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2020/21 フットサル競技規則(日本語版)が発行されます #jfa

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6年振りに2020/21 フットサル競技規則が改正され、8月6日に詳細を説明した解説映像をJFAホームページに掲載しましたが、競技規則の全文がFIFAから届き、その日本語版が完成しました。

前回、発行されたフットサル競技規則から今回の改正に至るまでの6年間、サッカーでもさまざまな改正が行われました。そのうち、フットサルへの反映が好ましいと考えられるものが、2020/21 フットサル競技規則に多く取り入れられたため大幅な改正となりました。

指導者・選手・審判員・ファン・サポーターの皆さんなど全てのサッカー・フットサルファミリーが、先に掲載された映像とともに新しい競技規則を正しく理解し、より公平で楽しめるフットサルの実現につながることを期待します。


なでしこリーグとオンライン乳がん勉強会を実施 #jfa #nadeshiko #ピンクリボン

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日本サッカー協会(JFA)と日本女子サッカーリーグ(なでしこリーグ)は、乳がんの啓発活動「ピンクリボン運動」に賛同し、10月を「ピンクリボン月間」として取り組んでいます。

その一環として、10月5日(月)及び6日(火)になでしこリーグ所属選手と女子1級審判員向けのオンライン乳がん勉強会をピンクリボンフェスティバル(日本対がん協会ほか主催)の協力のもと開催、計100名の選手及び審判員が参加しました。初回の5日は聖路加国際病院副院長の山内英子先生を講師に迎え、なでしこリーグの選手37名が参加して、オンライン会議システムを通じて勉強会を行いました。

山内先生は、「乳がんの罹患率は欧米諸国が高く、アジア諸国は低いが、近年はアジア諸国の罹患率も上昇傾向にあります。また、年齢別の罹患率を見ると、アジア諸国は40代、50代が高くなっており、日本では近年になって60代での罹患率も急増しています。」と話しました。

「乳がんのなりやすさは初産年齢や生理期間などに加え、食生活からも影響があると考えられており、脂肪分の多い食事はリスクが高くなり、イソフラボンの摂取でリスクが軽減されるという統計が出ています。ホルモン補充療法やお酒の飲みすぎ、たばこの吸いすぎ、夜間勤務の多さなどもリスクを高める原因と考えられています。」

「こうした環境要因に加え、遺伝的な要因もあります。細胞に含まれる遺伝子の損傷を修復する働きを持つ『BRCA1遺伝子』あるいは『BRCA2遺伝子』に生まれつきの変異がある『遺伝性乳がん卵巣がん症候群」と診断され、乳がんや卵巣がんにかかりやすくなります。」

「日本では40歳からの乳がん検診が推奨されています。有効性の確立された正しい検診を、徹底した精度管理の下で正しく行うことで死亡率を減少することができます。」

そして山内先生は最後に、「自分の乳房の状態に日頃から関心を持ち、乳房を意識して生活することが大事です。」と話し、「定期的に自己検診をすることで普段の様子を知り、変化にいち早く気づくことができます。変化を自覚したら、すぐに医療機関に行って相談してください。」と参加者に呼び掛けて勉強会を終えました。

参加選手コメント

岸川奈津希選手(なでしこリーグ1部 ジェフユナイテッド市原・千葉レディース)
乳がん勉強会に参加させていただきありがとうございました。この勉強会で乳がんについて正しく知ることが出来ました。まずは自分でできるセルフチェックを日頃から行いたいと思います。また、このような勉強会を家族や友人など身近にいる人にも受けてもらいたいと思いました。

岸星美選手(なでしこリーグ2部 スフィーダ世田谷FC)
このような機会を頂き、関係者の皆様有難うございます。今までは「適齢期に受診すればいい」という考えだったのが、本勉強会で乳がんには若くしても発症すること、40歳以下の発症率は低いこと、ただ受診することが正しいだけではなく、受診することのデメリットも存在することを教えていただき、深いところまで乳がんに関して自分自身に落とし込む貴重な時間になりました。正しく知ることで早期発見に繋がります。私たち女性アスリートが選手の立場から発信していきたいと強く思います。

池崎愛選手(チャレンジリーグ アンジュヴィオレ広島)
乳がん勉強会で色々なことが学べて感じるものがありました。女性には多いとは知っていましたが、どうしたら(乳がんに)なりにくい、あるいはなりやすいなど、色々な研究を行っていることを知って、今は大丈夫だとしても、40代~60代に多いのも結果で出ているので、気にかけないといけないと思いました。家族にも今日学んだ乳がんのことを伝えるべきと思いました。日頃から身体は動かしていますが、食生活にも乳がんになりやすい食べ物があると知り、バランスの良い食事を心がけないといけないなと思いました。
今日の勉強会をこれから活かしていきたいと思います。参加させて頂きありがとうございました。

2020/21 フットサル競技規則改正に関する追加情報について #jfa

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2020年、6年ぶりに改正された2020/21フットサル競技規則について、2つの追加情報が公開されましたのでお知らせします。

2020/21フットサル競技規則の改正に伴う規則解釈および適用の変更について

規則およびその解釈の変更に伴い、過去の通達の一部にも解釈や適用の変更の必要性が生じたため、通達を作成しました。
2020/21 フットサル競技規則の改正に伴う規則解釈および適用の変更について
1.ピッチのマーキング
2.テクニカルエリアの使用
3.電子機器または通信機器の使用
4.アドバンテージ適用時の反則の累積
5.主審・第2審判の位置するサイドの交替
6.タイムアウト時の交代の進め方
7.4秒のカウントの開始
8.飲水
9.15歳以下の競技会におけるゴールキーパースロー等
その他、廃止する通達の一覧

ゴールキーパーが着用するプロテクターの色について

ゴールキーパーが着用するプロテクターの色について、国際サッカー連盟より通達がありました。
2020/21 フットサル競技規則‗第4条(競技者の用具)の改正について
主にゴールキーパーが腕や膝を守るために着用するプロテクターの色は、他の競技者との識別、また、見た目の良さの観点からシャツの袖やショーツの色と同じであるべきと考えられておりますが、現状として様々な色のプロテクターの入手が容易でないことから、一般的に用いられている「黒」や「白」の着用を認めるというものです。

山本主審の呼びかけ~いつも心にリスペクト Vol.89~ #jfa

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「名前を呼んでみたら?」

ずいぶん前、ある審判員にそう話したことがあります。「試合中、とてもうるさい監督がいて、大変なんです」と、悩みを打ち明けられたときです。

「レフェリー!ファウルだろ!カードじゃないのか!」

そのようなことを叫び続ける監督は、だいぶ減りましたが、まだたくさんいます。審判員から「黙って!」などと声をかけても、逆に怒りの油に火をそそぐようなことさえあります。

そうしたときには、近づいていって強く注意するより、明るい顔と明るい声で、遠くから「○○さん、落ち着いて」と言ったら、案外効くのではないかと思ったのです。

人間というのは面白いもので、名前を呼ぶと互いの関係がまったく変わります。名前を呼ばれた人は、自分が相手に一個人として認められたことを意識し、人格をもった個人同士として向き合わなければならなくなるからです。当然、その言動にも責任感が生まれます。

8月9日に行われたJリーグ第9節、セレッソ大阪対FC東京の1シーンが話題になっています。

前半の終わりごろ、C大阪の右CKからの競り合いの中で、守備に戻っていたFC東京のFW永井謙佑選手が倒れました。相手選手に押されるのを見ていた山本雄大主審はすぐに笛を吹いてプレーを止めると、ペナルティーエリアの中央にうつぶせで倒れたままの永井選手のところに駆け寄ります。

