2月8日(土)、9日(日)の2日間、J1・J2担当審判員研修会を開催しました。
約110名の審判員が集まり、2020シーズンの開幕に向けて確認事項を共有する良い機会となりました。
研修の主な内容は以下の通りです。
【1日目】
・FUJI XEROX SUPER CUP 2020 ビデオ観戦
・ビデオアセスメント
・2020シーズン目指すべきもの
・VAR座学
【2日目】
・Jリーグより
・全体振り返り
インストラクターコメント
扇谷健司インストラクター
2月8日にFUJI XEROX SUPER CUP 2020が開催され、2020シーズンも幕を開けました。J1J2担当審判員の開幕前研修会も2月8、9日に東京都内で行いました。
今シーズンはJ1リーグを中心に321試合にVARが導入されることも決定しました。IFABのテクニカルダイレクターであるDavid Elleray氏を招き、「VARの哲学について」「FUJI XEROX SUPER CUP 2020の振り返り」「今シーズンのターゲットであるコンタクトプレー見極めについて」、改めてすり合せと確認を行いました。
VAR導入という大きな局面を迎え、現役審判員にとっては今以上に緊張感が増すシーズンとなりますが、一致団結して乗り越えていってほしいですし、我々としてもどうサポートしていくか、「審判チーム」としての力が試される一年の最初の研修会を有意義に行えたと感じています。
参加者コメント
田中玲匡 1級審判員(新潟県)
2020シーズンのJ1、J2担当審判員の開幕前研修会が行われました。
2020シーズンはVARが導入されます。新たなチャレンジをするということもあり、小さな疑問や不安を解消してスムーズな運営ができるようにディスカッションを行いました。
初日にFUJI XEROX SUPER CUP 2020をビデオ観戦し、翌日に講師の国際サッカー評議会(IFAB)のテクニカルダイレクターDavid Elleray氏から、VARについての精神とテクニカルな分析をして頂き、意思統一を図ることができました。
2020シーズンではVARに加えて、コンタクトプレーの考え方について少し変化がありました。
「小さなチェンジ、大きなチャレンジ」をテーマに、判定基準を統一できるようにしていきます。
また、Jリーグ副理事長の原博実さんから「激しくて、フェアで、エキサイティングな試合」を目指したJリーグのビジョンにも精通するものがあるので、審判員全体で共通意識を持って取り組みます。
渡辺康太 1級審判員(大阪府)
開幕前研修会では2020シーズンに向けて審判チームとして、意思統一を図りました。
今シーズンの大きなトピックスとして、『VAR』と『コンタクトプレー』があげられました。
VARについては、IFABのテクニカルディレクターを務めるDavid Elleray氏による講義を受け、「はっきりとした明白な間違い」または「見逃された重大な事象」においてのみ主審をサポートし、最小限の介入で最大限の成果を上げることを目的としていることを再認識でき、非常に有意義なものとなりました。
コンタクトプレーについては、サッカーがより魅力あるものになるために我々審判員が取り組むべきことを共有しました。
また、Jリーグからは原副理事長、黒田本部長に講義をいただき、世界の5大リーグに名を連ねるために『激しくもフェアで、エキサイティングな試合』を目指していきたいと伝えられ、選手、チーム関係者だけでなく、審判員が担う責任の重大さを確認できました。
日本サッカー発展の為に、私たちに課せられた使命があるという自覚を持って、今シーズンに臨もうと改めて感じることが出来た研修会となりました。