指導するという方法を学ぶことができました。その中でも、『「失敗してくれてありがとう」と失敗を認め信頼関係を築くのだ』と言われたことが非常に印象に残っています。沖縄県のサッカー競技力向上には技術指導だけではなく審判員の技能向上も必要不可欠だと考えています。今回のキャラバンで学んだことを活かしインストラクターとしての指導力向上に努め沖縄県のサッカーの発展の一助となるよう努めて行きたいと思います。

真謝孝行 2級審判員
今回審判員はサッカーの2級・3級審判員だけでなく、ユース審判員とフットサル審判員の参加もあり、普段一緒に活動をすることが少ないこともあり、新たな刺激をもらうことができました。フィットネストレーニングとプラクティカルトレーニングでは映像を用い、審判員それぞれが自分自身へのフィードバックを行いました。オフサイドのトレーニングでは判定し、そのすぐ後にプロフェッショナルレフェリーの相樂亨さんのアドバイスを交えながら振り返りを実施しました。映像を用いることでそれぞれの長所と短所が明確になり、楽しみながら取り組むことができました。

個人的に良かったと思うのがディスカッションの際、皆が積極的になれた事でした。特にユース審判員と女性審判員が発言しており、その意見は勉強になりました。ユース・女性審判員の多さは沖縄県の良い所なので、今後も級や年齢にとらわれない関係と環境づくりを継続していきたいと思います。またプラクティカルトレーニングの場面設定を審判員自らが考え、行ったこともいい経験となりました。個々の審判員の課題だけでなく沖縄県全体の課題があります。それらを少しずつでも発見し、気づきそして変革していきたいと思います。

審判交流プログラムをオーストラリアで実施

$
0
0

3月10日(木)から3月20日(水)までの10日間、交流プログラムの一貫としてオーストラリアのHyundai A-Leagueに日本から2名の審判員を派遣しました。日本サッカー協会(JFA)とオーストラリアサッカー連盟は、2015年より相互交流事業を実施しています。

期間中はHyundai A-Leaugeの試合を担当しただけでなく、現地のフルタイムレフェリーのワークショップ(日本で言うプロフェッショナルレフェリーキャンプ)に参加し、映像を用いての試合分析やプラクティカルセッション、テレカンファレンスやトレーニングにも参加しました。

また、地元地区の12歳~22歳を対象としたジュニアレフェリーセミナーにも参加し、講義やプラクティカルトレーニングを通じて、約100名のレフェリーと交流しました。

Hyundai A-League担当試合

第23節
2016年3月12日 Sydney FC  vs  Wellington Phoenix
2016年3月13日 Newcastle Jets  vs  Western Sydney Wanderers

第24節
2016年3月19日 Western Sydney Wanderers  vs  Adelaide United
2016年3月19日 Central Coast Mariners  vs  Sydney FC

審判員コメント

岡部拓人国際主審/1級審判員(茨城県)
私自身、交流プログラムには2回目の参加でしたが、今回は試合のほかにフルタイムレフェリーのワークショップや地域審判員を対象とした審判講習会に参加させていただきました。共通して感じたことは、得た知識を確認し、自分のものにするために「共有」する時間が多いことです。一方的にならず、双方向で共有して議論を進めていく様子が印象的でした。試合では選手や観客との距離が普段より近い印象を受けました。一つ一つの判定を共有しながら試合に集中していく選手の様子が感じられました。このような貴重な経験を今後のレフェリングに活かせるよう取り組んでいきたいと思います。

福島孝一郎 1級審判員(鹿児島県)
今回、初めて交流プログラムに参加させていただきました。担当した2試合とも、縦への展開が早く、選手は簡単に倒れないという特長があり、難しい見極めや高いフィジカル能力を求められる場面が多くありました。また、最後まで諦めない姿勢が強く、試合終了まで球際に激しい場面が多かったのも印象的でした。地域審判員講習会では10代の審判員も多く、自ら意見を述べる姿、また受講姿勢も大変積極的なものであると感じました。大変素晴らしい経験をさせていただいたことに感謝し、今後の活動に活かしていきたいと思います。

