第4回JFL担当審判員研修会が10月5日(土)、6日(日)の2日間にわたり新横浜で開催されました。
主な研修内容は下記の通りです。
・フィジカルチェック
・講義(競技規則改正について・コーチ制について)
・グループディスカッション
インストラクターコメント
太田潔 1級インストラクター
10月5、6日とJFL担当審判員の研修会を新横浜で実施しました。
フィジカルチェック(40mスプリント、YoYo-TEST)では、季節外れの暑いコンディションの中、審判員の皆さんが現状の力を発揮すべく取り組んでくれたことは良かったと思います。
講義は、全体では競技規則の改正についての再確認と事務連絡、その他の時間はグループごとのディスカッションと情報共有に当てました。映像から判定についてのディスカッションする時間は特に設定しませんでした。今シーズン研修会として集まる最後の機会なので、自分の考えを述べる、相手の意見を聞く、ということを多くするようにスケジューリングをしました。
担当インストラクターごとのグループは半年前にスタートしたわけですが、大変親密感がある雰囲気の中、忌憚のない意見が出されて活発なディスカッションが展開されました。半年間の取り組みが大変良い方向へ進んでいることが実感でき、継続することの重要性を再認識することができました。
リーグも終盤にかかってきているので、審判員にとっても息の抜けない時期に来ています。さらにギアをアップしなければなりませんが、体調管理をしっかり行うことや現時点で自分が持っている力を発揮することが大切であることを伝えました。4人の担当インストラクターからも、今後の取組を期待する旨の挨拶があり研修を締めくくりました。
参加者コメント
鶴岡泰樹 1級審判員(東京都)
2日間にわたって行われた研修では、フィットネスチェック、競技規則改正に関する情報共有、グループでのディスカッションなどを通して、JFL審判員として必要なことを考える貴重な機会となりました。
今年度JFLでは、カテゴリー担当インストラクター(コーチ)1人に対して、5~6人の審判員でグループを作り、審判活動について全般的なアドバイスをもらえるような取り組みを実施しています。
1日目にはグループごとに集まり、情報共有をしました。判定をするときに考えていること、選手とのコミュニケーションで気を付けていることなどを話し合ったり、チームに関する情報交換をしたりしました。また、試合映像を持ち寄り、ディスカッションをしたグループもありました。2日目には「ゲームの中で行う効果的な注意」についてディスカッションをしました。選手とコミュニケーションをとる際には、周りから見られていることを意識して「場面を作ること」、注意をする際には「先手をとること」などが必要だという意見が出されました。自分が実際に経験したことのないような状況でも、JFL担当審判員同士で情報共有をすることによって、引き出しを増やしてよりよい対応ができるようにしていきたいです。
シーズン終盤に向けて、改めて自分たちが置かれている立場と責任の重さを実感した研修になりました。
千葉直史 1級審判員(宮城県)
今回の研修では、フィジカルチェック(Yo-Yoテスト、40mスプリント)、競技規則の改正に伴うこれまで起こった事案、コーチ制について、“効果的な注意”をテーマとしたディスカッションを行いました。競技規則の改正に伴う事案では、ハンドの判定を行う際に、これまでに起こった事案をもとに全体で再確認を行いました。
2日目に実施されたディスカッションでは“効果的な注意”を行うために必要なことを意見交換しました。様々なタイプの競技者がいるなかで、言葉、身振り、表情などを使い分け審判の意図を選手に伝えること。また、その注意をどういったタイミングで実施すると効果的なのか様々な意見がでました。ディスカッションを通して、一人一人が引き出しを増やすことができたと感じています。
リーグも終盤となり、厳しい局面が増えてくるかと思いますが、選手がプレーに集中できる環境を作るために、審判員としての自覚と責任を持ち、審判チームとして協力しながら、残りの試合に臨みたいと思います。