4月29日(土)に日産スタジアムで開催された明治安田生命J1リーグ第10節、横浜F・マリノス対名古屋グランパスの一戦を、山下良美主審、坊薗真琴副審、手代木直美副審の3名が担当しました。
女性トリオによる審判員の試合担当はJリーグ初のことでした。この歴史的な一戦は、41分に森下龍矢選手のゴールで名古屋が先制。その後、ホームの横浜FMが72分に喜田拓也選手の得点で追い付き、1-1の引き分けに終わりました。
山下主審、坊薗副審、手代木副審のトリオは、FIFA U-17女子ワールドカップウルグアイ2018に選出され、ウルグアイ大会では準決勝のニュージーランド対スペインを含む3試合を担当しました。
2019年にはAFCカップ2019にアポイントされ、グループF、ヤンゴンユナイテッド(ミャンマー)対ナガワールド(カンボジア)の試合を担当。こちらも女性審判員トリオがAFC主催大会における男子の試合を担当する初めての快挙で、男子の試合を女性審判員が担当するということで大きな話題になりました。
2021年には第32回オリンピック競技大会(2020/東京)に選出され、サッカー競技(女子)においてグループステージの2試合(スウェーデン対アメリカ、ブラジル対ザンビア)をトリオで担当。また、2022年にはAFCチャンピオンズリーグ(ACL)のグループGメルボルン・シティー(オーストラリア)対全南ドラゴンズ(韓国)もこの3名で担当しました。ACLで女性トリオが、担当することも史上初のことでした。
山下主審は、2021年5月16日のJ3リーグ第8節Y.S.C.C.横浜対テゲバジャーロ宮崎の試合でJリーグ史上初の女性主審となりました。2022年9月18日のJ1リーグ第30節、FC東京対京都サンガの試合では史上初のJ1主審となりました。同年に行われたFIFAワールドカップカタールにも選出され、6試合で第4審判を務めました。
坊薗副審は2022年6月26日J3リーグ第14節FC今治対アスルクラロ沼津で初めてJリーグを担当し、2023年4月23日J1リーグ第9節ガンバ大阪対横浜FCにて初めてJ1の試合を担当しました。
手代木副審は2015年5月6日J3リーグFC町田ゼルビア対福島ユナイテッドFCにて初めてJリーグを担当し、2023年4月23日J1リーグ第9節京都サンガFC対サガン鳥栖にて初めてJ1試合を担当しました。
なお、この審判員トリオは、今年7月~8月に開催されるFIFA 女子ワールドカップオーストラリア&ニュージーランド 2023への選出も決定しています。
コメント
山下良美主審
本日、明治安田生命J1リーグのフィールドに3人で立つことができたことを、心より感謝いたします。
坊薗真琴副審
このような機会をいただき、感謝の思いでいっぱいです。Jリーグが持つあらゆる可能性がさらに広がることを願っております。
手代木直美副審
このような機会をいただけたことを光栄に思います。全ての方から信頼をしていただけるよう今後も努力し、技術を向上させていきます。