2月15日(土)・16日(日)の2日間に、J3担当審判員研修会が開催されました。
研修の主な内容は以下の通りです。
【1日目】
・JFL2020シーズンの取組み
・グループディスカッション(テーマ:「主審と副審の協力」)
・トレーニング理論
・アセスメントについて
【2日目】
・JFL運営説明
・プロフェッショナルレフェリー今村義朗氏による講話
・副審プラクティカルトレーニング
インストラクターコメント
廣瀬格 インストラクター
今シーズンのJリーグでは「激しくてフェアでエキサイティングな試合」を観てくださる方々に届けられるように、選手、チーム、Jリーグ関係者そして審判員が一緒になって取り組んでいくことになります。それを受けて、今回のJ3担当審判員研修会では「選手のもつ力を引き出すレフェリング」の土台となる「コンタクトプレーの見極め方」を昨シーズンのJリーグや海外の試合映像を用いながら皆で議論して高め合いました。接触が起きた瞬間だけでなく、接触の前から接触後までのそのプロセス(過程)を見定め、競技者は何を見てどこに向かっていたのか、最終的に接触を引き起こしたのは誰か、そしてその程度や影響の度合い等、様々な観点を踏まえて判断を下すことの大切さを確認しました。J3の試合を担当する審判員が的確な判断を重ねて、選手が粘り強く懸命にプレーできる環境を創り出し、そしてそれが見応えある試合に繋がることを期待しています。
参加者コメント
矢野浩平 1級審判員(京都府)
J3担当審判員の開幕前研修会では、2020シーズンのターゲットに向けての意思統一と情報共有を行い、非常に有意義な研修となりました。『VAR』や『コンタクトプレー見極め』など大きなトピックスはありますが、まずはサッカーがより魅力のあるものとなるように「小さなチェンジ、大きなチャレンジ」をテーマに審判チームとして取り組む必要があると感じました。研修会初日にはフィジカルチェックを行ったほか、Jリーグ原博実副理事長より『激しくもフェアで、エキサイティングな試合』を目指すJリーグのビジョンをご説明いただき、その責任の重さを再認識しました。私自身、新規担当審判員として今シーズンのJリーグ開幕を迎えますが、魅力あるサッカーを追求し、日本サッカーの発展のために少しでも貢献できるよう、努力していきたいと改めて感じた研修会となりました。
国吉真樹 1級審判員(沖縄県)
2020シーズン開幕に向けてのJ3担当審判員研修会が2日間開催され、スタンダードや昨年の振り返り、yo-yo-テスト、プラクティカルトレーニングなどを行いました。Jリーグ副理事長の原博実さんより、Jリーグをより魅力的なリーグにするために「激しくて、フェアで、エキサイティングな試合」を目指していきたいとお話があり、「ノーマルフットボールコンタクト」を理解し、レフェリーチームとして基準を一貫させることが試合の魅力を引き出す大きな要素の一つだと改めて感じさせられました。また、今シーズンからJ1でもVARが導入されサッカー界は過渡期に入っており、審判員も変化に対応できる能力が必要だと感じさせられました。その変化に対応できるよう、これまで積み重ねてきたことも大切にしながら、「小さなチェンジ、大きなチャレンジ」の精神で、Jリーグ担当審判員としての自覚を持ち、審判活動に取り組んでいきたいと思います。