10月14日(土)、15日(日)の2日間、JFAハウスでJ3担当審判員研修会を実施しました。
シーズン終盤に向けて、今までやってきたことを継続し自信を持ってやりきるという目標を共有し、加えて、特に心がけるべきキーワード「監視」「情報共有」「ゲームコントロール」等についてディスカッションを行いました。選手・チーム・サポーターなど全ての方々に納得感を持ってもらえるレフェリングを通じて質の高いゲームを目指すことを確認しました。
主催者コメント
廣瀬格 JFA審判マネジャー(Jリーグ担当/JFA)
リーグ最終盤を迎えるにあたり「シーズン最終盤に向けて」をテーマに研修会を実施しました。J3も残り8節となり、それぞれの試合に懸るものが重みを増し、1つの判定や判断が試合に与える影響は大きくなります。そのような状況の中で「納得感あるレフェリング」を実現するために、的確な判定を積み重ねることに加えて、試合の温度や雰囲気の変化、そしてその兆しを感じて、適切なタイミングと方法で選手や試合と関わり、ゲームをコントロールしていくことが求められます。今回の研修では、試合中に起きた具体的な事象をいくつか取り上げて、それぞれの場面で、問題を未然に防ぐ、あるいは起きたことに対して適切に対応するために、フィールド上の4人の審判員がそれぞれ何を意識して、どんな情報をいつ共有すべきか等について議論しました。また、審判員の活動を支えてくださっている担当インストラクター(コーチ)の方々にも、日々の審判員との関わりや試合分析をする中で感じていること、シーズン最終盤に向けて大切にすべきことを話していただきました。残り8節、審判員が今シーズンにここまで積み上げてきたものを信じて、両チームの選手が準備してきたことを思う存分発揮できる試合環境を創り出し、それぞれの試合の価値を高め続けてくれることを期待しています。
参加者コメント
安川公規審判員(三重県)
J3リーグも残り8節を迎える中、分散開催で行なわれた研修会では、選手が「安全」に、「安心」してプレーできる、「納得感」あるレフェリングを実現するために、主審・副審の立場から心がけることや取り組むべきことなどをディスカッションしました。正しく判定できたシーンや改善が必要なシーンにおいて、見落としてはいけない事実を必ず確認することや、そのためにコミュニケーションシステムをどう効果的に使うかなどを具体的な試合中の場面を用いて再確認できました。意見が分かれたシーンもありましたが、それを決めるのが委ねられた審判員の責務だと改めて感じたとともに、競技規則の正しい理解と解釈、そのゲームが求めているものを感じ取り、ピッチ上で表現することの大切さも実感しました。
また、リーグ最終盤に向けて勝ち点1の重みやゲームコントロールの重要性も感じながら、適切にタイムマネジメントすることも我々の大切な役割になります。今回の研修の学びから得たものを生かし、アクチュアルプレイングタイムを増やすために審判員ができることを実践することで、サッカーがより魅力的なものになると信じて残りの試合に臨みます。
松本康之審判員(愛知県)
シーズン3回目となる集合でのJ3担当審判員の研修会が「シーズン最終盤に向けて」というテーマで行われました。J3リーグも残り8節、最終盤を迎えて、今まで以上に難しい状況や局面が予測される中、主審・副審それぞれのパートにて映像を用いて今までの試合の振り返りをしていただきました。その中で、映像を見ながら、実際の判定以外にも起こり得る事象一つひとつに対しても適切な対応ができるようディスカッションしました。今年からJ3でも導入されているコミュニケーションシステムを効果的に用いて、いつ、どのように審判チームで情報を伝え合うかということも審判員間で話し合い、意思統一を図ることができました。自分自身も副審としての基本を大切にして、試合を通してオフザボールの時も常に気を抜かずにオフサイドラインキープを意識し、今後もプロリーグを担当させていただける責任、誇りと自覚を持ちながら的確な判定と納得感のあるレフェリングをしていきます。最後に、このように自分自身を支えてくださる指導者、チーム関係者、そして家族や職場の皆さまにも感謝の気持ちを忘れずに、「残り8節」に取り組んでいきます。