J2・J3担当副審研修会を、9月17日(月・祝)にJ-GREEN堺、また24日(月・祝)に横浜市スポーツ医科学センターで、分散で開催しました。約40名の審判員が参加し、リーグ戦終盤に向けた有意義な研修会となりました。
インストラクターコメント
宮島一代 1級インストラクター
今回のテーマは「美しさの追求~原点に返る基本に返る~」とし、副審としての美しさとは何なのか、なぜ美しさが求められるのかを追求しました。ビデオクリップを活用したグループディスカッションでは、J2・J3の試合を中心に「ポジショニングと動き」「チームワークとコミュニケーション」「オフサイド」の場面に対し建設的な意見が出され、自己の振り返りをすることができました。積極的な意見交換をしていくなかで、自然と気持ちもポジティブになっていくように感じました。「美しく見せる」とは、より説得力のある判定につながるものと考えます。そのためには、走る姿勢やステップワーク、タイミングを考えたシグナルとフラッグアップ、フラッグテクニック、正しいポジションでの判定が重要になってきます。また、判定後の表情、姿勢、視線、所作も大切です。研修会の内容をそれぞれが整理し、リーグ終盤に向けて、十分な準備をして試合に臨んでほしいと思います。そして、Jリーグ担当審判員として「見せて、魅せる」レフェリングを期待しています。
受講者コメント
岩﨑創⼀ 1級審判員(栃木県)
正しい判定と美しさを追求することをテーマとし、映像をもとにディスカッションしました。⼈それぞれ感じ⽅が違う中で、⼤⽅の⼈がよいと感じるものがあることを前提に、ゲームに連動した動きとそのための準備、主審と副審それぞれの役割や責任、難しいオフサイドのシーンで注意することなどを学びました。最後には、副審として必要な動きの能⼒の確認もし、シーズン終盤に向けて、気持ちを新たにし、よい準備をすることができました。選⼿・関係者・観客など、より多くの⼈にサッカーを楽しんでもらい、⽇本のサッカーの価値を共に⾼めていけるように、これからも学び続け、それを試合の中で表現していきたいです。
橋本真光 1級審判員(福島県)
「美しさの追求、もう一度、原点に戻り美しく見せよう。魅せよう」というテーマでしたが、そのために人として、審判員として姿勢、言動、行動、見た目、立ち振る舞い等が改めて重要と感じました。また映像ディスカッションでは、良かった点、悪い点、ミスが起きてしまう要因をそれぞれ議論し、他の審判員の話や意見を聞くことで改善すべき点と自分の今の課題が整理できました。限られた動きの中で副審として主審をサポートするために何を監視し援助すべきかを常に考え、正しい判定が出来るようにしていきたいです。また、プロリーグを担当する自覚と責任をもう一度思い起こし、残りのリーグ戦に強い気持ちで臨みたいと思います。