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J1担当審判員研修会を開催 #jfa

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10月7日(土)と8日(日)の2日間、JFAハウスでJ1担当審判員研修会を実施しました。

9月に開催したプロフェッショナルレフェリー(PR)トレーニングキャンプ、J2担当審判員研修会に引き続き、「クラブと審判員のコミュニケーションの場の創出」「相互理解の浸透」を図る試みのもと、Jリーグクラブのスタッフが審判研修会に参加するという形式を採用しました。

クラブスタッフの方からクラブの目線で試合運営に関するコメントをいただいたり、判定に係るディスカッションに一緒に参加していただいたりするなど、審判員やJFA審判インストラクターたちと意見交換やコミュニケーションを取りました。

主催者コメント

東城穣 JFA審判マネジャー(Jリーグ担当統括/日本サッカー協会)
「残り5節に向けて~より納得感の高いレフェリングを!~」をテーマにJ1担当審判員研修会を実施しました。残りわずかとなったリーグ戦、そのリーグ終盤戦の試合の難しさを共有しつつ、今シーズン主審、副審、そしてビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)という審判チームとして取り組んできたポイントを再確認しました。
審判員としてはまずやはりOn-Fieldでの「的確な判定」が求められます。そのために正しい競技規則の理解、解釈のもと、副審のオフサイド判定含めて「事象に対して見落としてはいけない事実を必ず掴むこと」「その事実を掴むためのポジショニングが大事であること」等ベースとなる部分を今一度共有しました。今後、試合の温度がより高くなることが予想される中で、試合をどう上手く進めていくか、マネジメントしていくかも重要になってきます。選手同士の対立の事例をもとにディスカッションし、対立が起きてしまった場合の対応、また起こさないために私たちがやるべき対応を整理しました。
またVARとしての関りもこれからより重要になります。VARの原理原則、基礎基本を大事にしつつ、適切な対応を取れるようマインドをセットしました。
残り5節、フィールド上でのひとつの笛、ひとつのフラッグ、またVARとしてもひとつの対応が今まで以上により重要になってきます。審判員にとってはいつも以上にプレッシャーがかかる中での試合となりますが、いつも通り試合に向けて良い準備をし、試合では納得感の高いレフェリングを示してくれることを期待しています。
最後に、今回の研修会はJリーグのご理解によりこのタイミングで実施することができ、VARシミュレータートレーニング、PRキャンプに続いてJクラブ関係者の皆様にも公開させていただきました。クラブの皆様にはディスカッションにもご参加いただき、クラブ側の貴重なご意見や選手目線での考えを伺うことができ、私たちにとって大変有意義な時間となりました。この場を借りて改めて心より御礼申し上げます。

参加者コメント

川俣秀審判員(茨城県)
2023シーズンのJ1も残り5節となり、「基本を大事にする」をメインテーマに、主審、副審担当合同で、ディスカッションも交えながら様々な事象の振り返りと共通認識を図る重要な研修会となりました。
主な内容としては、①オフサイド「インパクト」、②判定「Quality on the Pitch:フィールド上で的確な判定をする」、「VAR:原点回帰=基本に戻る」、③対立への対応について、意見を出し合い、考慮点、有益な情報共有、判定や対応の整理を行いました。「何を見たいか」「何を掴みにいくか」を意識し、より多くの“Piece”を集め、的確な判定に繋げるために、シーズンを通して一貫して取り組んできたことを再確認しました。レフェリーチームとして一つ一つの判定を正しくし、納得感の高いレフェリングを積み重ね、フェアでタフに魅力的な試合を創出できるよう、最善の準備をしてシーズン最終盤に臨みたいと思います。
今回は、J1クラブからも研修会に参加いただき、クラブ側のご意見も直接聞ける貴重な機会となり、非常に有意義な研修となりました。このような機会を設けていただいた皆さまに深く感謝するとともに、レフェリングの質を高め、日本サッカーがよりレベルアップするために、「もう一歩」を常に追求していきたいと思います。

梅田智起審判員(埼玉県)
JFAハウスで開催されたJ1担当審判員向けの研修会に参加しました。シーズンも残り5節というタイミングであり、各試合の1得点、勝ち点1がチームの順位に大きな影響を及ぼす可能性が高まっています。この事実を再認識した上で、より一層、審判団(主審、副審、VAR)に期待されていることは何か?を中心に、これまでのシーンを取り上げ、ディスカッションしました。また、チーム関係者をお迎えし、多角的な視点から意見や提言を受ける貴重な機会となりました。ご多忙中にも関わらず関係各所で調整に尽力いただき、感謝申し上げます。
研修会では、主審、副審、そしてVARを含んだ審判団の各パートで、goodシーン、改善シーン、フットボール特有の裁量に任されているシーンを取り上げました。普段から各審判員で映像分析を行いますが、1シーンに時間をかけてお互いに意見交換する機会は限られています。研修でも時間制約はありますが、考えるべき視点や論点、問題点や課題点が共有できたことで、試合中のコミュニケーションがより円滑になるなと私自身感じました。
私自身今季よりJ1を担当し、シーズン初めから終わりまで常に新たな気づきと経験を積ませていただいています。最善の準備を重ね、選手のみなさんが最高のパフォーマンスを発揮でき、より魅力ある試合展開となる一翼を担いたいと考えています。

安虎鎮オペレーション統括部 部長(セレッソ大阪)
この度は、研修会に参加させていただき、ありがとうございました。試合時のレフリーの方々のジャッジに対してのマネジメントが大変よく理解できました。また競技者にとって安全で、かつストレスがないようなポジショニング、コミュニケーションなどを考えてジャッジングをされていることもわかる、貴重な体験をさせていただきました。このような場を通じて、競技者、審判団が同じベクトルを持って試合が作られることで、サポーターに素晴らしいプレーを届けられると思います。Jリーグが世界一のリーグになるために、今後もこのような場があればと思います。


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