この日の観客は4840人。「5000人限定」の制限試合なのでほぼ「満員」ですが、ヤンマースタジアム長居の巨大なスタンドにはまばらにしか観客がいません。そのおかげで、テレビ中継では、山本主審の言葉をはっきりと聞き取ることができました。

「永井さん、大丈夫?」

最初の言葉が驚きでした。選手を名前で、しかも「さん」をつけて呼んでいるのです。そして、その後の言葉は、それ以上でした。

「肩?永井さん、どこ?ゆっくりで(立てば)いいよ。けがしたところだよね、前。いける?」

永井選手は昨年11月の試合で右肩を脱臼し、シーズン後に手術を受けました。2月の今季開幕には間に合わなかったのですが、Jリーグが4カ月も中断したこともあって7月から出場、チームの攻撃をけん引していました。

選手の名前を呼んだだけでなく、以前けがをしたところまで知っていて、気づかってくれる―。山本主審の言葉を聞いて、痛みに耐えながらも、永井選手はとてもうれしかったのではないでしょうか。

それはサッカーという競技で一般的に見られる主審と選手の関係ではありませんでした。通常、選手は主審に向かってトゲのある口調で「レフェリー!」と呼びかけ、主審も選手を注意するときには、「○○番!」と背番号で呼びつけます。「レフェリー」は役割名でしかなく、背番号に至っては「記号」に過ぎません。これでは、人間と人間として互いにリスペクトし合う関係など生まれません。

もちろん、主審がすべての選手の名前や過去の負傷歴を覚えることはできません。しかしコイントスのときに両チームのキャプテンの名前ぐらい覚えられるかもしれません。そしてまた、試合前に、「この試合を担当する○○です」と、選手たちに自分の名前を知らせることもできるでしょう。

山本主審は京都府出身の37歳。24歳で1級審判員になり、25歳のときからJリーグを担当、26歳で国際主審となり、31歳でプロ主審となりました。正しい判定をして当たり前、人間なら不可避な誤審があると大騒ぎされる審判員という立場のなかで、選手に対する優しさとリスペクトに富んだ言動は大きな反響を呼びました。

観客数制限のおかげで、私たちは主審から選手へのリスペクトの姿勢を知ることができました。選手や監督たちも、「レフェリー!」と怒鳴るのではなく、「○○さん」と呼びかけてみたら、次に出る言葉もおのずと変わってくるのではないでしょうか。お互いに名前を呼び合うことで、サッカーの試合という場をリスペクトあふれるものにできるかもしれません。

寄稿:大住良之(サッカージャーナリスト)

※このコラムは、公益財団法人日本サッカー協会機関誌『JFAnews』2020年9月号より転載しています。

公益財団法人日本サッカー協会機関誌『JFAnews』

公益財団法人日本サッカー協会機関誌『JFAnews』日本代表の情報はもちろん、JFAが展開する全ての事業、取り組みのほか、全国各地で開催されているJFA主催大会の記録、全国のチーム情報などが満載されています。指導者、審判員等、サッカーファミリー必見の月刊オフィシャルマガジンです。

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ユニバーシアード日本代表チーム、山下良美国際審判員が、令和元年度スポーツ功労者顕彰を受ける #jfa #daihyo

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令和元年度スポーツ功労者顕彰被表彰者が発表され、サッカー競技からは、第30回ユニバーシアード競技大会(2019/ナポリ)で優勝したユニバーシアード男子日本代表の選手及び指導者と、FIFA女子ワールドカップ2019フランス大会にて主審を担当した国際審判員の山下良美さんが選ばれました。
スポーツ功労者顕彰は、前年度開催された各競技の世界選手権等において優秀な成績を収めた選手及びその指導者、またその選手を多年にわたり支援した団体や、世界的な大会で活躍した審判員に対し、文部科学大臣がその功績を讃え、表彰するものです。
新型コロナウイルスの影響を受け、今年は表彰式典は行われず、スポーツ庁ホームページにて発表されています。

スポーツ庁ホームページ
https://www.mext.go.jp/sports/b_menu/houdou/jsa_00054.html

被表彰者コメント

松本直也監督(桃山学院大)
この度は、輝かしい賞を頂戴し光栄に思います。これも、日頃から大学サッカーを支え、応援して頂いている皆様のおかげだと存じます。そして、ユニバーシアード競技大会に関わった選手、スタッフの皆様に感謝するとともに、大会から1年以上たち、参加した多くの選手がJリーグのピッチで活躍してることに大変刺激を貰ってます。このチームから一人でも多くの選手が東京五輪で活躍することを願うとともに、微力ながら日本サッカーの発展のために取り組んでいきたいと思います。

山下良美国際審判員
この度はスポーツ功労者顕彰を頂戴し、大変光栄に思います。
顕彰に際して、文部科学省、スポーツ庁、様々な方のご尽力に感謝申し上げます。また、日頃私たちサッカー審判員の活動を支えてくださる全ての皆様に感謝致します。
審判員の担う役割について今一度考えさせられ、その責任をより強く感じております。サッカーの女性審判員として、この顕彰に誇りと責任を持ち、活動していきたいと思います。
現在は、大きな声援を送ったり、仲間と喜びを分かち合ったりするチームスポーツが難しい状況ではあります。しかしながら、そのような中でも、サッカーという競技で選手のプレーは人々を惹きつけ、感動を与えることができると信じています。サッカーが持つ、スポーツが持つ力を信じて、私たちは審判員という役割で、それに貢献していきたいと思います。

レフェリーを育てる責任~いつも心にリスペクト Vol.90~ #jfa

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どんな仕事にも始まりがあり、どんなに人にも新人時代があります。もちろん私にもありました。

「駆け出し」の編集者時代、編集部の先輩たちからは仕事のいろはを教わりました。「サッカー記者」の大先輩である賀川浩さんや牛木素吉郎さんといった人たちからは、取材の方法や記者としてあるべき姿勢などの薫陶を受けました。

そして日本サッカー協会(JFA)や日本サッカーリーグ・チームの人たちからは、サッカーのいろいろなことを教わり、また、「がんばれよ」と励ましてもらいました。長沼健さん、平木隆三さん、岡野俊一郎さんといった日本のサッカーの「先導者」たちが何の経験もない若造に声をかけてくれることに非常に感激したのを覚えています。

最近、女性のレフェリーがなかなか増えない理由というのを聞かされ、自分自身の「駆け出し時代」を思い起こしました。

こうした人々がいなかったら、いまサッカーの記事を書いて生活するという人生はなかったかもしれません。自分一人でやってきたわけではなく、たくさんの人に助けられ、叱咤激励されて仕事を続けることができたからです。

レフェリーを志す女性たちがぶつかる大きな壁は、「監督たち」だといいます。資格を取り、研修会にも参加して、いろいろ教わります。そこでは、インストラクターや先輩たちが親切にいろいろ教えてくれます。あとは「実戦」あるのみ。ところがその試合に行って実際に笛を吹いてみると、判定のたびに監督たちから怒鳴られ、ひどい言葉をかけられ、萎縮してしまう女性レフェリーがとても多いというのです。

女子の試合といっても、現在の日本では監督たちの多くが男性です。その男性監督たちが、女性のレフェリーを見下すように「どこ見てるんだ!」「いまのはファウルだろ!」などの言葉を、威嚇するように投げつけます。なでしこリーグやFIFA女子ワールドカップで笛を吹くことを夢みて3級審判員の資格を取った人の多くが、あまりの恐ろしさから、この時点で挫折するのだそうです。

こんなことはあっていいはずがありません。これから経験を積もうという(だからこそ現時点では経験が少ない)レフェリーを言葉で威嚇するような人には、チームの監督をする資格はありません。それは明らかなハラスメントであり、JFAの懲罰対象になる行為でもあります。

