7月16日(土)と17日(日)にJFAハウスにてJ3担当審判員研修会を実施し、37名の1級審判員が参加しました。競技規則改正に関する説明や、シーズン前半戦の振り返りを行い、後半戦に向けて様々なディスカッションを行いました。
主催者コメント
廣瀬格Jリーグ審判デベロプメントマネジャー(日本サッカー協会)
今シーズン、J3担当審判員とは開幕から「高める~もう一歩前へ~」を合言葉に、主審は「選手生命を脅かすプレーの見極めと根絶(選手の安全を守る)」、「コンタクトプレー・ハンドの反則の的確な見極め」、「マネジメントとゲームコントロールの追求」、副審は「適切なポジショニングからの的確なオフサイドの判定」、「審判チームとしての協力」を目標に掲げて取り組んできました。今回の研修会では、これらの目標に沿って前半戦のパフォーマンスを振り返り、リーグ後半戦に向けてさらに各自のレフェリングを高めるために全員で挑戦していくこと(「コンシダレーションポイントに基づくより論理的な判断」等)を共有しました。シーズン後半戦、J3担当審判員全員が1つのチームとして、選手の安全に常に配慮し、より的確な判定を重ね、選手と適切なコミュニケーションを取りながら、選手がもつ力を最大限に引き出し、見応えのある試合を選手と共に展開してくれることを期待しています。
参加審判員コメント
高崎航地 1級審判員(広島県)
今回のJ3担当審判員研修は、2020年シーズンの開幕前研修以来の集合型の研修でした。分散開催ではあったものの、リモートではなく久しぶりに審判仲間と顔を合わせて直接話ができ、有意義な時間となりました。
前半戦を振り返って審判チーム全体としての課題点等を整理したのち、後半戦に向けてのセッションでは、映像をみて事象や判定を論理的に説明するトレーニングを実践しました。精度の高い判定をするには、considerationの丁寧な積み重ねとそれを説明する力が必要不可欠であることを実感しました。
前半を終え、リーグは混戦となっています。後半戦、更なるリーグの盛り上がりに寄与するために、担当審判員としてできることに全力を尽くそうと改めて決意した研修となりました。
長谷川雅 1級審判員(東京都)
リーグが半分消化したタイミングでの研修会では、主な内容として、判定の考慮点やゲームのマネジメントについてそれぞれが意見を出しながらより良いあり方について議論を交わしました。また、シーズン後半に向けて、競技規則の改正を確認するとともに、リーグ前半でできたこと、まだ不足していることを全員で共有しました。最後に扇谷委員長よりお話をいただき、「Jリーグという日本のトップリーグの場にいる使命感と責任を感じてほしい」という言葉を聞き、改めて身が引き締まりました。
リモートでの研修会が続いていた中、久々の対面での研修会となりました。内容ももちろんのこと、前後の時間や休憩時間で情報交換をしたり、近況を語り合ったりする何気ない時間がとても刺激的であり、何にも代え難い時間であることを改めて実感しました。難しい状況の中、研修会を実施していただいたことに感謝申し上げます。
また、いつも切磋琢磨している審判員の仲間、支えてくださる指導者の皆さま、そして頻繁に家を空ける私を応援してくれる家族に感謝の気持ちを持ち、今後も活動していきたいと思います。