11月20日(金)からJ-GREEN堺(大阪)で行われたナショナルトレセンU14・U13後期地域対抗戦において、U-19のユース年代の審判員が試合の審判を担当しました。また、ユース年代の審判員及び地域推薦のインストラクター向けにブラッシュアップ講習会もあわせて実施しました。
JFAでは2010年より「ユース年代審判員の発掘・育成」に取り組んでいます。全国で行われているユースリーグを支えているユース年代審判員の中で、選手と同様に、高い目標をもって活動をしている審判員のレベルアップを目的として毎年研修会を実施しています。
今回は、各地域から推薦された審判員9名及び2014年度の第38回全日本少年サッカー大会に参加した審判員の中から3名の合計12名の審判員と、各地域から推薦されたユース指導の中核を担うインストラクター9名の総勢21名が参加しました。
インストラクターコメント
高橋武良 JFA審判委員会普及部会長
今年度からU-19年代の審判員を集めた開催としました。審判員には「身につけた基礎を磨く」機会として、試合の中でいろいろなことにチャレンジすることを求めました。特にサッカーを「見る」ことを強調しました。グラウンドの外からサッカーの試合や仲間のレフェリングを見て考えること、競技者が見てほしいところを想像すること、どのようなことが起きているのかを予想し見極めて判定することを、繰り返し行うことを求めました。
初日はぎこちない者もいましたが、高い目標をもって参加している選手たちのプレーを間近で見ることで、多くの審判員が審判員としての技術だけでなく、気持ちの面でも向上しようという意欲を感じることができた4日間でした。全国に多くのユース年代の審判員が増えているなか、審判員として本格的に活動し、高い目標を持って活躍している審判員が多くいることに触れることができた研修会でした。
参加審判員コメント(U19審判員)
猿渡広太 2級審判員(愛媛)
今回初めて、全国で審判員として活動している同世代の人と研修会を行いました。初めて、11人制1人審判をやってみてとても難しさを感じました。どの位置に動いたらよく争点、オフサイドなどがはっきりと見えるかを考えながら審判をしました。同世代の審判を見るとレベルがとても高く、レベルアップしなければならないと感じました。インストラクターの方々から研修中いろいろと教えていただき、多くのことを吸収することができました。研修会で学んで吸収したこと、課題をこれからの審判活動で生かして、審判員として、人として大きくなりたいと思います。
参加インストラクターコメント(ユース年代育成担当)
村山尚哉 2級インストラクター(北海道)
他地域の現状など、情報共有ができて非常に勉強と刺激になりました。あわせて現時点での指導法に大きな違いがないことを実感し、自信にも繋がりました。ユース年代の必要性、育成の急務など、今置かれている現状も把握することができました。9地域はもちろん、47FAすべてがユース審判員育成について真剣に考え、取り組んでいかなければならないとあらためて強く感じました。またこういった研修会に参加し、情報共有やスキルアップを図りたいと思います。