10月22日(日)に長野Uスタジアムで開催する「MS&ADカップ2017 なでしこジャパン vs スイス女子代表」を、長野県における女子サッカー発展のひとつの契機となるよう、「女子サッカーレガシープログラム in 長野」では、10月から長野県内でさまざまなイベントを行っています。10月7日(土)~9日(月・祝)には、全日本高校女子選手権北信越大会が開催される長野県大町運動公園にて、審判セミナーおよびキッズリーダー講習会を実施いたしました。審判セミナーは国際副審の坊薗真琴さんを講師に迎え、中学生から大学生までの女子選手、指導者の方々、合計40名が参加しました。坊薗さんが派遣されていたAFC U-16女子選手権タイ2017でのエピソードを交え、審判の魅力についてお話いただきました。
キッズリーダー講習会は、大会の運営に携わっていた高校の女子選手52名が7日(土)、9日(月・祝)にそれぞれ受講。「私たち指導者は子どもたちの未来にふれています」と篠原裕一キッズチーフインストラクターからあったように、これまで意識する機会が少なかった「指導者」の立場となってサッカーを考える、貴重な時間となりました。
今回このキッズリーダー講習会を受講した選手たちは22(日)、MS&ADカップ2017に合わせて長野オリンピックスタジアムで開催されるサッカーフェスティバルで、AC長野パルセイロ・レディース選手たちと一緒に、子どもたちへ実際に指導を行います。
審判セミナー講師コメント
坊薗真琴国際副審
審判の魅力や楽しさを一人でも多くの方に知ってもらいたいという気持ちで今回お話しをさせていただきました。最初は緊張感もあり、審判に対して難しいイメージを持っていた方が多かったかもしれませんが、ファウルやオフサイドの映像を見ながら実際に判定してもらった時には、積極的な意見交換や笑顔も見られ、私自身も楽しい気持ちになりました。参加者、関係者の方々に、この場をお借りして感謝申し上げます。今回のようなプログラムを通じて、普段は選手や指導者として長野県の女子サッカーに関わっている方々が、審判という道に少しでも興味を持っていただけたら幸いです。ありがとうございました。
審判セミナー受講者コメント
永田佳奈子さん(筑摩野中学校)
審判について硬いイメージを持っていましたが、今日のセミナーで審判の皆さんの様子を紹介してもらい、皆さん楽しそうに活動しているのが印象的でした。また、実際に試合の映像を見て判定をする時間がありましたが、特にファウルの判定が難しかったです。チームのトレーニングや練習試合の中で、まだ主審など経験したことがありませんが、これから挑戦してみたいと思いました。
キッズリーダー講習会講師コメント
篠原裕一一般社団法人長野県サッカー協会グラスルーツ委員長キッズチーフインストラクター
女子サッカーレガシープログラムin長野の一環で、高校女子サッカー部所属の方を主な対象として、キッズリーダー講習会を開催させていただきました。長野県においては、初の試みとなり、大変有意義な一歩を踏み出せたと感じております。今回参加された皆さんは、主に高校生ということで、一般指導者と子供達の中間に属する年代であり、子供達により近い目線で接することができるうえ、子供達にとっても、目標や憧れを持ちやすい身近な存在です。私たちとしては、今回のレガシープログラムを契機に、この年代の方対象のキッズリーダー講習会を毎年必ず実施するなど、積極的にアプローチをはかることで、女子の普及に取り組んでいきたいと思います。