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国際親善試合 U-24日本代表 vs U-24ガーナ代表担当審判員紹介 #jfa #daihyo

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6月5日(土)に福岡県のベスト電器スタジアムで行われる国際親善試合 U-24日本代表 vs U-24ガーナ代表の担当審判員が、試合への意気込みを語りました。

担当審判員

主審:笠原寛貴
副審1:唐紙学志
副審2:平間亮
第4審:兼松春奈

主審コメント

笠原寛貴さん
コロナ禍の厳しい状況の中で親善試合の開催に向けてご尽力いただいた関係者の皆様に感謝いたします。生まれ育った福岡の地でこの試合を担当できる喜びや嬉しさを噛みしめながら、90分間選手のために一生懸命に、自分の任務を果たしたいと思います。コロナ収束に向けて一歩一歩前に進んでいる中で、改めてスポーツの素晴らしさ、サッカーの持っている力を再認識する試合になると信じています。

国際親善試合

U-24日本代表対 U-24ガーナ代表
開催日時:2021年6月5日(土) 19:25 キックオフ(予定)
会場:福岡/ベスト電器スタジアム

大会情報はこちら


[特集]審判員のマインド サッカーはみんなでつくるもの 黛俊行審判委員長インタビュー前編 #jfa

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サッカーの試合を成り立たせるために審判員はなくてはならない存在だ。審判員はより良い試合環境をつくるため、そして日本サッカーをより強く魅力的なものにするために、選手や指導者と同様、個々にレベルアップに励み、試合に臨んでいる。
今回は、2021シーズンの日本サッカー協会(JFA)審判委員会の指針、これからの審判員の在り方を黛俊行JFA審判委員長に聞いた。

○オンライン取材日:2021年3月12日
※この記事は、公益財団法人日本サッカー協会機関誌『JFAnews』2021年4月号より転載しています。

優れた審判員にはそれ相応の舞台を

――今年、審判委員会として力を入れていきたいと思っていることを教えてください。

 いくつかありますが、まずは、VAR(ビデオアシスタントレフェリー)をスムーズに導入することですね。本来でしたら、昨年のうちに経験値を積み、今年はそこで出た課題を生かしてブラッシュアップしたいところでしたが、昨年はコロナ禍の影響で、Jリーグ再開以降は見送りになってしまいました。今年はただ単に導入するだけではなくて、メディアの力も借りて、VARの仕組みを理解していただくための工夫を重ねていきたい、それが大きな目標の一つです。
次に、日本人の国際審判員をFIFA(国際サッカー連盟)やAFC(アジアサッカー連盟)の主催大会に送り出すことです。われわれには、世界トップレベルのレフェリーを養成するという命題があります。今年はAFCチャンピオンズリーグなどで日本の審判員の優秀さをアピールし、最終的には来年のFIFAワールドカップ、再来年のFIFA女子ワールドカップに審判員を派遣することを大きな使命と考えてます。

――国内の事業についてはいかがですか。

 現在、JFAが進めている大きな取り組みの中に、「審判員の資格制度の見直し」を盛り込もうと考えています。現在、審判員には1級から4級の資格制度があるのですが、その制度に準ずる審判員の割り当てや昇級と降級の考え方が、現状の環境にそぐわなくなってきています。試合の強度、カテゴリーによって審判員として求められる能力は異なりますし、級によって求められる能力が変わるのではなく、試合によって変わると考えられます。
例えば、現在の規定上は1級審判員がJFA主催の全国大会を担当することになっていますが、2級審判員のレベルが上がったことで、現在は2級審判員が各種全国大会で活躍するケースが増えました。審判員としての水準が上がっているのは素晴らしいことですし、優れた審判員には積極的にレベルの高い舞台を用意して、さらに力をつけていってほしい。そういう期待も込めて、資格制度を見直したいと考えています。

――指導者の資格制度も見直す構えですか。

 現在の審判指導者の資格登録は、審判インストラクター資格で3級から1級までの登録がされています。審判指導者に求められる知識やスキル、それを生かした業務は大きく二つあります。一つは、審判員にテクニカルな部分を指導する審判インストラクター、二つ目は、試合中の審判員を評価するアセッサーです。J1で笛を吹いていた元審判員が、アセッサーとしてJ1を担当する審判員を評価する、といった具合に、基本的にはアセッサーは自身が経験したカテゴリーの審判員を評価します。しかし、J2を担当した審判員の中にもアセスメント能力の高い人材はいらっしゃいますので、そういう人にはJ1のアセッサーを担当していただいています。ただ、基本的には自分が現役のときに経験したカテゴリーでないと、経験則やスキルを含めて他者の評価はしにくい。ましてや、これからはVARが入ってきますので、VARを経験したことがない人が、現役のVARを評価できるのかという問題も生じます。それぞれが適切な場所で適切な業務を全うできるような資格制度にするためにアセッサー資格での登録にしていく必要があります。


黛俊行審判委員長

横の連携を取って国際審判員を強化

――今年VARを導入して、現時点でどのような手応えを得ていますか。

 おおむね良いスタートが切れたと思っています。VARが介入しても、審判員の主観が伴う判断についてはそれぞれの見解がありますので、意見があることは承知しています。しかし、審判員にはフィールド上での判断が重要であることを求めています。その意味ではVARが介入しようがしまいが、自信を持って判断を下し、落ち着いて試合をコントロールしていると思います。
もちろん、ミスもありますし、改善の余地もあります。昨年11月から今年2月にかけて研修会を実施し、VAR導入の準備を進めることができました。しかし、それぞれ短期間でしたので十分な準備ができたとは言えません。今後も研修を重ね、VARへの理解をさらに深めていきます。

――研修会の話が出ました。今シーズン開幕前、オンラインで各カテゴリーの審判員と審判インストラクターを集めて研修会を行いました。

 昨年、審判インストラクターの皆さんが日本フットボールリーグ(JFL)やなでしこリーグの試合を現地でアセスメントし、審判員の指導や評価をしてくださいました。厳しい状況の中、一人の感染者も出さずに乗り切れたのは、危機管理能力の高い真面目な人たちが真摯に向き合ってくださった結果と感謝しています。
審判インストラクターやアセッサーの皆さんはモチベーションが高く、若い審判員を育成、強化するには試合全体の雰囲気も含め、俯瞰的に試合を見た上で、審判員を評価、指導していくことが重要だというご意見を多くいただきました。JRD(Jリーグレフェリーデベロプメント)でも昨年から感じていたことでしたので、今年はJ3のアセッサーを現地派遣に戻すことにいたしました。現地アセッサーの方々には快く受け入れていただき、若い審判員の成長につなげられるのではないかと期待しております。

――審判員の精神面のサポートはどのように行う予定ですか。

 審判員は非常にストレスのたまる仕事です。それに加えて今年はVARの再導入、引き続きコロナ禍への対応などでさまざまな負担がかかり、メンタル的に追い込まれかねない状況にあると考えます。そうしたリスクを取り除くためのケアは不可欠です。それと同時に、審判インストラクターやアセッサーに自分の心の内をさらけ出すことを審判員は弱音を吐くことと感じてしまう傾向にあるので、極めて難しい。心のケアを第三者にお願いして、サポートする仕組みをつくっていきたいと思っています。ストレスを溜め込んで健康を害することのないように万全の環境を整えること。それが審判員のパフォーマンスに大きく影響するはずです。


