2017年度第2回ナショナルコンペティション(NC)担当審判員研修会が、3月25(土)・26日(日)に堺市のJ-GREEN堺で、4月1(土)・2日(日)に横浜市スポーツ医科学センターで開催しました。今研修会より、EAST(参加者19名)とWEST(参加者21名)にカテゴリーが分け実施しました。
研修会では、「気付き」をテーマに論理的思考を用いながら座学とプラクティカルトレーニングを行いました。岡田正義インストラクターより、1年間を通しての目標や目的が伝えられ、参加者は活発な意見交換をしながら切磋琢磨していました。今後は研修会で学んだことを試合で実践するというラーニングサイクルを意識しながらサポートしていきます。
インストラクターコメント
岡田正義 S級審判インストラクター
研修会のテーマを「気づき」として、グループディスカッションを中心に、論理的思考、ポジショニングと動き、判定の適合性と的確さ、気づきについて、サッカー観、審判観について座学を行いました。プラクティカルトレーニングでは「ポジショニングと動き」について審判員が自ら考案し実践しました。このカテゴリーは新1級審判員からキャリアを積んだ1級審判員まで混在していますが、目指すものは上のカテゴリーであり、新旧の審判員が協力して研鑽を積んでいました。彼らの更なるレベルアップを期待したいと思います。
参加者コメント
佐々木慎哉 1級審判員(大分県)
今回の研修のテーマは「気づき」でした。気づくために必要な「瞬間視」「記憶力」「想像力」の3つの力とそこに「柔軟発想」を持つことで気づくことができると学びました。とある画像から何が写っていたかを考えるトレーニングでは、自分の頭の中に映像を残すことの難しさを実感しました。映像を切り取り、次に起きることを予想するトレーニングでは、何が起きるか考えることは様々な要因があり、そこに気づくことが重要だと感じました。試合中の出来事は起こる前にあらかじめ何が起きそうなのか予測することが大切です。どんな事象が起きるのか、予測するためにいろんなことに「気づき」をもって日々過ごさなければいけないと思いました。
大田智寛 1級審判員(福島県)
和やかな雰囲気で始まった研修会の軸となった内容は、初めに実施された「論理的思考(ロジカルシンキング)」でした。研修生全員が、この論理的思考をもって以降の研修に臨めたことで、「ポジショニングと動き」「気づき」「判定の適合性と的確さ」「サッカー観、審判観」において、活発な意見が飛び交い充実した内容となりました。また、志を共にする仲間の考えを聞けたことは、私の考えを深めさせてくれました。特に、「サッカー観、審判観」の講義では、サッカーへのレフェリーの関わり方について考えられただけでなく、グループディスカッションを通して、私自身とレフェリーの関わり方についても考えるきっかけとなりました。今回の研修で考えたことを今後の試合で発揮できるように、1級審判員の自覚と責任を持って、魅力あるサッカーに貢献できるよう取り組んでいきたいと考えています。