ダラスカップ審判派遣報告

$
0
0

3月20日(日)~27日(日)まで、アメリカのダラスで行われた「Dr Pepper Dallas Cup XXXVII 2016」へ1級審判員が参加しました。

この大会は、U-19からU-13まで様々なカテゴリーのチームが参加し、300試合を超える試合数を誇る大きな大会です。

審判員もまた、アメリカ全土から集まった他、世界各国からワールドカップを担当したこともある方から若手まで多くの審判員が参加しました。

日本から男女3名ずつの審判員が参加し、現地ではホームステイを通して現地のホストファミリーとも交流を図りました。また、大会期間中は、CONCACAF主催の審判研修会にも参加し、ワールドカップの映像分析や判定基準、ポジショニングや美しい試合展開方法等、多くのことを学びました。

この大会の難しさは、現地で出会った初対面の審判員とすぐに試合を担当しなければならない難しさと、アンダーカテゴリーではあるものの日本のチームとは気質が全く違うチームを担当しなければならないところです。

参加した審判員は試合を通して日々刺激を受けながら、それぞれ試合を担当していました。

インストラクターコメント

上荒敬司 S級インストラクター(埼玉県)
今回の大会に参加するにあたり、審判員には「自分の殻や固定観念を壊して挑戦すること」をテーマに課しました。ダラスカップはトップからアンダーまで様々なカテゴリーがあり試合数も多く、普段担当している試合とは全く違う難しさがあったと思います。審判員も米国のレフェリー以外の色々な国から集まった他、国際審判員から若手まで本当に多くの審判員が参加していました。外国人審判員は、「何かある・持っている」と感じさせるものがあります。自分なりの信念を強く持ち表現しているのでしょう。日本人審判員は一方でうまくまとまってしまっているという印象もあります。

今回の派遣を通して、帰国後もチャレンジして良い方向に向かうことを祈っています。選手・チーム関係者・審判員は当然のごとく試合日程に沿って活動をしますが、しかしこれを運営・企画をする現場はきっと大変だったと思います。「ありがとう」の一言では表しきれない、感謝の言葉をボランティアの方々伝えたいと思います。

山岸佐知子 S級インストラクター(千葉県)
インストラクターとして初めての指導が、このダラスカップでした。小さなことにも学びがあり、日々勉強の連続でした。悩みながらも学ぶことの喜びを感じ、私自身も原点にしたいと思えた大会となりました。参加した審判員の成長に負けぬよう、日々精進していきたいと思います。

審判員コメント

佐藤誠和 1級審判員(福島県)
海外に行くのが初めてでした。わからないことだらけで不安はありました。しかし、試合に入ってしまえば日本も海外も同じことです。同じルールのなかで行われている競技。自然と緊張はなくなり、海外の子たちの闘志溢れる試合に夢中になっていました。すごくいい体験をさせていただきました。関わるすべての方に感謝です。

川俣秀 1級審判員(茨城県)
今回、歴史ある国際大会「DALLAS CUP」に参加させていただき、携わっていた多くの方々に感謝の気持ちで一杯です。世界のサッカーもレフェリーの在り方も大きく進化していると強く実感し、他国のレフェリーとゲームを作り上げていくこと、コミュニケーションが取れたことに刺激を受け、チャレンジすることの大切さと更なる向上心を抱きました。この経験で得たことを常に忘れず、日本サッカーの更なる発展を担う審判員の自覚と責任を持ち、今後のレフェリングや人間性に大いに活かし、糧としていきたいと考えています。