今シーズンからJ1の全試合でVARを導入している。新しいテクノロジーの紹介について、
黛審判委員長は「おおむね良いスタートが切れたと思う」と話す

後編は6/8掲載予定です。

[特集]審判員のマインド サッカーはみんなでつくるもの 黛俊行審判委員長インタビュー後編 #jfa

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サッカーの試合を成り立たせるために審判員はなくてはならない存在だ。審判員はより良い試合環境をつくるため、そして日本サッカーをより強く魅力的なものにするために、選手や指導者と同様、個々にレベルアップに励み、試合に臨んでいる。
今回は、2021シーズンの日本サッカー協会(JFA)審判委員会の指針、これからの審判員の在り方を黛俊行JFA審判委員長に聞いた。

○オンライン取材日:2021年3月12日
※この記事は、公益財団法人日本サッカー協会機関誌『JFAnews』2021年4月号より転載しています。

前編はこちら

――2021年度の新規事業、国際審判員強化プロジェクトについて教えてください。

 日本サッカー発展のために、代表チーム同様、アジア、世界で活躍する国際審判員を継続的に輩出しなければなりません。これまでは男性審判員、女性審判員、フットサル審判員男女、ビーチサッカー審判員とそれぞれが国際審判員を強化していたのですが、連携して横断的、断続的に強化することにしました。
扇谷Jリーグ審判統括がこのプロジェクトを兼任し、小川佳実国内審判統括、山岸佐知子女子審判統括、延本泰一フットサル・ビーチ部長に加え、上川徹さん、レイモンド・オリヴィエさん(イングランド)にサポートに入ってもらっています。小川副委員長はかつてAFCの審判委員長を務め、世界各国の審判界トップとのつながりも深い。その経験と人脈を生かし、審判員を国際大会に派遣するだけではなく、コロナで停止中の審判交流プログラムを各国協会・連盟と行い、審判員がチャレンジする場を用意できればと考えています。レイモンドさんには、国際審判員に求められる資質や知識、スキルといった内容を英語を使って指導していただいています。これまで、JFAはオーストラリアやポーランドなどとの審判交流プログラムを通じて、国際審判員を迎え入れたり、海外に派遣してきましたが、現在は時節柄難しい状況です。一日も早くコロナが終息し海外での活動が再開できる日を待ちたいと思います。

ミスも含めてサッカーそれを受け入れること

――黛委員長が考える、優れた審判員像を教えてください。

 サッカーへの関わり方はたくさんあります。試合を成立させるためには、審判員以外にも選手や指導者、運営スタッフ、グラウンドキーパー、ボールパーソンなどさまざまな人たちの協力が欠かせません。その中で私がなぜ審判員という道を選んだかというと、サッカーをより良い競技にしたい、みんながサッカーを楽しめる環境を整えたいと思ったからです。私自身、もともとは競技者としてプレーしていて、高校の教員を経て審判員の道に入ったわけですが、そのときから「サッカーをよりよいものにしたい」という思いがありました。
浦和西高校でプレーしていたときは、恩師の仲西俊策先生が元国際審判員だったということもあり、普段からテクニックの指導に加えて、競技規則への理解を促してくれました。昔から審判員の重要性を考える機会があったことが、今につながっています。
「優れた審判員」といえば、先日、日本代表の森保一監督にVARの説明をした後、少し話をする機会がありました。森保監督はそこで「一緒に試合をつくっているんだという意識を持った審判員を育ててほしい」と言ってくださいました。まさにその通り。いくら競技規則を理解し、正確に判定を下すことができても、前提として「みんなと一緒に良い試合をつくろう」という意識がないと人の心を打つような試合は生まれません。

――審判員時代、大切にしていたことは何かありますか。

 自分が判断したことは正しく表現する、そこは自信を持とうと考えていました。何度かミスもしましたが、それも競技規則を踏まえた上で判断した結果です。試合では微妙な判定はもちろん、難しい場面が多々ありますから、それなりの覚悟が求められます。
特にJリーグが開幕した当初は、審判員に対するバッシングがすごかった。試合が終わった翌日、「黛さんのあの判定はないよ~」とラジオで私の名前が連呼されることもありました。それでも、審判員は試合で感じたことと判断したことに責任を持たなければなりません。そこだけは貫こうと覚悟していました。

――90年代前半はまだ審判員の大変さが理解されていなかったんですね。

 判定に納得がいかないと観客席から小銭を投げられたりペットボトルが飛んできたり、ひどいときはライターやロケット花火が飛んできましたからね(苦笑)。監督が「ヘルメットを被って更衣室に」と言ったこともあった時代です。当時と比べると環境は大きく変わっていると思いますが、心ない誹謗、中傷がなくなったわけではありません。これからも根気強く、競技規則の理解や審判員そのものの理解をしてもらえるような努力をしていきたいと考えます。

――指導者や大人による審判員への暴言が選手に与える影響について、どのように考えていますか。

 審判員が下す判断は、ピッチで起こったことに基づいています。主観で判断することも多々あるので、その判定が間違っていることもありますし、審判員が間近で判定、判断したものと異なる見解を持たれることもあります。でも、それも含めてサッカーなんだということを受け入れていただきたい。われわれはミスのないように努力していますし、万全の準備をして試合に臨みます。でも、人間ですからミスは起こります。それをどう受け入れていただくかがポイントです。
私が高校のサッカー部の監督だったときは日常的にそういう話をしていました。高校があった埼玉県では、サッカー環境を整備するため、指導者が2級の審判資格を持つことが推奨されていました。強豪校の指導者も同じ。浦和南高校の松本暁司先生(故人)も、武南高校の大山照人先生も、2級審判員の資格を持って審判員をされていた時期がありました。そんな環境で育てていただいたこともあり、常に審判員をリスペクトしてきたと思っています。
これから若い審判員を育てるためにも、そこは守っていくべき。育成年代だけではなく、JリーグやWEリーグ、Fリーグでも同じことが言えると考えます。審判員側からだけではなく、サッカーをする、見る、関わる全ての人たちと一緒に環境を整備していければと思います。


ハイレベルな試合を実現するには、選手や指導者はもちろん、審判員の育成も欠かせない。
審判員もサッカーを成立させる仲間として理解されることが、サッカーの発展の第一歩だ

――最後に、サッカーファミリーへのメッセージをお願いします。

 今年は日本サッカー協会創立100周年の記念すべき年であり、あらためてこれまでの日本サッカーを見つめ直し、新たなスタートを切る年になります。また、東日本大震災から10年という節目の年でもあります。東北の復興にはまだ時間がかかり、サポートが必要です。そして、今は昨年に続き、コロナとの戦いの中にいます。この厳しい状況でも、日本のサッカーがとどまることなく進化し続けていけるようにわれわれも取り組んでいきたいと思います。日本のサッカーが進化し続けるには、審判員の強化は欠かせないものだと思っています。世界に通用する審判員を育てること、その審判員を指導すること、養成することを止めるわけにはいきません。
今年はFIFAワールドカップアジア2次予選、東京オリンピック・パラリンピック開催や、FIFAクラブワールドカップの開催も予定されています。初の女子プロサッカーリーグ、WEリーグも9月から開幕します。コロナ禍で先行きが予想できない状況ですが、審判委員会はこれらの大会に優秀な審判員を派遣し、多くのサッカーファンにサッカーを楽しんでいただきたいと思っています。