考えてみてください。副審という「味方」はいますが、試合に入ると、レフェリーはときに「敵」に囲まれた思いになります。両チーム22人の選手たちが不満の態度を見せ、監督たちが容赦ない言葉を発したら、レフェリーは試合をどれだけ長く感じるでしょうか。「もうやりたくない」と思ってしまうのは、あまりに当然です。

自分の「駆け出し編集者・記者時代」を思い起こすと、赤面せずにいられないことばかりです。それでも助け、励ましてくれた人がいたから、キャリアを積み重ねることができました。レフェリーがそれとどう違うのでしょうか。

確かに、試合に勝つために一生懸命練習してきたことが、一つの誤審でフイになることもあります。しかし、選手やチームが日々の練習だけでなく試合中の好プレーやミスを通じて成長していくように、レフェリーも試合担当し、ミスを含む一つ一つのジャッジを積み重ねることで力をつけ、自信を深め、成長するのです。

監督たちには、自分の選手やチームを成長させることだけでなく、自分のチームの試合を担当するレフェリーたちをも成長させる責務があります。レフェリーたちが成長できなければ、最終的にはチームやサッカーが害を被るからです。

レフェリーを志す人の多くは、一生懸命サッカーに取り組む選手たちを見て、その役に立ちたいと思って始めるといいます。しかし監督たちの心ない暴言や威嚇に遭ったらその志はしぼみ、意欲も消え失せます。監督たちは、彼女たちの志をリスペクトして励ます必要があります。レフェリーたちの成長には、あふれるほどの励ましが必要だと、私は思います。

寄稿:大住良之(サッカージャーナリスト)

※このコラムは、公益財団法人日本サッカー協会機関誌『JFAnews』2020年10月号より転載しています。

公益財団法人日本サッカー協会機関誌『JFAnews』

公益財団法人日本サッカー協会機関誌『JFAnews』日本代表の情報はもちろん、JFAが展開する全ての事業、取り組みのほか、全国各地で開催されているJFA主催大会の記録、全国のチーム情報などが満載されています。指導者、審判員等、サッカーファミリー必見の月刊オフィシャルマガジンです。

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【女性審判員特集】なでしこジャパン高倉麻子監督×山岸佐知子審判委員会女子部会長対談(前編) #jfa #daihyo #nadeshiko

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2021年は東京オリンピックの開催やWEリーグの開幕など女子サッカーは変革の時を迎えます。ここではチームや選手と同様にサッカーを支える審判員にスポットライトを当て、なでしこジャパン(日本女子代表)の高倉麻子監督と元サッカー1級審判員で現在はJFA審判委員会の山岸佐知子女子部会長が自身のキャリアや女性審判員について語り合いました。

オンライン取材日:2020年12月1日(火)

――まず、それぞれサッカー指導者、サッカー審判員という仕事を選んだ理由を教えてください。

高倉 現役を引退して2年ほど経った頃、当時JFAの女子委員長だった上田栄治さんから「女子の中学生年代の育成がまだまだなので、その手伝いをしてくれないか」と頼まれたことがきっかけです。まだ体も動いたので、一緒にボールを蹴りながらヒントを与える程度なら協力できるかな、というのが第一歩でした。

山岸 私は短大のサッカー部に入った時に4級審判員の資格を取ったんですけど、一度、失効しているんですね。卒業後に地元のチームでサッカーを続けていた時に審判員が必要になり、4級を取り直して、それが最終的なきっかけになりました。応援してくれる方、理解してくれる方がいつも近くにいて、そういうご縁もあって今に至っています。

――審判員や指導者の仕事をしていて、これまでどのような困難に直面し、乗り越えてきましたか?

山岸 ゴールがない、というのが自分にとっては楽しい部分でもありました。男子の試合で何度も審判員をやらせていただき、試合後に辛い思いをしたこと、納得いかなかったこともありましたし、なんとなくうまくいっても絶対に課題があって、「来週もまたやりたい」と思い、それが自分のモチベーションになりました。全てうまくいっていたら楽しくなかったかもしれないですね。

高倉 「全部うまくいっていたら楽しくなかった」という話に山岸さんのレフェリーの資質を感じました。私なんて全てうまくいってほしいぐらいですから(笑)。そうは言ってもうまくいかないことに直面するのですが、その時に改善させるにはどうすればいいのか、選手時代より深く考えるようになりました。それで選手が生き生きとプレーをして勝った瞬間はやっぱりうれしいですね。

――日本代表監督ともなるといろいろと苦労もあると思います。

高倉 2019年のFIFA女子ワールドカップの決勝トーナメント1回戦でオランダに負けた後は苦しかったですね。試合を重ねる中で少なからず手応えはありましたし、延長戦に突入したとしても絶対に勝利を手繰り寄せられるという自信がある中で劇的な負け方をしてしまったので、自分の中でのロジックが崩れてしまいました。もちろん自分の力が足りなかったことが要因なんですけど、その後はいろいろなことを考えて、東京五輪に向けてどう取り組めばいいかを一度、掘り下げていきました。

――仕事に対するモチベーションはどのように高め、保っているのでしょうか。

高倉 無理やりつくるものではなく湧き上がってくるものがありますし、基本的にはサッカーが好きで楽しいという、その一言に尽きると思います。知れば知るほど知らないことが増えていきますし、「この角度からだと見え方が変わるんだ」ということの連続なので、興味が尽きることはないですね。

山岸 現役審判員の時は、自分が楽しむこともあるんですが、選手の良さやいいプレーを引き出し、自分が完全に黒子になって気持ちよくプレーしてもらうことが自分たちの役割だと思っていたんですけど、その審判員を指導する今は自分が「こうだったらよかったのに」と思ったことや苦労したことを次の世代が経験しないよう、環境整備していきたいと思っています。サッカー界、特に審判員の世界はまだまだ男性社会だと思いますし、「こんなことがあればみんながもっと自由に楽しめるな」と思うことを実現していきたいというのがモチベーションですね。

――気分転換の方法などがあれば教えてください。

高倉 私は興味のあることが多いので、けっこういろいろやっています。中でも図書館に行くのが好きで、池波正太郎さんの小説から江戸時代にハマり、『竜馬がゆく』を読んで幕末にハマり、最近はさらに遡って縄文時代や弥生時代を調べ始め、恐竜時代の本を読み、宇宙の始まりにも関心が広がってと、とにかく興味が尽きないんですよ。美味しいものを食べに行ったり、神社を散策したりも好きですし、いろいろ楽しんでいます。

山岸 私は犬の散歩が大好きです。犬に話しかけながら歩いていて、向こうから人が来て恥ずかしい思いをすることもあります(笑)。あとは昔ちょっとエレクトーンを習っていたので、ステイホーム期間中に家にあった古いキーボードを引っ張り出して弾いていました。

高倉 いいですね。私もピアノが欲しいんですよ。

山岸 音楽いいですよね。いざ弾いてみると指が動かないんですけど、それでも何時間もずっと弾いていられますね。気が付いたら外が暗くなっていて、その時間が楽しいです。


※後編は12/24掲載予定です。

【女性審判員特集】なでしこジャパン高倉麻子監督×山岸佐知子審判委員会女子部会長対談(後編) #jfa #nadeshiko #daihyo

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2021年は東京オリンピックの開催やWEリーグの開幕など女子サッカーは変革の時を迎えます。ここではチームや選手と同様にサッカーを支える審判員にスポットライトを当て、なでしこジャパン(日本女子代表)の高倉麻子監督と元サッカー1級審判員で現在はJFA審判委員会の山岸佐知子女子部会長が自身のキャリアや女性審判員について語り合いました。

オンライン取材日:2020年12月1日(火)

前編はこちら

――審判員と指導者、お互いの印象を教えてください。

高倉 審判員に対してはリスペクト以外の言葉が見つかりません。人間なのでミスもあるでしょうし、選手と一緒で調子のいい日、悪い日もあるでしょうが、その中で試合を裁いてくれるので本当にすごいと思います。ジャッジに関するディスカッションも時間をかけてやられていますし、体力面での厳しい基準がある中、ものすごく節制して取り組まれているんですよ。そうやって厳しいところに身を置きながらやられていることに誇りを持っていただきたいですし、失敗を恐れず、めげることなく、たくさんの素晴らしい女性審判員に活躍してほしいです。

山岸 ありがとうございます。今のコメントを聞いて、恐らく全国の女性審判員はモチベーションがぐっと上がったと思います。私たちから指導者の方に対しても、本当にリスペクトですよね。調子がいい時は持ち上げられて、不振になれば心ないコメントを浴びる立場にいながら自分の仕事を全うされる姿を見ると、すごいなと思います。心の中に動かない石みたいなものがあるんだろうな、といつも感じていますし、同じ女性として勇気をいただいています。

――男性の審判員や指導者の方との違いを感じる場面はありますか?

