9月29日(土)から30日(日)にかけて、JFAレフェリーキャラバンを福島県パルセ飯坂・十六沼公園サッカー場で開催しました。
JFAインストラクターコメント
北郷光宏 JFAインストラクター
東北イントレ福島開催時にオブザーバーとして参加し、チューターリングやプラティカルなどを理解しているインストラクターは数名参加していますが、ほとんどのインストラクターは初めて見聞きする人が多かったと思います。チューターリングについては、講義~実践研修の中で、最初は戸惑いも感じられましたが、理解が進むにつれて活発なディスカッションがが行われていました。翌日のプラティカル他については、台風24号の影響が心配されましたが、予定通りに研修することが出来ました。特に、プラティカルにおいては、事前にリハーサルも行っていたため、内容の濃いプラティカルとなりました。今回のキャラバンの内容は、審判員育成のための仕法の一部であり、今後福島県内5地区でインストラクターが、様々なアイデアをもって積極的に開催してほしいです。インストラクター+審判員の活動が充実することで、よりフェアでタフでスピディーな試合ができることを期待したい。
福島サッカー協会審判委員長コメント
吉田昌樹福島サッカー協会審判委員長
インストラクター21名と審判員12名の参加をいただき、東北6県で最終開催県となりました。当日は台風24号の接近で、予定していたカリキュラムをすべてこなせるのか心配でしたが、初日は若干の小雨に見舞われた程度で済み、2日間の全日程を無事終了することができました。当県の現状として、2級から1級審判員までの育成・強化システムについてはそれなりに成果が表れてきている一方、審判員の指導にあたるインストラクターの育成・強化が追い付いておらず、3級インストラクターに至っては活躍機会が少ないという課題がありました。今回のキャラバンではこれらの課題を解消する道筋をつけるため、インストラクターの資質向上をメインに、1日目は座学で「将来構想」、「チュータリング」、「プラティカルトレーニング」について開催しました。2日目は人工芝ピッチにてプラティカルトレーニング実践として、「動きとポジショニング」、「FKコントロール」を半コートずつ使って同時進行で実施しました。実施しての率直な感想ですが、伝えることの難しさ、気づかせることの難しさ、犯しがちなミスの起こりやすい状況設定の難しさ等について、改めて思い知らされました。一方では、地元の聖光学院高校サッカー部員のデモンストレーションのみなさんが、質の高いプラティカルを見せてくれたこともあって、何回も繰り返し繰り返しトレーニングすることで、実践したインストラクター2名とデモが徐々に一体となっていったことで、審判員への気付きや理解に大いに繋がっていったことが、非常に良かったと思います。2日目のみ参加の審判員は、プラティカル以外のフィジカルトレーニングやその理論についても学び、ただ漫然とやるのではなく、理論に基づくトレーニングの重要性に改めて気付かされたようです。今回のキャラバンは当県のインストラクター及び審判員にとって、非常に有意義な経験の場となったことは言うまでもありません。最後になりますが、リハーサルから3日間にわたりご指導いただきました、RDO(審判デベロプメントオフィサー)の伊藤さま、イントレマネージャーの正木さま、1級インストラクターの北郷さま、フィジカルコーチの阿久津さま、誠にありがとうございました。今後ともご指導を賜りますようお願い申し上げます。
受講者(インストラクター)コメント
鈴木克栄さん
待ちに待ったJFAキャラバン。インストラクターとして審判員を指導するため、何が必要で何をしなければならないのかを考え、また全員でディスカッションし、体で体験しながら自ら学ぶことの重要性を再認識した二日間でした。FIFA→AFC→JFAという一貫した指導の流れを学ぶ機会はとても新鮮でした。
初日のスタートでは、慣れないアイスブレイクに苦戦しながらも、沢山失敗する事も大切と認識しました。今回のテーマの一つであるチュータリングでは、チュータリングの理解と・具体的な実践方法を学びました。「ダイヤモンド9」では、インストラクターとしての重要な要素について意見を出し合い、「6ステップ」では、FKのマネジメントをテーマに実践しました。自らも学びながら審判員にどのように指導していくべきものか悩み、そしてさまざまな角度から考えましたが、本当に楽しく体験することが出来ました。またローテクでは、普段使わないフィールドシートを利用してペナルティキック時の再開方法を再確認しましたが、競技規則の理解が足りていないことも改めて再認識させられた一面でした。二日目は、プラクティカルトレーニングの実践を行いきましたが、慣れないプラクティカルトレーニングで、ぎこちない面、緊張もありましたが、精一杯出来たと思います。プラクティカルトレーニングは目的(テーマ)が何で、それをデモ・審判員にどのように伝えて行くべきか学びましたが、指導のポイントが整理出来たことが大きな成果となりました。
最後に、台風24号の接近で二日目のプラティカルトレーニングの実施が危ぶまれましたが、無事に実施することが出来き、本当に嬉しく思いました。東北地区最後のキャラバンでしたが、計画、リハーサル、本番までさまざまな準備を頂いた福島県サッカー協会審判委員会の皆様、また素晴らしい環境の中で開催されましたこと、そして、福島の為にJFAからお越し頂いたみなさまに心より感謝を申し上げます。
受講者(ユース審判員)コメント
佐藤眞心さん
今回レフェリーキャラバンに参加させていただき貴重な経験をさせていただきました。2面に分かれてプラクティカルトレーニングを行いました。トレーニングでは、動きとポジショニング・FKコントロールの判定を行いました。動きとポジショニングでは、ボールを右において意識しながら実践できたのですが、ボールを持っていない選手の方をちゃんと確認しながら出来ていなかったので、もっと周りを見ないといけないと改めて実感しました。FKコントロールの場面でも実際にあるような形で実践をすることができ、自分が気づけなかったことが気づけたのでとてもやりがいがあったと感じています。また今回、フィジカルトレーニングも行いました。試合前のW-upに活用できることを教えてもらいました。今週、公式戦にて主審を行う機会があるので、教えて頂いた事を生かしてよい入り方をしたいと思います。次に、T-ドリルを行いました。体幹がないといけないことを理解しました。午後は、プラクティカルのお話を聞きました。FKのマネージメントなど基礎を教えて頂きました。主審のサイドでのファールの見やすいポジショニング等わかりやすく教えて頂いたのでとても助かりました。次に、Refereeに必要なフィジカルのお話を聞きました。私は、加速やスタミナがまだまだ全然足りないので、坂道を走ったり、縄跳びをしてみたいと思いました。体幹も必要になってくるので、体幹トレーニングもしっかり行い、また体を柔らかくする努力をきちんとしたいと思いました。私はこれから上を目指して頑張っていきたいので、今回参加したJFAレフェリーキャラバンで教えてもらったことを生かして今後の審判活動を頑張っていきます。関係者の皆さまお世話になりました。ありがとうございました。