国際親善試合なでしこジャパン対ウクライナ女子代表担当審判員紹介 #jfa #nadeshiko

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6月10日(木)に広島県のエディオンスタジアム広島で行われる国際親善試合 なでしこジャパン対ウクライナ女子代表の担当審判員は以下の通りです。

担当審判員

主審:山下良美
副審1:坊薗真琴
副審2:手代木直美
第4審:杉野杏紗

主審コメント

山下良美さん
両チームにとって大切なこの一戦を担当できることを大変光栄に思います。試合を開催するにあたり、ご尽力くださった全ての方々に感謝いたします。私たちは審判員として、この試合が良いものになるよう全力を尽くします。

国際親善試合

なでしこジャパン対 ウクライナ女子代表
開催日時:2021年6月10日(木) 15:15 キックオフ(予定)
会場:広島/エディオンスタジアム広島

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担当審判員紹介国際親善試合 U-24日本代表 vs ジャマイカ代表 #jfa #daihyo

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6月12日(土)に愛知県の豊田スタジアムで行われる国際親善試合 U-24日本代表 vs ジャマイカ代表の担当審判員が、試合への意気込みを語りました。

担当審判員

主審:山本 雄大
副審1:唐紙学志
副審2:平間 亮
第4審:笠原 寛貴

主審コメント

山本雄大さん
コロナ禍という厳しい状況の中、親善試合の開催に向けてご尽力いただいたすべての皆様に感謝致します。
素晴らしい試合となるよう、審判員一同全力を尽くします。

国際親善試合

U-24日本代表対ジャマイカ代表
開催日時:2021年6月12日(土) 13:35 キックオフ(予定)
会場:愛知/豊田スタジアム

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MS&ADカップ2021 なでしこジャパン vs メキシコ女子代表担当審判員紹介 #jfa #nadeshiko #daihyo

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6月13日(日)にカンセキスタジアムとちぎで行われるMS&ADカップ2021 なでしこジャパン vs メキシコ女子代表の担当審判員が、試合への意気込みを語りました。

担当審判員

主審:小泉朝香
副審1:萩尾麻衣子
副審2:緒方実央
第4審:兼松春奈

主審コメント

小泉朝香審判員
依然としてコロナウイルスが猛威を振るう中、親善試合開催のためにご尽力いただいた全ての関係者の方々に感謝をしています。審判員一同、この試合が両チーム、そして見てくださる皆様にとって素晴らしいものになるよう努めます。

なでしこジャパン(日本女子代表)対メキシコ女子代表
開催日:2021年6月13日(日) 14:00キックオフ(予定)
会場:栃木/カンセキスタジアムとちぎ

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[特集]審判員のマインド やればやるほど楽しくなっていく ~審判員の素顔~ 荒木友輔国際審判員(主審)/プロフェッショナルレフェリー #jfa

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サッカーの試合を成り立たせるために審判員はなくてはならない存在だ。審判員はより良い試合環境をつくるため、そして日本サッカーをより強く魅力的なものにするために、選手や指導者と同様、個々にレベルアップに励み、試合に臨んでいる。
今回は、富士ゼロックススーパーカップ2021で主審を務めるなど、国内大会から海外の試合に至るまでトップレベルの舞台を任されている荒木友輔審判員。プロの審判員になった経緯、主審として心掛けていることなどについて聞いた。

○オンライン取材日:2021年3月17日
※この記事は、公益財団法人日本サッカー協会機関誌『JFAnews』2021年4月号より転載しています。

レフェリーカレッジで自らの役割を学ぶ

――審判員になったきっかけを教えてください。

荒木 都立北多摩高校のサッカー部に所属しているときでした。当時は1年生から数人、審判員の資格を取得するものを選ぶことになっていて、仲間とじゃんけんをして選ばれたのが私でした。それが最初のきっかけです。4級審判資格を取得してから経験を積み、翌年には3級の資格を取りました。そのタイミングで、東京都サッカー協会が主催する、若い審判員を対象にした強化育成コースに誘われ、参加することになったんです。それから定期的に研修を受け、気がつけば審判員を続けていたという感じです。高校時代の先生も当時1級審判員を目指していて、こういう役割もあるのかと思っていました。当時はサッカーをプレーする方が好きで、好んで審判員を務めていたわけではありません。

――そこまで好きではなかった審判員を、法政大に進んでからも続けています。

荒木 審判員としてサッカー界に関わっていくことをなんとなく考えていたんです。そういう関わり方もいいかなと。とはいえ、審判員の仕事だけで食べていこうとは思っていませんでした。

――では、プロを意識したのは?

荒木 転機は大学3年生のときです。同世代の審判員が多くいる中で全日本サッカー少年大会(現、JFA全日本U-12サッカー選手権大会)の決勝で主審を任されたんです。それで「もう少し頑張ってみよう」と思いました。卒業後の進路としてトップレフェリーを養成するJFAレフェリーカレッジ(※)への入学を選択肢に入れ、準備を始めたのもこの頃です。

※世界に通じる審判員の指導・育成システムの確立や審判員の環境の向上を図るため、JFAが2003年に設立した。若手審判員を短期集中で指導し、将来のトップレフェリー候補者を養成すべく、04年から15年に開校した。

――大学卒業後、JFAレフェリーカレッジに入学しました。卒業までの2年間でどのようなことを学んだのですか。

荒木 審判員の専門知識もそうですが、サッカーの試合を成立させることの大切さを学びました。ピッチに立つ選手たちが気持ち良くプレーできるような笛を吹く。これが審判員の役割だと。校訓にはプレーヤーズファーストという文言があり、みんなと議論したのをよく覚えています。

選手に負けじと深夜2時に夜ラン

――レフェリーカレッジを修了したタイミングで1級の試験をパスし、日本フットボールリーグ(JFL)の主審になられました。1級審判員の生活はどのようなものでしたか。

荒木 私の場合、審判員、会社員と二足のわらじを履く生活でした。両立する上で気をつけたのは、仕事場に迷惑をかけないこと。普段から一生懸命に働いて、職場の方々から気持ち良く試合に送り出してもらえるように努力していました。

――試合の準備も不可欠だったかと思います。体のトレーニング、レフェリングの勉強などは、いつやっていたのですか。

荒木 仕事が終わって帰宅するのが23時過ぎだったため、深夜2時から毎日のようにランニングをしていました。週に2回は10キロメートルほど走りましたし、筋トレなども日課でした。体を鍛えている選手たちと一緒のピッチに立つわけですから、こちらも精進しなければなりません。レフェリーカレッジ時代にトレーニングの方法を教わっていたので、それを自己流でアレンジして鍛錬していました。