山岸 私が育ってきたところは、男女関係なくできる人がやればいいという環境でした。能力がある人が、女性だからというだけで排除されるのはよくないですし、できる人、やりたい人にちゃんと選択肢が与えられることが大事だと思っています。女性審判員は、トップリーグでもグラスルーツでも家事や子育てと両立させている方が増えています。「これがあるから頑張れる」という姿を見ていると、本当にサッカーが好きなんだな、と思いますよね。

高倉 私の周りにいる指導者や関係者の方は本当に男女関係なくサッカーを認めてくれて、なでしこジャパンに対して理解を示してくださいますが、ふとした瞬間に「やっぱり差があるな」と感じることはあります。最近はよく「女性活躍」などと言われていますが、何かしらアクションを起こせないのであれば簡単に口にしてほしくはありません。サッカーは男性のスポーツとしてスタートしているのでやむを得ない部分はありますが、欧州のビッグクラブも女子チームを持つようになりつつありますし、今はまだ発展の途中なんだと思います。

――女性審判員、指導者として注目してほしい点を教えてください。

山岸 男女というところで差は付けたくないんですけど、恐らく女性って他人の面倒を見たり、細かいことに気づいたりということが得意だと思うので、選手へのちょっとした気遣いや細やかな対応など、みんなが気持ちよくサッカーを楽しめるような配慮ができる審判員が増えてほしいです。

高倉 女性でもサッカーの質や深みが分かる選手はいますし、何ができて何が不足しているのかを見極め、引き出してあげるという指導者の能力にも男女差はないと思います。ただ、女性が女性を指導する場合、同性だから分かることもたくさんあると思っています。

――来秋にはWEリーグが開幕します。プロリーグができることで、女子サッカーに期待することを教えてください。

高倉 私は“世界一のリーグ”になることを期待しています。プロリーグが開幕していろいろな面を活性化させて、今まで以上にグラウンドレベルを高めるのは選手自身の努力だと思いますし、クラブ側も、例えば海外の代表クラスの選手をたくさん呼んで、国際色豊かなリーグを目指してほしいと思っています。そうすれば、おのずとなでしこジャパンも世界一に近いところにいられるはずですから。選手や運営側だけではなく、指導者や審判員、みんなの努力で変わっていけると思います。

山岸 選手を支える存在が審判員ですが、我々の仕事はその審判員を支えることだと思っているので、選手の皆さんが本当に精一杯プレーできる環境を整えてあげられるよう、縁の下の力持ちになることに注力していきたいです。皆さんが期待しているのは、いい意味で審判員が目立たない試合、選手が本当の意味で主役になってくれる試合だと思うんですよね。女性審判員はいろいろなものを抱えながらみんなすごく頑張っています。その意味では注目してほしいんですけど、試合では審判員に観客の目がいかないような形になればいいかなと思います。

――最後に、社会で働く女性へのメッセージをお願いします。

山岸 皆さんそれぞれ従事していることって、環境はどうあれ好きだからやっていると思うんですね。好きなことができるってすごく幸せだと思うし、希望したからそこに身を置けるわけでもないと思うので、自分が好きなことをとことんやれる幸せを感じてほしいと思います。

高倉 社会の中で、女性だからということで嫌な思いをすることは、第一線で働く人ほどあると思います。選手にもよく言うのですが、他人から受ける評価はものすごく大きなものではありますけど、信頼できる仲間といい仕事ができる、いい時間を過ごせるということに喜びややりがいの比重を置いて、自分を表現し続けていってほしいです。


2020Jリーグアウォーズ 西村雄一氏と武部陽介氏が最優秀主審賞、最優秀副審賞を受賞 #jfa

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12月22日(火)にオンライン形式で開催された2020Jリーグアウォーズにて、最優秀主審賞を西村雄一氏が、最優秀副審賞を武部陽介氏が受賞しました。

両レフェリーのコメント動画は、Jリーグ公式サイトよりご覧いただくことができます。
https://www.jleague.jp/awards/2020/comments.html#bestReferee

2021年国際審判員として32名を登録 #jfa

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日本サッカー協会は、2021年の国際審判員として以下32名を申請し、国際サッカー連盟(FIFA)より全員が承認されましたので、お知らせします。

カテゴリー氏名登録年所属
主審佐藤 隆治サトウ リュウジ2009愛知
飯田 淳平イイダ ジュンペイ2011東京
山本 雄大ヤマモト ユウダイ2011京都
木村 博之キムラ ヒロユキ2014北海道
荒木 友輔アラキ ユウスケ2017東京
笠原 寛貴カサハラ ヒロキ2020福岡
副審唐紙 学志カラカミ サトシ2013静岡
山内 宏志ヤマウチ ヒロシ2014東京
三原 純ミハラ ジュン2017島根
聳城 巧タカギ タクミ2017神奈川
平間 亮ヒラマ リョウ2018宮城
西橋 勲ニシハシ イサオ2018大阪
野村 修ノムラ オサム2019兵庫
武部 陽介タケベ ヨウスケ2020大阪
渡辺 康太ワタナベ コウタ大阪
女子主審山下 良美ヤマシタ ヨシミ2015東京
小泉 朝香コイズミ アサカ2017熊本
兼松 春奈カネマツ ハルナ2019大阪
杉野 杏紗スギノ アズサ宮城
女子副審手代木 直美テシロギ ナオミ2013北海道
萩尾 麻衣子ハギオ マイコ2015大阪
坊薗 真琴ボウゾノ マコト2015東京
緒方 実央オガタ ミオ2019大分
フットサル小崎 知広コザキ トモヒロ2011大阪
小林 裕之コバヤシ ヒロユキ2012大阪
藤田 武志フジタ タケシ2015大阪
大矢 翼オオヤ ツバサ2018三重

女子
フットサル

松尾 久美子マツオ クミコ2015徳島
晝間 久美ヒルマ クミ2015東京
宮崎 真理ミヤザキ マリ2018東京
ビーチ波多野 祐一ハタノ ユウイチ2015三重
佐藤 誠サトウ マコト2016福岡

※国際審判員の年齢制限
上限:年齢制限無し。但し45歳を超える審判員については、FIFAは技術評価やメディカルチェックを追加で実施する権利を有する。
下限:2021年1月1日時点で、25歳以上であること。但し、副審は23歳以上であること。
今年より新規で登録したレフェリーのプロフィールはこちらをご参照ください。

第22回JFL表彰 俵元希氏が優秀レフェリー賞を受賞 #jfa

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2020年12月に発表された第22回日本フットボールリーグ表彰で、俵元希1級審判員が優秀レフェリー賞を受賞しました。

2020年シーズンを振り返り、俵審判員からのコメントを紹介します。
俵審判員は2015年に続き、2度目の日本フットボールリーグ優秀レフェリー賞の受賞となりました。

