JFAでは、地域サッカー協会と連携して審判指導者の質の向上を目的とした事業を行っています。
今回は、北海道サッカー協会審判委員会が行っている事業をご紹介します。
概要
10月21日(土)
苫小牧市緑ケ丘公園サッカー場、浜厚真野原公園サッカー場、白鳥アリーナ
9:00~ 北海道審判トレセン開講式
テーマ【基本を確実に】
10:00~ 全国高等学校サッカー選手権大会北海道大会 1回戦(12試合)
アセスメント実践
17:00~ 映像による事象分析・全体共有
18:30~ チュータリング実践
19:30 課題確認・解散
10月22日(日)
苫小牧市緑ケ丘公園サッカー場、浜厚真野原公園サッカー場
10:00~ 全国高等学校サッカー選手権大会北海道大会 2回戦(6試合)
アセスメント実践
14:30~ 課題確認・振り返り
15:00~ 閉講式・解散
運営者コメント
森英樹イントレマネジャー/1級審判インストラクター(北海道サッカー協会)
今回は全国高等学校サッカー選手権大会北海道大会の審判を担当する北海道2級強化指定審判員の実際のレフェリングを活用し、参加インストラクターによるアセスメント・チュータリング・映像分析の実践研修会を開催しました。1日目はアセスメント・チュータリングによる指導実践を行い、審判員が次に向けてポジティブな気持ちになれるようなフィードバックを行いました。また、インストラクターの研修として、切り取りした映像から、指導方法の共有を図りました。
2日目はアセスメントの実践指導。アセスメントをペアで行い、良かった点や改善点の共有、評価点のすり合わせを行い、実践指導の向上に努めました。今回の研修会で掴んだものを今後の審判員の指導に役立てて欲しいです。
受講者コメント
砂川邦裕 2級審判インストラクター(北海道サッカー協会)
今回の研修会では、試合分析から見つけた担当審判員の課題抽出や改善点をどのように次につなげていけるのか、審判員が更なるレベルアップのためにインストラクターとしてできることは何かを再認識したものとなりました。
試合後の振り返りでは、審判員が判断したことをオープンエンデッド質問や適切なタイミングなど、審判員に焦点を当てながら“ショート・シンプル・クリアー”になるように進めていかなくてはなりません。そこで大事なのは「質問力」です。質問力は質問を効果的に構築し、審判員とのコミュニケーションや情報収集に活用する能力でもあります。よい質問をすることは今後の試合での解決、審判員との関係構築など多くの面で重要です。審判員の回答に基づいてフォローアップすることで深い対話にもつながり、お互いの理解にもつながります。
質問力を高めることは、審判員の今後の活躍での成功に貢献します。審判員の考えを引き出しながら、自らも学びを続けるインストラクターでありたいと改めて感じた研修会となりました。このような機会を与えていただいたことに感謝します。ありがとうございました。
氏家克仁 2級審判インストラクター(北海道サッカー協会)
高校選手権北海道大会を研修の場として北海道の強化審判員と担当インストラクターが一堂に会し研修を行い、今年度の成果を互いに確かめ合う場として大変有意義な研修会でした。
今研修で私は、振り返りの実践において「質問の方法」「深層にある問題点の聞き出し」そしてその問題に対する解決方法として「審判員自ら考えだすための導き方」の学び直しができました。当然のことながら簡単にはいかないものの、審判指導者として新しい気付きを得ることができました。
今回学んだことを今後の審判員の指導に生かしてサッカーに携わる方たちのお役に立てればと思います。今回の研修会、大会に関わる皆様、ありがとうございました。
森宏介 2級審判インストラクター(北海道サッカー協会)
10月21、22日に苫小牧市などで開催されたインストラクタートレセンアナリシス研修に参加しました。日頃のアセッサー活動では1人で試合後のフィードバックをする機会が多く、自分の分析が適切なのか心配になるときがあります。今回の研修に参加して多くのインストラクターや審判員と情報共有をすることで日頃の不安を解消することができました。特に試合後のフィードバックで目標としている「一方的な指導ではなく、審判員が自ら改善点に気付けるような質問をすること」の大切さを再認識できました。
今シーズンも残りわずかとなりましたが、この研修で学んだことを整理し、来シーズンに生かせるように学び続けたいと思います。最後になりましたが、地区協会の方々や大会運営の皆様には寒い中大変お世話になりました。