7月31日(水)から8月4日(日)にかけて、静岡県浜松市に全国9地域から推薦を受けたフットサル2級審判員が集まり、強化研修会を開催しました。
今年度の講義は、「動きに目的を持つこと」、「審判活動後のリカバリーや日々のトレーニング」をテーマに行われました。またJFA 第6回全日本U-18フットサル選手権大会の審判を担当し、試合後に映像を用いながら判定した事象を振り返り、良いところをより良くするためのディスカッションを実施しました。大会期間中は、研修会参加者が朝に前日の映像を見ながらトピックスを確認し、認識合わせをして試合に臨んでいました。今回の研修会で学んだことを各地域に持ち帰って情報共有すること、審判員としてのスキルアップを続けることを確認して5日間の研修会が終了しました。
参加者コメント
平野裕也フットサル2級審判員
今回の研修会の共通課題は、「動くことの目的を常に考える」でした。初日の講義では、判定のメカニズムや判定を見極めるにあたっての3つの要素(チャレンジの方向、タイミング、プレーの可能性)の解説、良き予測をするためのポジション修正の必要性、ピッチの各ゾーンにおける動き方や視野の取り方などを学びました。トレーニングとリカバリーについての講義では、「現状分析⇒課題の選択⇒優先順位⇒目標の設定⇒実践⇒評価」といったトレーニングのサイクルの説明や、心拍数を指標としたトレーニング計画例の紹介がありました。リカバリーについては、3つの項目(疲労物質の除去、エネルギーの補給、筋肉の修復)の手法を学び、研修期間中に実践することでその効果も体感しました。2日目以降は、全日本U-18フットサル選手権の審判を担当するなかで、なぜそのポジションへ動いたのか、そのポジションは適切だったのか、といった振り返りを重ねることで、ポジショニングの精度向上を図る良い機会となりました。また、全国各地から参加した7名の研修生とは「やらまいか!」(遠州弁で「まずはやってみよう、やってやろう」の意味)と研修初日に誓い合い、切磋琢磨しながらも、ともに学ぶ仲間として良い関係を築くことができたと思います。今回学んだ内容を日頃からともに活動する地域の審判員にフィードバックし、地域の審判員全体のレベルアップに繋げたいと思います。最後に、5日という長い期間フットサル審判に没頭する環境を整えていただいた日本サッカー協会、インストラクター、審判員の方々をはじめとした関係者の皆様に心より感謝します。
渡部真悟フットサル2級審判員
講義や実践を交えてフットサルに集中して取り組むことで学びの多い5日間になりました。特に、初日の講義の中で取り上げられていた「予測」や「動くことの目的」の重要性をレベルの高いゲームを通じて身をもって知ることで自身のレフェリングや考え方の幅も広がったのではないかと実感しています。今回の経験や学びを地域に還元していくとともに、自らもさらに次のステージに飛躍できるように努力していきます。貴重な機会をありがとうございました。