受賞審判員コメント

俵元希 1級審判員(東京都)
まず初めに、史上稀にみる困難な状況の中、第22回日本フットボールリーグ(JFL)の開催、成立のためにご尽力いただいたすべての方々に心よりお礼申し上げます。大会方式の変更やこれまでとは全く異なる試合運営等、JFL事務局の方々に始まり各チーム関係者の皆様は、人命を守るという社会的責任と、サッカーが果たすべき社会的意義との狭間で、苦しいご決断をせざるを得なかったことも多かったこととお察しします。たくさんの方々のお力添えのおかげで、試合を心待ちにしていただいていたお客様に“JFLのサッカー”をお届けすることができました。本当にありがとうございました。
われわれ審判員も選手同様に、それぞれの想いを抱きながら新シーズンへの準備を行います。私個人としても、並々ならぬ覚悟と決意を胸に3月の開幕に備えていました。そんな中、突然サッカーが日常からなくなってしまったあの喪失感は今後忘れることはないでしょうし、そんな空虚さの中で感じた「サッカーに生かされているという事実」は、今後の人生における大きな財産となりました。開幕前に思い描いていたようなシーズンにならなかったことは残念でしたが、優秀レフェリーに選んでいただけたことを励みに、自らの可能性を信じて今後も努力していきたいと思います。この度はありがとうございました。

2020なでしこリーグ表彰 梶山芙紗子審判員が最優秀審判賞を受賞 #jfa #nadeshiko

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2020プレナスなでしこリーグ・プレナスチャレンジリーグ表彰式が1月17日(日)にオンラインで開催され、梶山芙紗子女子1級審判員が最優秀審判賞を受賞しました。梶山審判員は2016年に続き、2度目の受賞です。
表彰式の模様は下記サイトからご覧いただくことができます。

https://youtu.be/VbY-gUTsY_w

受賞審判員コメント

梶山芙紗子女子1級審判員(京都府)
まず初めに、多くの方々の多大なるご尽力により、昨年のなでしこリーグが開催されたことに深く感謝します。そして、このような素敵な賞を頂き、大変嬉しく思います。本当にありがとうございました。
緊急事態宣言を受けた昨年3月、仕事やサッカー、全ての活動がなくなり、一瞬にして今まで経験したことがない非日常の日々が始まりました。感染が拡大し、先が見えない不安の中での自粛生活、いつ開幕されるかわからないなでしこリーグに向け、日々黙々とトレーニングすることは容易ではありませんでした。そのような中、初めて開催されたJFAのWeb研修会では、久しぶりに出会う審判仲間の笑顔にとても元気をもらい、勇気づけられました。
試合がなく実践が出来ない中、多くのWeb研修会を重ね、どのようにすれば正しい判定ができるのか、どのようにその状況を判断するのかなど、映像を通して自分たちの眼を養い、サッカーに触れる時間を数多く作って頂きました。今出来ることを!今だからこそできることを!と、今まで出来なかったことに取り組み、限られた環境の中であっても、とても有意義な時間を過ごすことができたと感じています。
7月から開幕された無観客でのなでしこリーグは、色々と制限された中での試合となりましたが、移動手段や会場での過ごし方など、私たちが不安を抱くことのないよう様々なことに配慮された開催となりました。日常が日常ではなくなった2020年、練習試合もなく、半年以上実践が出来ていないことに大きな不安もありましたが、それ以上に、ただただサッカーができる喜びと審判ができることに感謝し、改めてサッカーの楽しさを感じフィールドに立たせていただくことができました。
2021年、いよいよ始まるWEリーグに向け、私たち審判員も切磋琢磨し、皆さんと共に新しい歴史に携われるよう精進していきたいと思います。

レフェリーがウェアや試合球などを出品!第11弾が本日1日スタート!新型コロナウイルス対策サッカーファミリー支援 JFA/JPFAチャリティーオークション #jfa

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日本プロサッカー選手会との共催で実施している「新型コロナウイルス対策サッカーファミリー支援 JFA/JPFAチャリティーオークション」第11弾を、本日1日(月)よりスタートします。今回はレフェリーがFIFAワールドカップでのレフェリーウェアや天皇杯 JFA 第100回全日本サッカー選手権大会のマッチボールなどを出品しています。それぞれのコメントと共にぜひご確認ください。

このオークションは新型コロナウイルスの影響を受けているサッカーファミリーを支援するために立ち上げた「新型コロナウイルス対策 JFAサッカーファミリー支援事業」の取り組みの一つで、売上金はJFAサッカーファミリー支援金として全国のクラブチームやサッカースクール、リーグ、連盟、地域・都道府県サッカー協会への支援など、サッカーファミリーのために活用します。

第11弾出品レフェリー

・第100回天皇杯決勝審判団(主審:木村博之、副審:山内宏志、野村修、第4審判:荒木友輔)
・第99回天皇杯決勝審判団(主審:佐藤隆治、副審:山内宏志、三原純、第4審判:笠原寛貴、VAR:木村博之、AVAR:八木あかね)
・2020JリーグYBCルヴァンカップ決勝審判団(主審:福島孝一郎、副審:唐紙学志、武部陽介、第4審判:東城穣)
・2018FIFAワールドカップロシア日本人レフェリートリオ(主審:佐藤隆治、副審:相樂亨、山内宏志)
・2014FIFAワールドカップブラジル日本人レフェリートリオ(主審:西村雄一、副審:相樂亨、名木利幸)
・家本政明 プロフェッショナルレフェリー
・村上伸次 プロフェッショナルレフェリー
・岡田正義 元国際主審
・上川徹 元国際主審
・廣嶋禎数 元国際副審
・深野悦子 元国際主審
・山岸佐知子 元国際主審

名称

新型コロナウイルス対策サッカーファミリー支援 JFA/JPFAチャリティーオークション

主催

公益財団法人日本サッカー協会、一般社団法人日本プロサッカー選手会

出品協力

SAMURAI BLUEやなでしこジャパンなど各カテゴリー日本代表、Jクラブ所属選手、レフェリー

期間

第11弾(レフェリー) 2月1日(月)~2月7日(日)

売上金の使途

新型コロナウイルス対策 JFAサッカーファミリー支援事業」を通じ、全国のクラブチーム・サッカースクールや、リーグ、連盟、地域・都道府県サッカー協会への支援など、サッカーファミリーのために活用

参加方法

オークションプラットフォーム「ヤフオク!」
URL:https://auctions.yahoo.co.jp/seller/charity_jpfa

2021年度 新規契約プロフェッショナルレフェリーについて #jfa

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公益財団法人日本サッカー協会は2月1日付で下記2名とプロフェッショナルレフェリー契約を締結しました。

池内明彦氏プロフィール(主審)

氏名

池内 明彦(いけうち あきひこ)

生年月日

1983年8月5日

出身地

広島県

学歴

2006年 山口大学教育学部 卒業

サッカー歴

1990年~1996年 伴東サッカークラブ
1999年~2002年 広島県立安古市高等学校サッカー部
2002年~2006年 山口大学サッカー部

資格

1999年 4級審判員取得
2000年 3級審判員取得
2005年 2級審判員取得
2008年 1級審判員取得

審判歴

<国内試合等>
2010年 美ら島沖縄総体2010 決勝(主審)
2013年 Jユースカップ 決勝(主審)
2018年 Jユースカップ 決勝(主審)
J1リーグ主審/副審: 63試合/0試合 
J2リーグ主審/副審: 131試合/0試合
Jカップ戦主審/副審: 9試合/0試合 

笠原寛貴 氏プロフィール(主審)

氏名

笠原 寛貴(かさはら ひろき)