――2018年にはプロフェッショナルレフェリー(PR)契約を結んでいます。

荒木 将来的にはPRになりたいと思っていたので、迷いはありませんでした。国内の大きな舞台で主審を務めることはもちろん、国際舞台で笛を吹くのが私の夢でした。PRだからこそ経験できることもあると思いました。プロの道に気持ち良く進めたのは、周囲の応援があったからです。PRの話をいただいたときには、職場の人たちが快く送り出してくれました。私の目標を理解していただいたことには、本当に感謝しています。

――PR契約を結んだ後、生活のリズムはどのように変わりましたか。

荒木 深夜2時に走ることはなくなりました(笑)。体のケアに気を使い、空いた時間に試合の映像を見る機会を増やしました。自分が笛を吹いた試合だけではなく、これから担当するチームもチェックします。どのような戦い方をするのかを事前に把握しておきます。例えば、最終ラインから丁寧にパスをつないでいくチームであれば、プレーを止めない方がリズムは生まれやすくなるな、とか。笛を吹く上で、そのチームの特徴を知っておくことは大事です。

試合を見に来た人に笑顔で帰ってもらいたい

――メンタルを落ち着かせるために意識していることはありますか。

荒木 これといったルーティンは行っていませんが、ピッチでは選手の背景まで想像することを心掛けています。それぞれに大切な家族がいて、子どもがいる人もいます。そう思うと、選手が安全で、かつ一番いいパフォーマンスを発揮できるようにしたいと強く思うようになりました。レフェリーが感情的になってしまうと、元も子もないので。ピッチの上では冷静に、選手のために少しでもいい笛を吹きたいと思っています。

――なぜ、選手の背景まで想像するようになったのですか。

荒木 JFLの主審を務めて数年がたった頃、ある記事で選手のオンとオフの顔を特集する企画を読み、そこではっと気が付いたんです。試合中は力強いプレーを見せている選手も、家に帰るとお父さんなんだなって。恥ずかしながら1級審判員になったばかりの頃はどう審判をうまくやるかに重きを置いていた気がします。今思えば、いかに選手に気持ち良くプレーしてもらうかという最も大事なことまで深く考えられていなかったんです。その記事を読んで以来、徐々に意識が変わりました。

――嫌なことがあったとき、どう乗り越えますか。

荒木 試合でミスジャッジをしたときにミスをどのように修正するかということはもちろんですが、良かったところを見つけて、前向きな面も必ず持つようにしていました。同じことを繰り返さないことが大事ですし、ミスは成長の材料としてプラスに捉えています。

――Jリーグで笛を吹いていると、メディアから批判されることや観客からブーイングを受けることもあると思います。

荒木 そこから学ぶこともあるので、批判的な声を拒絶していません。観客からブーイングを浴びる原因は自分にあるんです。たとえ正しい判定を下していても、観客が納得するような笛を吹かないといけない。ピッチでプレーする選手、スタジアムの観客、テレビの視聴者、全ての人が納得できる判定をしたいんです。サッカーを見に来た人たちには笑顔で帰ってもらいたい。私が審判員として、大事にしているところです。

――審判員として最も充実感を得るのはどのようなときですか。

荒木 試合終了のホイッスルを吹いたときに、両チームの選手たちが力を出し切って、互いにプレーを称え合い、スタンドから大きな拍手が沸き起こるような試合になると、私も無事終わってホッとしたような気持ちになります。そういうときはピッチに最高のものがありますし、スタジアムも熱気にあふれています。審判団として、充実感とはいかないまでも、わずかながらの安堵感のようなものを感じます。

――現在、審判員を務めている人、審判員を目指している人に伝えたいことは?

荒木 審判員は、やればやるほど楽しくなっていきます。つらいことを経験するかもしれませんが、それを忘れるくらいの達成感、充実感を得ることができます。文句を言われて大変でしょうとか負のイメージばかりが取り沙汰されがちですが、正直、私は心躍ることの方が多い。自分が決めたことを最後までやり通すと、面白い世界が待っていると思います。


「全ての人が納得できる判定をしたい」と語る荒木審判員(写真左)。
試合の流れを読んだ正確なレフェリングで選手の良いプレーを引き出すことが、良い試合につながる

プロフィール

荒木友輔(あらきゆうすけ)
1986年5月2日生まれ、東京都出身
小学生だった1993年にサッカーを始め、以降、中学校と高校でもプレーを続ける。都立北多摩高校サッカー部時代に4級(2002年)と3級審判員(2003年)資格を取得。2010年、JFAレフェリーカレッジに入学し、翌2011年に1級審判員となる。2017年に国際主審に登録され、2018年からはPRとして活動。J1では85試合、J2とJ3を合わせると100試合以上、主審を務めている(3月28日時点)。

[特集]審判員のマインド 全ての人が試合に夢中になれるレフェリングを ~審判員の素顔~ 山下良美国際審判員(女子主審)/1級審判員 #jfa

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サッカーの試合を成り立たせるために審判員はなくてはならない存在だ。審判員はより良い試合環境をつくるため、そして日本サッカーをより強く魅力的なものにするために、選手や指導者と同様、個々にレベルアップに励み、試合に臨んでいる。
今回は、大学生のときに審判資格にトライしてから、一つ一つを積み重ねて2012年に女子1級審判員資格を取得。2015年から国際主審に登録され、女性審判員をけん引する存在となった山下良美主審。審判員になった経緯や日常での取り組みを聞いた。

○オンライン取材日:2021年3月16日
※この記事は、公益財団法人日本サッカー協会機関誌『JFAnews』2021年4月号より転載しています。

「次はこうしよう」その積み重ねで今がある

――審判員を始めたきっかけを教えてください。

山下 サッカーは小さい頃からプレーしていたのですが、審判員には全く関心はなくて、大学女子サッカー部の先輩である坊薗真琴さん(女子1級/国際審判員)から誘われたことが本格的に始めるきっかけでした。4級審判資格は大学に入って取得していて、坊薗さんに「3級の方が更新は楽だよ」と、今思えば少しだまされるように3級を取りました(笑)。

――審判員を始めた当初の心境はどうでしたか。

山下 最初は任せられた試合だけをやるつもりで、試合開始と終了の笛を吹いた、というくらいでした。でも2回、3回と担当するうちに、課題ということでもないのですが「次はこうした方がいいな」という思いが沸いてきて、次の試合で課題を達成すると「よし、次はこうしよう」と。それが積み重なっていって今に至るという感じです。

――12年に女子1級を取得されました。上級ライセンスを目指していく中で変化はありましたか。

山下 上級になるにつれて気持ちは変わっていきましたし、審判活動における生活面での比重も変わりました。私は大学卒業後もチームに所属してプレーしていたので、審判活動のためのフィジカルトレーニングは特にしていませんでした。ただ2級になるとなでしこリーグも担当できるようになるので責任が大きくなってきたなと感じていました。もちろん、どのカテゴリーも1試合1試合の大切さは変わりません。しかし、女子のトップリーグに関われたらという気持ちも芽生えてきていたので、徐々に審判員のトレーニングや勉強に比重を置く生活になっていきました。

