2月18日(土)と19日(日)の2日間、高円宮記念JFA夢フィールドにてJ3担当審判員研修会を開催し、38名の1級審判員が参加しました。
昨シーズンの振り返りから2023シーズンに求めることを再確認し、今シーズンから導入されるコミュニケーションシステムの効果的な活用も含めて活発なグループディスカッションが行われました。またフィジカルチェックでは、シーズン前のコンディションを確認しました。2日間の充実した時間を過ごし、開幕に向けての準備を行いました。
主催者コメント
廣瀬格 JFA審判マネジャーJリーグ担当(日本サッカー協会)
今シーズンのJ3リーグ戦において、我々がチャレンジしなければならないことが2つあります。1つは、チーム数が20チームに増え、より難易度が高くなるであろうゲームを適切にコントロールして選手の持つ力を引き出すこと、そしてもう1つは、今シーズン新たに導入されるコミュニケーションシステムを効果的に使用し、円滑な試合運営に繋げることです。研修会では、昨年の306試合の分析結果を踏まえて、今シーズンに取り組むべきことを全員で共有しました。そして、昨シーズンの試合から1試合を選び、その試合を分析し、良いゲームコントロールに繋げるためにできることを議論しました。また、コミュニケーションシステムに関して、機器の使い方の指導を受け、効果的に使うためのガイドラインも全員で確認しました。3月から始まるリーグ戦に向けて、充実した2日間の研修会を行うことができました。「もっと好奇心を持てば、もっとチャレンジできる(More curiosity, more challenges)」を合言葉に、今シーズンも全員がより良いレフェリングを追求し続けることを期待しています。
参加審判員コメント
友政利貴 1級審判員(神奈川県)
まずは研修会開催にあたり多くの準備をしていただいた事務局、指導者の皆様にこの場をお借りして厚く御礼申し上げます。一人では正しい判定が難しい場面でも、4人が情報を出しあえば正しい判定に導ける可能性は高まります。今年のJ3担当審判員は「もっと好奇心を持てば、もっとチャレンジできる(More curiosity, more challenges)」をテーマに設定し、試合で起きる様々なことに4人全員が関心を持って見にいき、対応できるように取り組みます。シーズンが進むと昇降格に関わる一層重圧のかかった試合が増えますが、どの試合でも正しい判定や適切なゲームコントロールが可能となる情報を少しでも拾えるよう、自身の持つ力の全てを使って臨みたいと思います。
また、J3でもコミュニケーションシステムが導入されます。近年、VARをはじめとして、サッカーはテクノロジー抜きには語れないようになってきましたが、テクノロジーが進化しても私たちが培ってきた審判員としての基本が土台となっていることに変わりはないということを再認識しました。今回、Jリーグ担当審判員という立場を改めて自覚し、身の引き締まる思いとなった2日間の研修会でした。2023シーズンのJ3リーグ戦が、これまで以上に見応えあるシーズンになるように精一杯チャレンジします。
田代雄大 1級審判員(福岡県)
J3の2023シーズン開幕を2週間後に控え、開幕へ向けた非常に有意義な研修となりました。昨シーズンの振り返りから、今シーズンのJ3担当審判員のテーマである、「More curiosity, more challenges」を達成するために必要な要素についてのディスカッションを行いました。2023シーズンより、チーム数の増加、J3ロゴの変更、我々審判員のコミュニケーションシステム導入など多くの変更点があります。それらの変化に対応するために、想定されることやどう対処するかなどを対面で話し合うことで、より質の高いディスカッションを行うことができました。
今回の研修で出たチャレンジすべきことをそれぞれが担当する試合で表現するためには、日々の積み重ねが重要です。プロリーグを担当する審判員として、より安全でより価値のある試合をつくる一員としての責任と自覚を常に持ち、いい準備を続けたいです。今回の研修のために様々な準備をしてくださったスタッフの方々、審判インストラクター、フィットネスインストラクターの皆様ありがとうございました。