鶴岡将樹 1級審判員(東京都)
ダラスカップでは、日本ではあまり経験できない、海外ならではのサッカーを身を持って体験することができました。ボールを争う際の激しさや試合を通して常にゴールに向かおうとする姿勢などから、競技者の意図を読みとること、ボールだけでなく次の争点を考えた動きや体の向きをつくることの大切さを改めて感じました。今回の研修に関わってくださったすべての方々に感謝するとともに、今後の審判活動にいかしていきます。

梶山芙紗子女子国際主審/女子1級審判員(京都府)
多くのボランティアの人に支えられ開催されていたダラスカップ。笑顔で温かく迎え入れてくれたホームステイ先の家族や、他国の審判員のサポートがあり審判ができました。大会を通して色々な国の人々やその国々のサッカー、またその文化に触れることができました。多くのサッカー仲間に出会えるこの素晴らしい大会にまた参加したいと思います。

佐々木里紗女子1級審判員(京都府)
選手のボール際での競り合いの強さはとてもパワフルで、U-19やU-17とは思えないぐらいの激しさがありました。ノーマルフットボールコンタクトなのかファウルなのかプレーの見極めは難しさはありましたが、よりサッカーの魅力を感じました。また今回のホームステイを体験しました。生活を通して様々な文化を感じることができました。家族はとてもあたたかく、約1週間の間楽しく過ごすことができ感謝しています。今回のこの経験をこれからの審判活動に活かしていけるよう、しっかり取り組んでいきます。

松下朝香女子1級審判員(熊本)
ダラスカップに参加して、サッカーの面白さ、審判の面白さを再認識することができました。各国様々なスタイルがありましたが、「サッカーが好き」という点において皆共通の想いがあり、だからこそ一致団結して試合に取り組むことができました。この貴重な体験を今後の審判活動に活かしていきます。


2016年 第2回J1・J2担当審判員研修会を開催

$
0
0

2016年第2回J1・J2担当審判員研修会を4月9日(土)、10日(日)にJFAハウスで実施しました。

今回の研修会は、「これまでのJリーグにおけるレフェリングの振り返りを行い、プロリーグを担当するレフェリーチームとしてマネジメントの統一性・一貫性を高めること」を目的に行いました。

主審担当、副審担当の合同のセッションでは、今シーズンに起きた事象を映像で確認しながら、判定をする際の考慮点をあらためて整理し、判定基準のすり合わせを行いました。またレフェリーチームとして試合運営を円滑に行うためにマネジメントが必要となる場面では、主審・副審がどのような行動を起こすことがいいのかをディスカッションし、主審からの観点と副審からの観点のすり合わせを行いました。

主審担当、副審担当それぞれのセッションでは、主審担当は動きやポジショニングについて、副審担当はオフサイドの判定について、正しい判定に結び付けるためにどういったことが必要かという観点で、映像を確認しながら話し合いを進めていきました。

4月下旬から5月にかけての連戦を前に、有意義な研修会となりました。

参加者コメント

大坪博和 1級審判員(神奈川県)
正しい判定に結び付けるためにいろんな方法で準備を行い、積極的にトライしていく重要性を感じました。2月に開幕したJリーグにおいて、これまで起きた様々なシーンの映像を確認しながら、グループに分かれてディスカッションをしました。同じシーンでも審判員によって異なる見方になることもあり、全員で色々な意見を出し合いながら修正したり、質を高めるためにどうすべきかなどを共有しました。具体的には、主審のポジショニングや動き、角度、予測など、正しい判定をするにどうすべきであったかを話し合い、また副審として主審の位置や距離等を観ながらどういうサポートが出来るか、コミュニケーションシステムでどういう情報を伝えるべきかを話し合いました。同じ様なシーンになった場合の引き出しを一つでも多く持っておくことで、試合をスムーズに進行し、レフェリーチームとして正しい判定に繋げたいと思います。質の高い判定が一つでも多く出来れば、魅力あるJリーグに繋がると思っています。レフェリーとして90分間正しい判定をすることで、選手・スタッフ、そしてサポーター全員がサッカーに集中できる環境を作り出せると考えますので、これからも様々な事を追求しながら、一試合一試合、集中してチャレンジしていきたいです。