――トレーニングの内容を教えていただけますか。

山下 走ることや筋トレがメインです。国際サッカー連盟(FIFA)が推奨する1週間のトレーニングメニューがあって、スピード、アジリティ(瞬発力)、ハイインテンシティ(高強度)、エンデュランス(持続性)ストレングス(筋トレ)とそれぞれ用意されているメニューに取り組んでいます。あとはコロナ禍によって、これまで以上にトレーニングメニューを審判員で共有することもできたので、場所や状況に応じてトレーニングができるようになりましたし、バリエーションも増えました。

――仕事をされているとトレーニングの時間を確保するのも大変そうですね。

山下 基本的に平日は仕事をしているので、特に気持ちの面では大変です。選手だったときは、チームの練習時間に合わせて練習場に行くとコーチやチームメートがいて練習メニューも用意されているのでモチベーションアップに苦労はしませんでした。しかし、審判員は孤独なトレーニングなんですね(笑)。トレーニングメニューから時間や場所なども自分で決めて、やるかどうかも自分次第です。

――担当する試合が決まってからはどのような準備をされているのですか。

山下 まずは情報収集ですね。担当するチームの状況や、チームが次の試合で目指していることなどを把握し、そのチームの試合映像を見て戦術を分析したり、選手の特徴を捉えるようにします。試合中は感情の波がないよう平常心で臨むのですが、そうした情報収集をしていると試合へのモチベーションも上がってくるので、それをトレーニングのモチベーションに変えて試合当日を迎えます。

1級審判員としての責任女性審判員にも注目を

――昨シーズンは1級審判員として、天皇杯や日本フットボールリーグ(JFL)で主審を担当され、今シーズンはJリーグの担当主審としてリストアップされました。新たな立場になることで気付きなどはありましたか。

山下 私が女子1級審判員の資格を取ったのは、日本女子サッカーの発展に少しは貢献できるかもしれないと思ったからでした。そういう意味では、私が男子の試合を担当することが日本女子サッカーのためにつながるのだろうかと、疑問はありました。それでも、過去には大岩真由美さん、山岸佐知子さん、梶山芙紗子さんが1級審判員に認定され、JFLなどを担当されながら日本女子サッカーの発展にもつなげてこられた。その大切さに、今の立場になってから気づくことができました。責任は大きいと自覚しています。

――それをプレッシャーに感じることは?

山下 「プレッシャーはない」と言ったら嘘になります。しかし、これは先輩方が切り開いてきた道ですし、全国の女性審判員がそれぞれの場所で審判員の信頼を積み重ねている努力を無駄にしてはいけないと思っています。今回のように女性主審がJリーグを担当することで、女性審判員に注目していただける。それによって今まで審判というものに関心のない人たちの目に留まり、女性が審判員を目指すことや女子サッカーの発展につながってくれたらという気持ちが強くなりました。

――15年からは国際審判員としても活動されています。これまでの審判活動で忘れられない出来事や経験はありますか。

山下 やはり19年のFIFA女子ワールドカップ(フランス)ですね。小さい頃からサッカーをしていて、女子ワールドカップは夢の場所であり、すごい場所ということは分かっていましたが、まさか自分がそのピッチに立てるとは夢にも思っていなかったです。絶対に手が届かないところだと思っていました。試合前の高揚感やそのときの風景、音など、今も忘れられません。国際大会になると世界各国から集まった審判員が、大会を成功させるために団結します。フランス大会では「今までで一番の女子ワールドカップにしよう」という目標を掲げていました。全ての経験が印象的でした。
国籍は違っても、審判員はみんな同じ気持ちを持った仲間なので、大会が終わった後も連絡をとって情報交換しながら、日々の励みにしています。トップリーグの試合で知り合いの審判員が担当していたり、記事などで名前を見つけたりすると世界の仲間も頑張っているんだと、自分のモチベーションにもなりますね。


審判の道に誘った坊薗真琴さん(写真左)とは共に国際審判員としてチームを組み、
審判団としてFIFA女子ワールドカップフランス2019にも選出された(写真はアルガルベカップ2017より)

一流のプレーを間近で見て選手の熱量を感じられる

――ご自身の理想とする審判像などはありますか。

山下 選手や観客、試合に関わっている全ての人たちが夢中になる環境をつくり出せる審判員です。私もそうなれることを目指して1試合1試合に臨んでいます。審判員は試合中に注目を集める必要はないと思っているので、私はいつも「試合中は注目しないでください」と言うのですが(笑)、一方で、審判員も日本サッカーの発展に貢献したいと思って日々活動をしているので、ピッチ外ではサッカーファミリーの一員として皆さんにもっと注目してもらえたらと思っています。

――秋にはWEリーグも開幕予定ですね。

山下 日本女子サッカーにとって、とても大きな変化だと思います。私は審判員なのでできることは限られていますが、これまでの女子サッカーからの変化というものを、より周囲に伝えられるよう貢献していきたいと思います。

――山下さんにとって審判員の魅力とは。

山下 審判員の魅力はたくさんあります。一番の魅力は、大好きなサッカーに深く関われることです。審判員は、担当する試合に向けて分析をしていく中で、より深くサッカーを知ることができます。サッカーを通して、審判員以外のさまざまな立場の方とのつながりができ、大好きなサッカーについていろいろな角度から語り合えるということは、大きな魅力の一つではないでしょうか。
そして、誰よりも間近で一流のプレーを見ることができる、という点も審判員の特権ですね。試合中は選手やチームが感情をぶつけ合って戦っています。時には熱くなり過ぎる場面もありますが、言い換えれば、それだけの感情を出せるくらいに一生懸命プレーしているということです。その戦いをピッチ上で誰よりも間近で見ることができるのは、審判員だけです。そんな一生懸命な選手たちと同様、私たち審判員も全力で目の前の一試合一試合に臨んでいるので、これからもサッカーファミリーの皆さんが夢中になれる試合を一つでも多く増やしていきたいと思います。

プロフィール

山下良美(やましたよしみ)
1986年2月20日生まれ、東京都出身
幼少期にサッカーを始め、大学時代、プレーを続ける一方で審判資格を取得する。2012年に女子1級審判員、2015年に国際審判員(女子主審)に登録。2016年、2018年にはFIFA U-17女子ワールドカップ(ヨルダン、ウルグアイ)で、2019年にはFIFA女子ワールドカップ(フランス)に主審として参加。2019年はAFC CUP2019(男子)でも主審を担当。2019年12月に1級審判員に登録され、天皇杯やJFLで主審を務める。2021年1月、女性審判員としては初めてJリーグ担当審判員(主審)にリスト入りした。


2021/22年サッカー競技規則(日本語版) PDF版を公開 #jfa

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2021/22年サッカー競技規則(日本語版)のPDF版をご案内します。

本競技規則は、6月19日(土)からJリーグ・日本フットボールリーグ・なでしこリーグでルールの適用が開始され、全国大会などの競技会から順次適用されていきます。

選手・指導者・審判員・ファン・サポーター・保護者の皆さんなど、全てのサッカーファミリーが新しい競技規則を正しく理解し、よりフェアで魅力あるサッカーを実現するべく、先に掲載された映像とともにぜひご確認ください。

