昨シーズンの途中で導入が見送られたビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)が再導入される2021年シーズンの開幕に向けて、審判員のVARプラクティカル(実践)トレーニングが高円宮記念JFA夢フィールド(千葉県)及びJ-GREEN堺(大阪府)で実施されました。
コロナ禍の緊急事態宣言発令中に行われる集合研修に備え、審判員はもちろん、インストラクター、デモンストレーター役の学生、ホークアイの技術者やオペレーターなど、参加者全員が事前検査で陰性を確認してからの参加となりました。
1年ぶりのVAR実践に備えて、審判員はピッチでの審判とビデオオペレーティングルームでのビデオアシスタントレフェリーの二手に別れ、交代しながらVARの手順や注意点、ピッチ上とビデオオペレーティングルームとの間でいかにスムーズなコミュニケーションで進めるかなど、ひとつひとつインストラクターと確認しながらトレーニングを行いました。
VARのトレーニングはシーズン中も継続的に行われる予定です。
インストラクターコメント
扇谷健司さん
コロナ禍の中、様々な制限の元での審判活動は容易ではありません。今年は、ピッチ上でのレフェリングに1年ぶりのVARが加わり、J1の試合数も増えるため、審判員にとっては更に緊張感が増すハードなシーズンとなることが予想されます。審判員は実際の試合を想定しながら様々なディスカッションを行い、VARでサッカーがより楽しいものになるよう努力を重ねています。我々も各所と連携を取りながら、彼らを精一杯サポートしていきます。
最後に、今回デモンストレーターとしてご協力いただいた、流通経済大学と桃山学院大学の両サッカー部に心より御礼を申し上げます。