生年月日

1989年4月8日

出身地

福岡県

学歴

2012年国際医療福祉大学 福岡リハビリテーション学部卒業

サッカー歴

1998年~2002年 老司サッカークラブ
2002年~2005年 老司中学校サッカー部
2005年~2008年 福岡県立筑紫高校サッカー部

資格

2008年 4級審判員取得
2008年 3級審判員取得
2011年 2級審判員取得
2014年 1級審判員取得
2020年 国際主審登録

審判歴

<国内試合等>
2013年 JFAレフェリーカレッジ入学(2014年12月修了)
2018年 第97回全国高校サッカー選手権大会 開幕戦(主審)
2020年 第98回全国高校サッカー選手権大会 決勝戦(主審)
J1リーグ主審/副審: 16試合/0試合 
J2リーグ主審/副審: 42試合/0試合
Jカップ戦主審/副審: 3試合/0試合

<国際試合等>
2014年 AFC U-14 Championship IR Iran 決勝戦(主審)
2014年 AFC Project Future Referees Batch 2014(2016年9月修了)
2017年 AFC Referee Academy Batch 2017(現在3年目修了)

プロフェッショナルレフェリーとは

JFAは、トップレベルの審判員が審判活動に専念できるよう、「プロフェッショナルレフェリー制度」を導入しています。プロフェッショナルレフェリー(PR)は自身のレベルアップに励みながら全国で講義を行うなど、日本の審判界全体のレベル向上にも貢献しています。現在、主審13人、副審4人がプロフェッショナルレフェリー(PR)として契約しています。

8人制サッカー競技規則を改訂 #jfa

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この度、JFA審判委員会は8人制サッカー競技規則を改訂しました。
今回の改訂版では、規則として守るべき点と大会・試合ごとに柔軟に対応可能な点を明確にし、よりわかりやすい文章や見やすい写真・図を使用しております。また、「選手の用具に関する運用緩和」に関しても必要な内容が示されております。
今後、印刷物による配布・販売の予定はありませんが、JFA.jp上で閲覧及びダウンロードが可能となっております。ぜひ、8人制サッカーに関わる方はご確認ください。

競技規則に関する詳細はこちら


地域・都道府県FA活動紹介① ~8人制サッカー、1人制審判研修会 千葉FAにて開催~ #jfa

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ここでは、地域・都道府県の審判関係者が各地のサッカーの一層の発展に向け取り組んでいる活動をお伝えしていきます。

第1回は、2020年11月15日(日)に千葉県サッカー協会(CFA)が高円宮記念JFA夢フィールドおよび千葉フットボールセンターで開催した「8人制サッカー」と「1人制審判」についての研修会をお伝えします。

CFAではこれまで、U-12年代のチーム帯同審判員のスキルアップを目的にS4級審判資格更新講習を開催し、更新を希望する審判員が自ら担当する試合を通じてインストラクターが実技指導を行ってきました。しかしながら、担当した試合のアドバイスを学ぶことはできるものの、8人制サッカーの特徴や1人制審判の考え方を学ぶにはいたりませんでした。

そこで、U-12年代のチーム指導者と話す機会が多い県内のS3級審判インストラクターが、「8人制サッカー」「1人制審判」が導入された背景や狙い、担当審判員に求められていることを学び、「1人制審判」で試合を行うこと良さと難しさを体験的に知ることで、「8人制サッカー競技」の理解を深めてもらうという趣旨で今回の企画が実現し、インストラクター12名と4級審判員4名の合計16名がこの日受講しました。

研修のカリキュラムは以下の通りです。

【講義】
○8人制サッカーの導入とU-12年代の選手の育成について
○JFA 全日本U-12サッカー選手権大会で1人制審判が採用された経緯について
○1人制審判について

【実技】
○プラクティカルトレーニング(主審のポジションからオフサイドを判断する)
○U-12年代チームのゲームを1人で審判を担当してみる

今後も、課題解決に向けた関係各所と連携した活動が続けられていきます。

主催者コメント

堀川栄多審判委員長(千葉県サッカー協会)
この度は、JFA、CFAをはじめプラクティカルトレーニングのパートナーで参加したチーム、ユースダイレクターなど、審判以外の大勢の方々のお力添えにより研修会を開催することができ感謝致します。CFAの審判登録者数は1万人を超え、その殆どが4種で活動する4級審判の方々です。審判委員会では大半を占めるこのカテゴリーに向けて、タイムリーで有用なコンテンツを提供できないものか、予てより問題を抱えていました。このような背景のもと、昨年の夏に『1人制審判の手引き』がJFAよりリリースされました。手引きは映像を交えつつ誰にでも解りやすいことに加えて、1人制審判に限らず複数人で行う11人制の審判指導にも適用できる内容にまとめられています。このことから、手引きの内容を千葉県内の4種に向けて広く伝達・普及することとしました。本研修は今後、手引きを県内に普及する指導員を育成する位置づけで、4種に関係する審判指導者向けに開催しました。本研修を経て一人でも多くの審判員に手引きの本意をご理解頂き、質の高いパフォーマンスを発揮することで、千葉県のサッカーを大いに盛り上げて欲しいと願ってやみません。

受講者コメント

清水賢一郎審判インストラクター(千葉県サッカー協会)
1日ではありましたがJFAおよびCFAの講師、県内から集まった16名のインストラクター、プラクティカルトレーニングのパートナーと過ごしたことは、とても充実した学びにあふれる貴重な経験となりました。我々インストラクターが審判活動をしていた現役時代は、1人制審判法という概念が国内にはありませんでした。頭と体に染みついた対角線式審判法から脱却して、ボール周辺のプレーを常に良い位置で(いつ、どこで、どのように)、1人で監視することの難しさを体感できたことは大きな収穫でした。また、新型コロナ感染症の影響で十分な活動ができない日々が続いていましたが、久々にフィールドで仲間と顔を合わせてボールに触れ・審判をしたことで、改めてサッカーに関わる喜びを実感することができました。この経験を今後の活動に活かして、千葉県内の審判員の育成に努めてまいります。この度はどうもありがとうございました。

講師コメント

松崎康弘審判インストラクター(JFA)
ボールにたくさん触れられるなど、特に子供たちにとって少人数のサッカーは素晴らしいものです。それを手助けするうえでも、8人制サッカー導入に合わせて2011年に1人制審判を採用しました。
その趣旨は、プレーヤーズファーストの考え方、選手の自主的判断の助長、最後までゴールを目指す心のリスペクトなど、サッカーを楽しむことのできる良い選手を育てること。加えて、「選手が自主的にプレーすること」を手助けできる審判技術の向上もあります。導入から10年も経つと、どうしても忘れてしまうことなので、ここのところを押さえておいていただければと思います。
審判技術的には、1人制審判というものの決して副審がいない訳ではない、見えている事象と視認のギャップがある。例えばオフサイド、主審としての目も持って判定もしますが、その時に自分が副審であったらどのように事象を見るのかの把握。選手やボールの動きのスピードを把握(計算)するなどして判定ができるようにするなどを理解していただきたいと思います。
ひとつでもふたつでも習得し、選手が安全で安心してサッカーが楽しめるような環境を作り出す良い審判を育てて貰えればとても嬉しいです。

2021シーズン新1級審判員と2020シーズンで退いた1級審判員について #jfa #nadeshiko

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2021シーズン新たに1級となる審判員および2020シーズン限りで1級を退いた審判員をお知らせします。

サッカー新1級審判員

瀬田 貴仁(セタ タカヒト/千葉県サッカー協会)

サッカー女子新1級審判員

稲葉 里美(イナバ サトミ/北海道サッカー協会)
岩本 毬花(イワモト マリカ/三重県サッカー協会)
山内 恵美(ヤマウチ エミ/沖縄県サッカー協会)

フットサル新1級審判員

柴田 澪(シバタ ミオ/秋田県サッカー協会)