VARにはリスペクト?~いつも心にリスペクト Vol.96~ #jfa

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「2022年ワールドカップではロボット・レフェリーがオフサイドを判定?」

英国でこんな話題が出たのは昨年秋のことでした。スウェーデンの会社が開発したソフトウェアは、選手の「骨格」からオフサイドを瞬時に判定するもので、現在、ビデオアシスタントレフェリー(VAR)システムで使われている映像にオフサイドラインを引いてVARが判定するものよりはるかに早く判定できるといいます。すでに2019年12月にカタールで行われたFIFAクラブワールドカップでテストが行われ、上々の結果が得られたそうです。

2012年にゴールラインテクノロジー(GLT)が、そして2018年にVARが正式に認可され、サッカーは急激に「機械判定」の時代に入りつつあります。来年のワールドカップで使用されるかどうかは別にして、「ロボット・レフェリー」は決して空想物語ではないのです。
Jリーグでも、昨年第1節だけしか使われなかったVARシステムが、今季はJ1の全380試合で導入されることになり、VAR下での試合が続けられています。見事なゴールがVARで取り消されたことも何度もあります。チェックに少し時間がかかり過ぎるという指摘もあります。しかしリーグ序盤戦では、有効にVARが活用されているという印象でした。

何よりも、選手や監督たちが、VARがチェックして判定が下されたときには非常におとなしく従っているのが印象的です。「VARで見た結果なら仕方がない」と思っているのか、あるいは「VARが出した結論に文句を言っても始まらない」と分かっているためか、どんな結論でも受け入れています。

VARというものに対する信頼、リスペクトの表れと見ることもできるでしょう。さまざまな角度からの映像を、スローにしたり止めたりしてチェックすることを知っているので、間違いはないと思っているのです。

では、ピッチ上にいる審判員への態度はどうでしょうか。VARがあるので、重要な事項で間違いがあれば訂正してくれるのだから、ピッチ上の審判員への抗議や異議、不満な態度など大幅に減ったのでしょうか。

実はまったく減っていないのです。VARがあっても試合中の判定の大半は主審と2人の副審の3人で行われます。ボールがタッチライン外に出たときにどちらのスローインになるのか、ファウルかファウルでないか。VARがあっても、ゴールかゴールでないか、PKかどうか、退場かどうかなどの重要な判定を含め、ピッチ上のレフェリーたちは誠心誠意で判定に当たっています。そうした判定に対し、選手や監督たちからの異議、抗議は減っていないどころか、「VARを見ろ」という新種の抗議まで加わって、相変わらずの喧噪が続いているのです。

すなわち、ピッチ上のレフェリーたちに対するリスペクトは、VARが使われるからといって増しているわけではないのです。むしろ、目に見えないVARに対する「何を言っても仕方がない」という諦めの気持ちからか、目の前に立つレフェリーたちに対してはこれまで以上に強く当たるようにさえ、見えるのです。

これはどうしたことでしょうか。VARは、サッカーから試合結果に影響を与えるような決定的な誤審をなくし、両チームだけでなく、ファン、そしてレフェリーたちなど、誰にとってもハッピーな試合にすることを目指していたはずです。ところが実際には、ただピッチ上のレフェリーたちへのリスペクトの気持ちを薄くしてしまっただけのように見えるのです。

VARが使われているリーグだからこそ、VARが関わる判定以外はレフェリーの判定を尊重し、自分たちの仕事(プレーや指揮)に集中するのが、プロフェッショナルというものではないでしょうか。さらに「機械化」が進む前に、ピッチ上のレフェリーへのリスペクトをもう一度確認しなければなりません。そうでないと、遠からぬ将来に、私たちは機械の奴隷に成り下がってしまうでしょう。

寄稿:大住良之(サッカージャーナリスト)

※このコラムは、公益財団法人日本サッカー協会機関誌『JFAnews』2021年4月号より転載しています。

公益財団法人日本サッカー協会機関誌『JFAnews』

公益財団法人日本サッカー協会機関誌『JFAnews』日本代表の情報はもちろん、JFAが展開する全ての事業、取り組みのほか、全国各地で開催されているJFA主催大会の記録、全国のチーム情報などが満載されています。指導者、審判員等、サッカーファミリー必見の月刊オフィシャルマガジンです。

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小崎知広審判員がアポイント FIFAフットサルワールドカップリトアニア2021 #jfa

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国際サッカー連盟(FIFA)は、FIFAフットサルワールドカップリトアニア2021を担当する審判員を発表し、日本からは小崎知広審判員がアポイントされました。

小崎知広(コザキトモヒロ)
出身地:大阪
国際審判員登録年:2011年

担当した主な国際大会

2013年 AFCフットサルクラブ選手権日本2013
2014年 AFCフットサル選手権ベトナム2014
2015年 AFCフットサルクラブ選手権イラン2015
2016年 AFCフットサル選手権ウズベキスタン2016
2016年 FIFAフットサルワールドカップコロンビア2016
2018年 AFCフットサル選手権チャイニーズ・タイペイ2018
2019年 AFC U-20フットサル選手権イラン2019

コメント

この度のアポイントに接し、大変光栄に思うとともに大きな責任を感じています。また代表チームと共に再び世界に挑戦できることを何よりも嬉しく思います。
地元の大阪でサッカー・フットサルに出会い、審判の世界に触れ、目の前のドアに手を伸ばし続けた結果、自分の知る世界は関西から日本、アジアへとどんどん広がっていきました。皆様のおかげで、ワールドカップというかけがえのない舞台に立つことができます。フットサルの魅力を日本の皆様に発信できるよう、ゲームに共感し、フットサルに共感し、大会の成功に全力を尽くしたいと思います。
そして、日本中の審判仲間や日頃接する選手・関係者の皆様、日本のフットサルを応援して下さる皆様、日頃の審判活動を応援して下さる職場・クライアントの皆様、いつも暖かく見守ってくれる家族、すべての方々への感謝の思いを持ってピッチに立てるよう最善の準備をしたいと思います。

※FIFAフットサルワールドカップリトアニア2021:9月12日~10月3日

【JFA100周年企画】「サッカーの一番の魅力はリスペクト。サッカー競技規則に『敵』という表現はない」西村雄一さん(プロフェッショナルレフェリー)インタビュー #jfa #JFA100周年

KIRIN CHALLENGE CUP 2021 U-24日本代表 vs U-24ホンジュラス代表担当審判員紹介 #jfa #daihyo

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7月12日(月)に大阪府ヨドコウ桜スタジアムで行われるキリンチャレンジカップ2021 U-24日本代表 vs U-24ホンジュラス代表の担当審判員が、試合への意気込みを語りました。

担当審判員

主審:笠原寛貴
副審1:武部陽介
副審2:渡辺康太
第4審:山本雄大

主審コメント

笠原寛貴さん
依然としてコロナ禍の厳しい状況の中、この試合の開催に向けてご尽力いただいたすべての皆様に感謝します。
両チームにとって素晴らしい試合となるよう、審判員一同全力を尽くします。

