Jリーグ担当審判員合同研修会が6月30日(土)・7月1日(日)・8日(日)の3日間、4会場(東京・名古屋・大阪・博多)に分かれ開催されました。
本研修会では、2018/19競技規則の改正点についての確認やオフサイドについて検証、シーズン前半戦の振り返りを行いました。
4~5名のグループに分かれて積極的な意見交換や情報共有を行い、有意義な研修会となりました。
実施内容
競技規則の改正
オフサイドについて
シーズン前半戦の共有事項
インストラクターコメント
扇谷健司 1級インストラクター
今回の研修会は競技規則の改正、オフサイドを判定する上での考え方、Jリーグ前半戦の振り返りについて行いました。競技規則の改正については、今回の改正での大きな変更点であるテクニカルエリア内での電子通信機器の使用について、どのような行動が認められるか、または認められないかについての説明等を中心に行いました。 オフサイドについては相手競技者の視線を遮ること、相手競技者に影響を与える行動について、判定をする上での考え方の整理、より正しい判定をするための導き方についてグループディスカッションを中心に行いました。審判員はピッチ上では常に難しい判断が求められます。競技規則やオフサイドの考え方について整理をすることで、より大きな自信を持って試合に取り組めるようなプログラムでした。今後共、審判員にとって有意義で、自発的に意見を言えるような研修会の環境作りに取り組んでいきたいと考えております。
参加者コメント
中村太 1級審判員(埼玉県)
今回のJリーグ担当審判員合同研修会では、ワールドカップロシアにおけるVARの効果的な活用が注目を集めているように、私たち審判員にも技術革新による時代の変化に対応していくことが求められていることを強く感じました。また、研修の中で、主審と副審が積極的にディスカッションを行い、共通認識と相互理解を深めることができました。国内のプロリーグを担当する審判としての自覚を再認識し、責務を果たすために今後の審判活動に誠実に取り組んでいきたいと思います。
阿部将茂 1級審判員(埼玉県)
今回の研修会の中では特にオフサイドについて、判断するための材料や考え方が整理できました。また実際の試合映像を見ながら意見を出し合うことで、より具体的に、細かい部分まで参加した全ての審判員が考え方を共有できました。これからシーズン終盤にかけて、今まで以上に厳しい試合が増えていきます。Jリーグ担当審判員としての自覚を持ち、そういった重要な試合に関わっているという気持ちを忘れず、今後も活動していきます。
堀格郎 1級審判員(岡山県)
今回の研修会で“100%理解して帰る”ことを目標とし、グループディスカッションから、自分の考えや疑問点を出し合い、共通理解を深めました。特にオフサイドの解釈では、定義を再認識し、意思決定のプロセス(条件)から正しい判断ができるように考え方を整理しました。個人個人の考えを出し合うことで、解釈の違いがないようにし、最後には全員が同じ方向に向くことができました。これから厳しさが増す後半戦に向かいますが、今回学んだことをフィールドで発揮できるようにレフェリーチームとして取り組みたいと思います。