2020シーズンで1級を退いた審判員

サッカー1級審判員

間島 宗一(マジマ シュウイチ/三重県サッカー協会)
1級登録:1996年
東城 穣(トウジョウ ミノル/埼玉県サッカー協会)
1級登録:2002年
藤田 和也(フジタ カズヤ/富山県サッカー協会)
1級登録:2010年
権田 智久(ゴンダ トモヒサ/広島県サッカー協会)
1級登録:2012年

フットサル1級審判員

松井 隆(マツイ タカシ/東京都サッカー協会)
フットサル1級登録:2011年
安永 陽一(ヤスナガ ヨウイチ/福岡県サッカー協会)
フットサル1級登録:2011年

2020シーズン サッカー1級・女子1級・フットサル1級審判員 勇退者を表彰 #jfa

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2020年のシーズンをもって勇退されたサッカー1級・女子1級審判員ならびにフットサル1級審判員の表彰式が、1月24日(日)と2月7日(日)にそれぞれオンラインで行われました。
長らくサッカー、フットサルにおける日本トップの大会・リーグを支えていただいた功績をたたえ、勇退者の皆様には表彰状が授与されました。

勇退者一覧 ※カテゴリー毎に五十音順

サッカー1級審判員

権田   智久(2012~2020/広島県サッカー協会)
東城 穣(2002~2020/埼玉県サッカー協会)
藤田 和也(2010~2020/富山県サッカー協会)
間島 宗一(1996~2020/三重県サッカー協会)

女子1級

対象者無し

フットサル1級審判員

松井 隆(2011~2020/東京都サッカー協会)
安永 陽一(2011~2020/福岡県サッカー協会)

勇退者コメント

東城穣 審判員(埼玉県サッカー協会)
2020年シーズンをもちまして、18年間の1級審判員としての活動を引退させて頂くことになりました。もうあのピッチに立つことは出来ない…引退を決めた時は少々淋しい気持ちもありましたが、今はそれ以上に達成感や満足感で満たされております。
ここまで続けてこられたのも審判員の皆様はじめ、指導者の皆様、日本サッカー協会の皆様、Jリーグの皆様、そして選手、スタッフ、チーム関係者の皆様等々、本当に多くの方々に支えて頂いたお陰です。私に関わって頂いた全ての皆様、大変お世話になりました。この場をお借りし心より深く感謝申し上げます。
振り返ってみると2002年に念願の1級登録となってからここまで、国内のJリーグや各種大会はもとより海外でもワールドカップ予選やACLなど数多くの試合を経験することが出来ました。その数多くの経験を通じて、審判としてだけではなく人間としても成長することが出来たと感じております。またこの審判活動を通じて日本全国、世界各地のたくさんの方々と出会えたことは、私にとってかけがえのない貴重な財産となりました。どうもありがとうございました。
今後は現役審判員の皆様の活動を支えていく立場となります。微力ながら少しでも皆様のお役に立てるよう尽力していく所存です。引き続き宜しくお願い致します。

藤田和也審判員(富山県サッカー協会)
審判部、指導者、一緒に切磋琢磨した審判仲間の皆様には、勇気とたくさんのご協力をいただき私はここまで成長しました。1級審判員としての活動は、わずか11年間でしたがかけがえのない時間でした。仕事をしながらトレーニングを行い、コンディションを維持する時間を確保するのは容易なことではありませんでしたが、家族の理解と多くのサッカー仲間に支えられ、また、次の試合への挑戦が日々のエネルギーとなり、ここまで続けることができました。そして、我々の判定や判断を受け入れて共に良い試合へと導いてくれる選手やチームスタッフの方々にも感謝の気持ちでいっぱいです。
これからはお世話になった皆様やサッカー界の更なる発展のために、少しでも恩返ししていきたいと考えています。
サッカーを愛する者として、皆様とまたピッチでお会いできる日を楽しみにしております。本当にありがとうございました。

間島宗一 審判員(三重県サッカー協会)
1996年に一級審判に承認されてから長年にわたりお世話になりました。特に審判委員会の皆さま、事務側で支えて頂いたJFA職員の皆さま、承認された当時は26歳と若僧な自分を温かくご指導して頂いた諸先輩方・インストラクターの皆さま、最高の舞台と最高の審判環境を準備頂いたJリーグの皆さま、チーム関係者の皆さま、天皇杯で言えば各県協会の皆さま、一級審判員として切磋琢磨し、ゲーム以外でも厚く支えて頂いた一級審判員の皆さま、快く送りだして頂いたHONDA技研の皆さま、本当にありがとうございました。24年間の審判生活で本当にいい経験をさせて頂きました。昔の全国大会では暴風警報のなか試合を成立させたことや、ゲーム開始直前に大地震(東日本大震災)を経験したこともありました。全ての出来事が人生の貴重な経験となっております。そして、サッカーを通じて全国の仲間が自分の宝物です。24年間本当にありがとうございました。今後もよろしくお願い致します。

松井隆 審判員(東京都サッカー協会)
私自身の審判活動・生活を振り返ってみると、1999年にサッカー4級を取得したところから始まっています。2000年にサッカー3級、2002年に2級と取得し、フットサルとの出会いは2005年に当時のサッカーと同資格取得可能な制度によってフットサル2級を取得したことで始まりました。
当時の審判手帳を読み返すと、初めてのライセンス取得講習会講師とフットサル2級講習会の講師、そしてフットサル1級になったときのJFA審判委員会フットサル部長は、同一の方でした。
私は、東日本大震災が起こった2011年3月に神戸での1級三次審査を控えていました。「審査はどうなるのか」そんな思いで準備をしていたことを思い出します。当時と今を比較はできませんが、このコロナ禍での昇級審査は「経験したことがない」という言葉では言い表せない状況であることは想像に難くありません。
この2020年というタイミングでフットサル1級を勇退しますが、私自身が培ったものを必ず後進の育成や今後の審判技術の向上に役立てていきたいという思いであふれています。
今日まで、多くの方の支え・理解・助言・指導があり続けることができました。そして何より、その一番の理解者であった家族に感謝したいと思います。ありがとうございました。

安永陽一審判員(福岡県サッカー協会)
2020年度シーズンをもって、フットサル1級審判員を引退いたします。JFAの皆様、日本フットサル連盟・Fリーグの皆様、インストラクターの皆様、フットサル1級審判員の皆様、九州各県の審判員および運営関係の皆様、そして家族に支えられた10年間でした。心より感謝いたします。私の審判員としてのスタートは、高校教員として赴任した学校に、当時サッカー1級審判員(のちに国際副審)の先生がおられたことがきっかけでした。先生は未熟な私を鍛えてくださり、審判のイロハをはじめ、人としての振る舞いに至るまで、多くのことを教えてくださりました。種目は変わり、フットサル審判員として活動するうえでも、いつも先生の教えが礎にありました。
審判活動で得た数多の経験は、どれも貴重で、かけがえのない大きな財産となりました。審判員としてはもちろん、一人の人間として大きく成長させていただくことができました。「社会人として必要な力は、すべて審判活動が教えてくれた」と言っても過言ではありません。これからは若い審判員の育成とフットサル界の発展のため、微力ながら精一杯尽力させていただきます。

2021年度フットサル1級審判員研修会を実施 #jfa

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2月7日(日)にフットサル1級審判員研修会をオンラインで実施しました。黛俊行審判委員長、小川佳実副委員長の挨拶に続いて、参加している審判員が自分の意見を述べることから研修がスタートしました。2020/2021シーズンは6年ぶりにフットサル競技規則の大きな改正があったため、リーグ戦などでの事象を見ながら競技規則の解釈についての共通認識を深めました。レフェリングとして4秒のカウント、主審と第2審判との位置の交替、第3審判のピッチ内の事象へのサポートについても確認。またフットサルという競技を審判からの目線だけではなく、様々な視点で捉え、試合のマネジメントに適用していくことについてのディスカッションを行いました。
研修会終了後には、2011年よりフットサル1級審判員として活動され、このシーズンで勇退される松井隆さん、安永陽一さんの表彰式を実施しました。勇退者のコメントは以下のURLよりご参照ください。
http://www.jfa.jp/referee/news/00026337/