2021年7月12日(月) 19:30 キックオフ(予定)vs U-24ホンジュラス代表
会場:大阪/ヨドコウ桜スタジアム

大会情報はこちら

担当審判員紹介 MS&ADカップ2021 なでしこジャパン vs オーストラリア女子代表 #jfa #nadeshiko #daihyo

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7月14日(水)に京都府サンガスタジアム by KYOCERAで行われるMS&ADカップ2021 なでしこジャパン vs オーストラリア女子代表の担当審判員が、試合への意気込みを語りました。

担当審判員

主審:杉野杏紗
副審1:緒方実央
副審2:平間亮
第4審:兼松春奈

主審コメント

杉野杏紗さん
東京オリンピック開幕直前、両チームにとって大切なこの一戦を担当できることを大変光栄に思います。この状況下で試合を開催するにあたり、ご尽力くださった全ての方々に感謝と敬意を表し、審判員として、この試合が良いものになるよう1つ1つ丁寧に臨みます。

なでしこジャパン(日本女子代表)対 オーストラリア女子代表
開催日:2021年7月14日(水)
会場:京都/サンガスタジアム by KYOCERA

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キリンチャレンジカップ2021 U-24日本代表 vs U-24スペイン代表担当審判員紹介 #jfa #daihyo

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7月17日(土)に兵庫/ノエビアスタジアム神戸で行われるキリンチャレンジカップ2021 U-24日本代表 vs U-24スペイン代表の担当審判員が、試合への意気込みを語りました。

担当審判員

主審:荒木友輔
副審1:西橋勲
副審2:聳城巧
第4審:飯田淳平

主審コメント

荒木友輔さん
オリンピックを控える両チームの試合を担当できることを光栄に思います。コロナ禍で厳しい状況が続く中で、多くの方々のご尽力があって開催される試合だと思います。試合に関わる全ての方々に感謝し、良い試合になるように真摯に取り組んで参りたいと思います。

2021年7月17日(土) 19:20 キックオフ(予定)vs U-24スペイン代表
会場:兵庫/ノエビアスタジアム神戸

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スウェーデン対アメリカ戦で山下主審、手代木副審、坊薗副審の3名が指名される 第32回オリンピック競技大会(2020/東京) #jfa #nadeshiko

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国際サッカー連盟(FIFA)より、第32回オリンピック競技大会(2020/東京)女子サッカー競技グループステージ、初日の6試合(No.1からNo.6)の審判団が発表され、7月21日(水)に東京スタジアムで行われるマッチNo.5 スウェーデン対アメリカ戦において、日本の山下良美主審、手代木直美副審、坊薗真琴副審が担当審判員として指名されました。

第32回オリンピック競技大会(2020/東京) マッチオフィシャル指名

担当試合:グループステージ スウェーデン女子代表対アメリカ女子代表
試合日時: 2021年7月21日(水) 17:30キックオフ
試合会場:東京/東京スタジアム
審判割当(日本関連):
主審/山下良美
副審/手代木直美
副審/坊薗真琴

波多野祐一審判員がアポイント  FIFAビーチサッカーワールドカップロシア2021 #jfa

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国際サッカー連盟(FIFA)はこの度、8月19日(木)から29日(日)にかけてロシアで行われるFIFAビーチサッカーワールドカップロシア2021を担当する審判員を発表し、日本からは波多野祐一ビーチサッカー国際審判員がアポイントされました。

波多野祐一(ハタノユウイチ)
出身地:三重
国際審判員登録年:2015年

担当した主な国際大会

2016年 第5回アジアビーチゲームズ(2016/ダナン)
2017年 AFCビーチサッカー選手権マレーシア2017
2017年 FIFAビーチサッカーワールドカップバハマ2017
2019年 AFCビーチサッカー選手権タイ2019
2019年 インターコンチネンタルビーチサッカーカップドバイ2019

波多野審判員コメント

FIFAビーチサッカーワールドカップロシア2021のアポイントをいただき、大会審判員として参加できることを大変光栄に思います。世界各国で、新型コロナウイルス感染症の影響が心配される中、大会開催にご尽力いただいている方や環境を支えてくださる医療従事者など、すべての関係者の方々に感謝し、心身ともに良き準備を行い、全力で大会に臨みたいと思います。日々、切磋琢磨する審判仲間やご指導いただく指導者の皆様、また、ピッチ上で接する選手やチームの皆様、日頃から審判活動を応援していただく職場の皆様、そして、いつも一番近くで支えてくれる家族に深く感謝し、日本の審判員の代表として責任と誇りをもって、一試合一試合を誠実に務めてまいります。

「全ての人がワクワク、ドキドキする試合をつくり続けたい」家本政明主審Jリーグ通算最多出場記録更新記念インタビュー #jfa

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2021明治安田生命J1リーグ第20節サガン鳥栖-名古屋グランパス(駅前不動産スタジアム)において家本政明主審が通算503試合を迎え、リーグ戦通算最多出場記録を更新しました。記録更新を記念してインタビューを実施しました。

○オンライン取材日:2021年7月20日

――Jリーグ担当審判員(主審)として通算503試合を達成しました。まずは率直なご感想をお願いします。

家本 うれしい気持ちよりも驚きが強いですね。私自身はスタジアムにいらっしゃるお客さんや視聴者の方にフットボールを楽しんでいただくこと、選手のパフォーマンスを引き出すこと、フットボールとしての魅力を高めることをいつも考えていて、審判を長く続けることを目的や目標にしてきたわけではないので、「そんなにやったんだ」という感じです。

――ここまで続けてこられた要因はどこにあるのでしょうか。

家本 もちろんサッカーが好きで楽しいからということもありますが、審判員はレフェリーアセッサーという方に毎試合評価されていて、年間のパフォーマンスをトップレベルに維持できなければプロフェッショナルレフェリーとして契約してもらえなくなります。自分の感覚としても、評価やパフォーマンスが著しく落ちた記憶はありませんし、大きなけがや病気もせずにここまで来ています。それは健康な体に生んでくれた両親や食事や体調を管理してくれている妻、僕にがんばり続ける意味を与えてくれている子どもたちなど、僕のコンディションのベースをつくってくれている方々のおかげですし、本当に感謝しかありません。

――これまで多くの試合を裁いてきた中で、特に印象に残っている試合を教えてください。

家本 リーグ戦に限れば、サンフレッチェ広島が初優勝した時(2012シーズンの第33節セレッソ大阪戦)は試合全体の雰囲気をよく覚えています。川崎フロンターレが初優勝した時(2017シーズンの第34節大宮アルディージャ戦)も印象深いですね。カップ戦のファイナルは「これに勝てば優勝」と分かりやすいですが、リーグ戦の優勝は縁や運、タイミングが重ならないと巡り会わないもの。それを2回も経験させていただきました。それ以外では国内外含めて本当にたくさんあるので、「これ」と特定するのはなかなか難しいです。それくらい素晴らしい試合に数多く関わらせていただきました。