平間亮 1級審判員(宮城県)
前半のセッションは主審・副審担当の合同で行われ、「選手やチーム関係者と交わした約束」である今シーズンのスタンダードについて研修しました。その中でも「危険なファウルタックルについて統一した基準を確立する」テーマでは、実際の試合でのシーンを使い、「判定をする際の考慮ポイント」に沿ってディスカッションをしました。ほかの審判員と意見交換をすることで、自分の見方とは違った視点にも気付かされ、理解を深めることができました。特に経験豊富な先輩審判員の意見はとても参考になりました。

後半のセッションは主審担当と副審担当に分かれて行われましたが、副審はオフサイドの判定がテーマでした。ここでも実際の映像を使い、オフサイドの判定ミスの原因と対応策についてディスカッションを行いました。「信頼感のある動きとポジショニング」から正しい判定につなげるためには、試合中だけでなく日頃のトレーニングから工夫をして積み重ねていくことが大切であることを再確認できました。今回の研修が「勉強になった」だけで終わるのではなく、自分のものとなるようしっかりと理解・吸収し、試合の中で当たり前のように発揮しなければならないと強く感じています。

フットサル国際親善大会担当審判員が試合会場を視察

$
0
0

4月22日(金)~24日(日)、愛知県・刈谷市で開催するフットサル国際親善大会を担当する審判員が大会前日となる21日(木)、試合会場を視察しました。

担当審判員

・LEE Po Fu(チャイニーズタイペイ)
・小林裕之
・原田弘之
・松尾久美子
・藤田武志

コメント

審判団コメント
新たな日本代表チームの出発となる今大会を担当することは非常に光栄です。本日の視察を終えて、全てにおいて万全の準備が整い、試合に向けて全員が良い集中に入ることができます。今回参加するチームは全てプロフェッショナルなチームですので、お互いにリスペクトを持ち、試合を楽しんで欲しいと思います。

国際親善大会@愛知/ウィングアリーナ刈谷

2016/4/22(金) 19:00キックオフ(予定)
フットサル日本代表 vs フットサルベトナム代表

2016/4/23(土) 16:00キックオフ(予定)
フットサルベトナム代表 vs フットサルウズベキスタン代表

2016/4/24(日) 14:00キックオフ(予定)
フットサル日本代表 vs フットサルウズベキスタン代表

チケット好評発売中

九州・熊本震災復興支援募金活動を実施

平成28年熊本地震で甚大な被害を受けている被災地・被災者支援のため、4月22日(金)から愛知県刈谷市で行われるフットサル国際親善大会で、募金活動を行います。募金金額は全額、熊本県義援金口座に寄付いたします。

フットサル日本代表チーム関係者も募金活動に参加する予定です。

4月22日(金)
場所:入場ゲート付近
時間:17:00~19:00、試合終了後

4月24日(日)
場所:入場ゲート付近
時間:12:00~14:00、試合終了後

JFAレフェリーキャラバンを兵庫県で開催

$
0
0

日本サッカー協会は2016年4月16日(土)・17日(日)、1泊2日の日程で兵庫県明石市立産業交流センターならびに三木総合防災公園陸上競技場を使用して兵庫県レフェリーキャラバンを実施しました。参加者は13都市協会の審判委員長、現2・3級インストラクターで都市協会3・4級審判員を指導するリーダー、更に次期都市協会3・4級審判員指導者の方、そして2・3級の若い審判員の方々です。