参加者コメント

伊豫永守フットサル1級審判員(福島県)
これまでのリーグを振り返ると共に、リーグ終盤戦やこれから開催される全日本選手権に向けて、全員の認識を再度統一する位置づけで今回の研修会が開催されました。
2020年度は2014年以来の競技規則の大幅な改定がありましたが、新型コロナウイルスの影響により、リーグや各種大会が中止や縮小となり、レフェリングをする機会も例年よりも少ない状況でした。そういった状況で、オンライン形式ではありますが本研修でビデオを使った変更点を振り返ることができ、実りの多い研修会となりました。特に、「ゴールの移動」、「ピリオドの終了」、「ハンドリング」については、これまでの解釈を大幅に変える必要があり、議論し合うことで理解を深めることができました。その他の変更点についても、全員で共有でき共通の認識を持つことができました。
グループディスカッションでは「魅力あるフットサル」について議論しました。魅力を損なう行為としてどのようなことがあるか、どんな対応が必要かを議論し合うことができました。全てのフットサルに関わる人達に魅力的なフットサルを展開できるよう、今回の研修会で学んだことを体現できるよう、競技規則を正しく理解しトレーニングに取り組んで参ります。

高木秀信フットサル1級審判員(鹿児島県)
講義では、昨年フットサル競技規則の改正が6年ぶりにあり、競技規則の適用が的確に行えているのかの振り返りが行われました。ゴールが動いたときの対応、交代の進め方、ピリオドの終了、ドロップボール、ハンドなどの複数の項目において、ビデオクリップを視聴し、それに対する判断と適用を学習しました。私自身今年度はリーグ戦、大会への参加も少なかったのですが、審判員全員で競技規則の理解の共有と擦り合わせができ、再確認できました。
またディスカッションでは、フットサルを取り巻く環境の中で、『魅力あるフットサルについて』『選手のパフォーマンスについて』を議題に意見を出し合いました。グループ毎に発表し、全員で共有することで多くの改善策を学ぶことができました。審判員はピッチのことだけではなく、試合背景、試合の流れ、スコア状況などたくさんのことを考慮し、アクションを起こしていなければいけないと感じました。
最後に、研修会の準備等、黛審判委員長をはじめフットサル部会の方々には大変お世話になりました。ありがとうございました。本研修会を通して日本最高峰リーグに携わる私たち審判員が担う責任の重さを感じ、今後も1級審判員として意思と覚悟を持ち、日々精進して参ります。

日本の審判員育成に携わったレイモンド・オリヴィエ氏による3年間の活動報告 #jfa

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イングランドサッカー協会およびプレミアリーグをはじめとするプロリーグの審判を統括する組織(PGMOL)で長年指導に携わり、2017年からJFAの審判戦略経営グループシニアマネージャー、2018年からは審判委員会副委員長として日本に駐在していたレイモンド・オリヴィエ氏の常駐勤務が2020年末で一区切りを迎えました。新たなシーズンを前に、日本の審判員や審判インストラクター達の育成に携わったこの3年間を振り返りました。

※2018年11月撮影

コメント

レイモンド・オリヴィエ(JFA審判戦略経営グループシニアマネージャー)

来日前、日本の審判員に対する印象は?
当時JFA審判委員長であった小川さんの依頼で、2016、2017年と研修会を行うために来日する機会をいただきました。4度の来日で計50日以上日本に滞在し、自己研鑽への意欲が高くサッカー理解の向上にとても熱心である審判員たちに非常に感銘を受けました。彼らは、私がトレーニングを行った世界30カ国以上で見た審判員達の中でもフィジカルの面では抜群に優れていました。

来日後、実際自分の目で見た日本のサッカー審判員や教育プログラムの印象は?
日本の審判員は技術的、フィジカル的に恵まれており、競技規則にも精通しています。彼らの学びたいという情熱は私のトレーニング実施をとても容易にしてくれました。私のセッション中、彼らの姿勢はリスペクトに溢れ、学びたい、スキルを向上させたいという意欲を示してくれました。しかしながら、私が来日した時点では、審判員たちの知識の確固たる基盤は築かれていたものの、育成の焦点は主に競技規則の技術的側面、特に「白か黒か」の判定に基づいたものでした。

日本駐在の3年間、最も注力した分野は?
日本の審判を改善するため多くの計画を一定期間にわたり考案しましたが、私の主な仕事は、Jリーグというプロの試合で、1級審判員を強化し、また審判インストラクターと審判アセッサーを養成することでした。私が最も注力したのは、「試合への共感」、「サッカーの理解」、そして「サッカーが期待すること」の理解を改善することでした。全ての審判員は試合毎に求められるニーズへの共感を持ちあわせなければなりません。最高の審判員は感情の無いロボットであってはならないのです。真に最高の審判員は、試合を「理解」し「感じる」ことが出来るのです。
もう一点注力したのは、審判教育プログラムにおけるコーチングスキルを審判インストラクター達へ伝授することでした。コーチングは、人々のスキルや能力アップ、そしてパフォーマンス向上に非常に有効であり、審判員達が自分で考え行動出来るようにするものです。コーチングの目的は、自己発見による学習を促進することであり、また、審判員が自身の考えを伝えるための洞察力や経験が足りない場合にのみ情報を提供することです。

実際に日本で仕事をしてみての感想は?
日本に住み、JFAで働いたことは、自分の人生の中で最も素晴らしい経験のひとつとなりました。多くの思い出は私の一生の宝です。各地のスタジアムでお会いした多くのサポーターの方々を含めJFAの皆さんに歓迎いただき、感謝の気持ちでいっぱいです。

今後、日本のサッカー、そして審判教育はどうあるべき?
私の経験から、審判は単独では機能しません。ともすれば、「彼ら(選手、コーチ)」対「我ら(審判)」になってしまいます。審判と競技会の間には敵対や混乱の関係を持つべきではなく、日本サッカー発展のために協働しなければなりません。そのためには全ステークホルダーとの緊密な関係構築が必要です。また、審判員が競技者の視点からゲームを理解することも重要です。「ゲームの精神」「サッカーの理解」そして「試合への共感」を理解することにより競技規則を柔軟に適用することが可能となるのです。

2021年以降、JFAとの協働予定は?
引き続き審判の技術的な専門分野と知識の面でJFAの審判教育に携われることを非常に嬉しく思います。通常は、英国からのリモートになりますが、年に数回、日本を訪問してトレーニングセッションや研修会を開催する機会があるので、今までどおり審判教育プログラムに一緒に取り組んでいくことになります。

コメント

黛俊行(JFA審判委員長)
レイさんは、世界のトップリーグのひとつであるプレミアリーグの審判員教育の知見を共有いただき、日本の審判員や審判指導者のレベルアップに大いに貢献しました。特にレフェリングにおける「試合への共感」「サッカーの理解」「サッカーが期待するもの」という考え方や「フットボールコンタクト」の十分な理解が重要であることを日本の審判員に浸透させてくれました。また、日本の習慣や文化を理解し、リスペクトいただいた上で、様々な提案や各種セミナー等を実施してくれました。今年からはイングランドを拠点とされますが、今やスタンダードになったオンラインセミナーや、日本で開催される研修会での指導も含め、今後とも引き続き日本サッカーの発展にお力をいただきたく存じます。

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