――レフェリーとして日本サッカーに寄与したい部分は。

家本 選手やチームと審判員の現場同士が、もっと日常的に環境がどうにかしてできないかとずっと考えています。選手は毎日練習し、週に何回かは練習試合や紅白戦をして本番に挑みますが、僕たち審判員は日々、フィジカルトレーニングをしてメンタルコンディションを整えるだけで、実戦形式の練習をする機会が皆無なんです。この状況を改善したい。現場同士が密にコミュニケーションを取れるような環境が一日でも早く日本にできればいいなと思っています。

――最後に、今後の目標を教えてください。

家本 自分が関わる試合において、両チームの選手、ファン・サポーター、メディア、スポンサーといった全ての人がワクワク、ドキドキする試合をつくり続けたいですね。みんなが試合に入り込んで、終わった後は「今日は最高に面白かったよね」と納得感や充実感をもっと感じてもらえるようなレフェリングをしていきたいです。そのためには、できるだけ試合の中で私が目立つことがないように心がけています。こだわっているのはそこだけですね。あと何年、何試合やれるか分かりませんが、自分で「よし、もう十分」と思える日がくるまで、みんなに心から楽しんでもらえる試合を増やしていきたいですね。

2021年度フットサル2級審判員強化研修会を実施 #jfa

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7月24日(土)から8月14日(土)にかけて、2021年度フットサル2級審判員強化研修会を行いました。本研修会は例年、全日本U-18フットサル選手権大会に合わせて行っておりましたが、新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、今回は大会前後にオンライン研修会を設け、本研修会を3回に分散して開催しました。各地域からフットサル2級審判員が参加した研修会の日程は下記の通りです。

7月24日(土)事前研修会@オンライン
・試合に備えて(トレーニング及び暑熱順化と水分補給)
・テーマ「最適なポジショニングを求め続ける」
・テーマ「チームワークを最大限発揮するために」
・大会要項確認

7月29日(木)~7月31日(土)JFA第8回全日本U-18フットサル選手権大会 実践
・1次ラウンド、決勝ラウンド(準々決勝、準決勝)

8月14日(土)振り返り研修会@オンライン
・事前準備および実践における各テーマに対する取り組みについてのフィードバック

インストラクターコメント

櫻田雅裕フットサル1級インストラクター(千葉県)
新型コロナウイルス感染拡大防止のため、本研修会を事前研修と振り返りをWEBにて開催し、実践を大会にて実施することとなりました。事前研修を実施することにより、大会までに準備する期間を設けることができ、受講生も適切な準備を行い、ゲームをスムーズに運営するべく、他地域の審判員と協力し、経験を積む良い機会となりました。
現在の状況からすると厳しい環境が続いておりますが、自身並びに周りの方々にも細心の注意を払いつつ、健康と安全を確保して、活動が継続できるよう取り組んで頂きたいと願っております。今後も環境に関わらず、プラスになる方法を試行して取り組んでいきたいと考えております。

参加者コメント

波佐谷見英フットサル2級審判員(北海道)
今回の研修では、新型コロナウイルスの影響により、事前研修・大会・事後研修と3回に分けて行われ、テーマが「最適なポジションを求め続ける/チームワークを最大限発揮するために」でした。
事前研修の時には、映像を見ながら、どこが最適なポジションなのか、そのためには、どんな「準備・予測」をしなければならないのかを確認し、そして、審判チームとして「正しいことを正しく進めるために」どのような方法があるのかも確認し、自分なりに考え整理し大会に臨みました。大会期間中は、インストラクターにご指導いただき、少しずつではありますが毎試合ごとに改善されていくことを感じました。事後研修では、改めて研修テーマの振り返りを行い、映像で確認しながらより良くするためにはどうしたらいいのかを確認しました。
特に印象に残っている言葉として、櫻田インストラクターの「正しいことを正しく進めるために」がありました。主審・第2審判のみならず、第3審判・タイムキーパーも含め審判チームとして、何をしなければならないのか改めて学びを深めることが出来ました。今回の経験した事や学んだことは地域に還元してくとともに、私自身も審判員として向上できるように努力していきたいと思っております。
このような大会、そして研修の場を整えていただいた日本サッカー協会、インストラクター、審判員の方々をはじめとした関係者の皆様に心より感謝します。

数田恭兵フットサル2級審判員(大阪府)
オンライン形式による事前研修と、そこで学んだことをレベルの高い試合の中で実践しチャレンジするということでフットサルに集中し、非常に学びの多い3日間となりました。特に今回の研修テーマの一つであるポジショニングのところでは、何を、どこで、どう見たいのかを常に考えながら試合に臨むことで、自身の予測の質や幅が広がったのではないかと実感しております。
また、もう一つの研修テーマであったチームワークのところでは、感染予防の観点から研修生同士でコミュニケーションを取れる機会が非常に少なかった中で、お互いの感覚をどれだけすり合わせられるかを考えながらコミュニケーションのとり方を工夫することで、今後の試合前の打ち合わせや相方が理解しやすい伝え方の引き出しが増えたように実感しております。
今回の研修会での成功と失敗の両体験を地域に還元していくとともに、自らもさらに上のステージで活躍できるように日々努力してまいります。大変貴重な経験をありがとうございました。

サッカー競技規則2021/22に日本人審判員2名が登場 #jfa

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サッカー競技規則2021/22(日本語版)が完成し、8月より審判員の皆様へ順次送付しております。
サッカー競技規則は国際サッカー評議会(IFAB)によって作成され世界各国に展開されますが、今回の競技規則には、日本から2名の審判員の写真が初めて採用されました。

コメント

荒木志苑さん(静岡FA/2級)
世界で使われるサッカーの競技規則2021/22の1ページに自分の写真を使っていただけたことはとても光栄であり、審判員である自分にとって人生での誇りです。
2019年1月からコロナウイルスが日本でも蔓延して、自分たちの生活にも影響を大きく与えました。
当たり前にできていたサッカーもできなくなり、審判活動の機会も少なくなっていきました。
体力、筋力など維持するにも目標が見当たらず、悩む日々の毎日でした。
コロナが落ち着いても、サッカーに限らず日々の生活の中でも当たり前にできていたことが当たり前ではなくなったことを忘れることなく、再びできなくなった時に後悔することのないよう日々何事にも感謝し、一瞬一瞬を大切にして過ごして行きたいと思います。

安河内亜実さん(滋賀FA/2級)
今回競技規則に掲載していただいた事について、驚きが1番大きかったです。FIFAではなく三本足の烏のワッペンをつけた無名の審判員が掲載されるとは思ってもいませんでした。
正直最初は、有名な方々の中に私のような審判員が載ってしまっていいのかという葛藤がありました。
しかし、掲載される事を知った沢山の方が連絡をしてきてくださったり、会いに来てくださり、一緒に喜んでくださいました。
私は競技規則に掲載された事より、周りに審判活動を応援、支えてくださる方が沢山いる事を再認識できたことが嬉しかったです。
現在サッカーのプレイヤーに専念しており審判活動は行えていませんが、周りの支えに感謝しながら大好きなサッカーに携わっていきたいと思います。

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