実施したプログラムは、将来構想プロモーションやLearning Cycle、映像を使ったレフェリー分析、チュータリングの紹介とプラクティカルトレーニング理論と実践といった内容です。事前に研修を行えなかった関係でレフェリー分析に関しては宿題という形で1試合分の映像を送り、事前に分析を行って、受講者には参加してもらいました。また、参加審判員には指導者のセッションと平行してFIFAの指導教材であるTeaching Material、Learning Moduleを使用したセッションや参加したPRの山本雄大主審から「サッカー審判員の魅力」「Teaching Material、Learning Module」を使って判断するための考慮事項について、更にトレーニング実践として、フィジカルトレーニングとプラクティカルトレーニングを参加者に体験してもらいました。

インストラクターコメント

黛俊行 JFA審判委員会
今回のキャラバンは九州地域、特に熊本県での震災状況が幾度となく報道される中での実施ということで阪神淡路大震災を経験している参加者の皆さんの中には複雑な気持ちで参加された方が多くおられたのではないかと推察します。被災された経験のある人達だからこそ受け取れる熊本の被災者に対する思いを胸に秘めながら、指導者、審判員ともに意欲的で失敗を恐れず積極的にセッションに参加していただくことができ充実した時間が持てたことを感謝します。

日本サッカー界創世記から輝かしい歴史を積み上げてきた兵庫県サッカー協会ならびに審判委員会が今回の研修を機に、13都市協会の更なる団結と発展に向けてのきっかけになったとすれば幸いと感じています。今後も指導者、審判員の育成強化が円滑に進むようJFA審判委員会はフォローアップしていくことを約束し、キャラバンを無事終えることが出来ました。改めて準備に際し多くのご協力を頂いた兵庫県サッカー協会の皆さん、特に準備段階から陣頭指揮を取り綿密な準備を進めるとともに、現場での突然のスケジュール変更にもフレキシブルな対応していただいた関係者の皆様に感謝申し上げます。

受講者コメント

大西弘幸兵庫県サッカー協会審判委員長
13都市協会・県協会の絆強化と審判指導の実践を学ぶ」をテーマに、今回のレフェリーキャラバンは実施されました。兵庫県は東西はもとより、北は日本海、南は瀬戸内淡路島と比較的広範囲にわたる地理的条件の中に13の都市協会が存在し、「都市協会審判トレセン」や「各都市協会が実施する種々の研修会」などを通じて審判指導を行ってきました。しかし、地域割りや人口密度・気象などの様々な環境条件から、登録審判員数のみならずその活動においても温度差が生じていく現状があり、「各都市協会審判委員会の運営と県審判委員会の活性化、ベクトルを合わせた審判指導のあり方」は大きな課題となっていました。

今回、このレフェリーキャラバンの実施に伴い、13都市協会の「全審判委員長」 「各都市協会の3級インストラクター」 「各都市協会の次期リーダー」 そして 「ユース世代の若い審判員」が一同に会し、充実したプログラムのもと、お互いに議論し、実践し、コミュニケーションを深く重ねることができたことは、大変有意義な機会となりました。参加した皆さんからは、「ともすれば一方通行になってしまう研修会を見直し、キャラバンを通じて学んだこと、感じたことをそれぞれの都市協会に持ち帰り、どのように浸透させ、どのように具体化していこうかを考え出しました」と早速の嬉しい言葉が届いています。このキャラバンを1つのきっかけとして、13都市協会・県協会が更に一丸となり、兵庫なりの新しいきっかけづくりにトライし、きらきらと輝く目を持った審判員を一人でも多く育てていきたいと感じました。

笹部優 3級審判員
今回レフェリーキャラバンに参加させて頂き、2日間で沢山の刺激を受けることができました。1日目の講習は、緊張から始まりましたが、プロフェッショナルレフェリーの山本雄大さんの審判になったきっかけや自分で立てていた目標などのお話をしていただいたことで、みんなが話をしやすい雰囲気を作ってくださいました。その後は実際に12個の動画を見て、「ノーファウル・ファウル・警告・退場」の4項目に分ける課題をグループで討論しました。繰り返し動画を見たり、山本さんからアドバイスを頂いたりすることで、選手同士の距離やスピード等今までより色んな視点から考えることができるようになりました。

2日目のプラクティカルトレーニングでは、悪天候により、カリキュラムが一部変更となりましたが、山本さんからウォーミングアップの方法を教えて頂いたり、インストラクターの方々が考えて下さったメニューを実践しました。副審のトレーニングでしたが、実践後すぐに映像を見たり、インストラクターの方々からアドバイスを頂いたりすることで、ラインキープがきちんとできていなかったことなどが確認できました。また副審サイドの色んなことが起こる状況で、ボールが出た瞬間に音だけで反応するのではなく、どこに視線を置いて実際目で見ることの重要性を知ることができました。今回のレフリーキャラバンで学んだことを生かして今後も審判活動に努めていきたいと思います。また、“Recap”の大切さを子どもたちにも伝えていきたいと思います。

藤井康充 3級インストラクター
まず初めに、熊本九州被災者の皆さまのご無事をお祈り申し上げます。今回のキャラバンに参加する前日にこの様な災害が発生し、過去の被災者として複雑な思いで参加させて頂きました。はじめにJFAが「アクションプランII」を打ち出し、今回の研修がJFAと地域・都道府県FAとで審判員・審判インストラクターの強化・育成を進める第一歩として実施されたプログラムである事の説明がありました。その1つの指導方法として今回は「チュータリング」の考え方や手法を学びました。実践するにあたり、審判員が活発に活動でき、失敗を恐れずにチャレンジできる又は、意見が言える環境作りが重要です。そういった環境、雰囲気を作り、本音を聞き出し、本質を見抜き、問題に対し一緒に解決へ向かう事の重要性を学びました。これからの自身の活動において今回学んだ「チュータリング」を指導アイテムの1つとして実践し、自身も失敗を恐れず、学びを忘れず共に成長して行きたいと思います。

リオデジャネイロオリンピックに日本から4名の審判員がアポイント

$
0
0

第31回オリンピック競技大会(2016/リオデジャネイロ)の担当審判員が5月2日(月)、FIFAより発表され、日本から下記4名の審判員がアポイントされました。

【サッカー男子】
・佐藤隆治(主審)
・相樂亨(副審)
・山内宏志(副審)

【サッカー女子】
・手代木直美(副審)

審判員コメント

佐藤隆治国際主審(愛知県)
このたびFIFAより「Olympic Football Tournaments Rio 2016」のアポイントを受けました。昨年の「FIFA U-20 World Cup New Zealand 2015」、「FIFA Club World Cup Japan 2015」に続くFIFA大会であり、今回もFIFAのスタンダードをしっかり理解・整理した上で自分の強みを活かしたゲームコントロールに努めたいと思います。大会に参加するにあたって、世界のサッカーを肌で感じ、また各種セミナーや世界から集まってくる審判員との交流を通して、多くのことを吸収して自分のレフェリングの幅を広げたいと思います。

相樂亨国際副審(栃木県)
アスリートたちのオリンピックに懸ける思いに負けることのないように、良い準備でリオデジャネイロに向かいたいと思います。また、どの試合の担当になったとしても、日本の審判の代表として恥ずかしくないように誠実に取り組みたいと思います。

山内宏志国際副審(東京都)
この度は大変貴重な機会を与えていただき、とても光栄に思っております。日本の審判ファミリーの一員として、またチーム佐藤の一員として、フェアプレーの環境を整えるため、より良いアシストを心がけます。まずは大会へ向けて、心身ともにコンディションを整えられるよう、良い準備を行なっていく所存です。日頃ご支援いただいている職場の皆様、サッカー関係者の方々、家族への感謝の気持ちを忘れず、ピッチの内外において取り組んでまいります。

手代木直美女子国際副審(北海道)
この度リオデジャネイロオリンピックへ選出していただいたことを光栄に思うとともに、今までサポート、ご指導いただいた方々へ心から感謝しております。大会までの時間を有効に使い、不安なく自信を持って挑めるようしっかりとした準備をしていきたいと思います。

「デフサッカー審判講習会」を開催

$
0
0

「デフサッカー審判講習会」が4月30日(土)、東日本ろう者サッカー連盟と日本サッカー協会(JFA)との共同企画により、品川区大井ふ頭中央海浜公園第二球技場で開催されました。関東地区の審判員とろう者サッカー関係者など合わせて22名が参加しました。

講習会は、国際審判員の山内宏志氏と元プロフェッショナルレフェリーの吉田寿光氏を招いて、講義と実技、実際の試合を見てもらうという3本立てで行われました。

講義は障がい者サッカーと審判員との関わりについてのお話から始まり、デフサッカーの特性を理解した審判方法が説明されました。コミュニケーションスキルの考え方として、非言語(ジェスチャー、ポスチャー)や言語(手話、口話)、アイコンタクト、タイミングといった様々なスキルを用いて、伝わるコミュニケーションとは何か考えさせられるものとなりました。ろう者と聴者がコミュニケーションを取る機会は少ない中、4~5人のグループに分かれてディスカッションを行い、それぞれ筆談をしたり、ジェスチャーを用いてやり取りし、時間が足りないほど楽しい雰囲気となりました。また、イングランドサッカー協会が実施している障がい者サッカー審判員体制の現状と、今後国内でも同様の体制を構築していくためのカテゴリーが紹介されました。

実技ではグラウンドに出て、笛と旗を使ってあらゆる判断要素を取り入れたトレーニングのレクチャーがありました。旗を上げるタイミングや上げる方向はどちらなのか、とても考えさせられるものがあり、笑い合ったり助け合ったりする場面がありました。

同会場で「第15回EJDFAデフリーグ大会」(主管:東日本ろう者サッカー協会)が行われ、決勝戦では山内氏が笛と旗を持って、主審を務めました。参加者は講義と実技で学んだポイントを思い出しながら観戦しました。

ろうの参加者からのある質問に対し、山内氏と吉田氏から「Jリーグでもスタジアムの歓声が大きく聴覚だけで対応できない時は、アイコンタクトの取り方やポジションの立ち位置を考えている」という貴重なお話がありました。

講師コメント

山内宏志国際審判員
講習会の講師も、気配り・配慮・臨機応変さなど審判員と同様に要求されると感じました。審判法については基本技術にプラスして、デフサッカーに特化したものを作っていけるといいのではないかと考えています。旗を使う頻度の調整、アドバンテージの示し方、交代をスムーズにする方法、ゴール脇の役員のマニュアルなど、いろいろと課題が出ました。嬉しかったのは、多様な方々に参加していただいたこと、またその方々で混じり合って一緒にディスカッションや活動ができたことです。Diversityの尊重とInclusiveな環境は美しいですし、またサッカーらしい雰囲気でした。さらに、受講者から「このような講習会を他種目でもやっていけば良いですね」とのコメントももらいました。いま各団体で活躍されている方々でネットワークを作り、今回の講習会をプラットフォームにして進めていっていただけたら幸いです。

参加者コメント

植松隼人東日本ろう者サッカー協会事務局長
これまでデフリーグ大会の審判をしていただいた山内氏にもっと何かできないかなと相談をしたのが始まりでした。4月1日の日本障がい者サッカー連盟設立後、多くの審判員にろう者サッカーを知ってもらう場を設けたい思いもありました。中には過去にろう者サッカーの試合を審判した経験者やこれから関わるために講習を受けたいという方もいました。気兼ねなく聴者とろう者が一緒に講習を受ける場がこれからも必要となっていく中で実施してよかったなというのが本心です。実施した内容を他団体にも共有して、ゆくゆくは全国展開をしていけるように実現に向けて頑張りたいです。

Viewing all 679 articles
Browse latest View live


<script src="https://jsc.adskeeper.com/r/s/rssing.com.1596347.js" async> </script>