3月25(土)・26日(日)の2日間、JFAハウスにて「2017年度S級審判インストラクター研修会」が開催されました。1年に一度開催される本研修会には総勢23名のS級審判インストラクターが参加しました。今回の研修会では、「評価」をテーマにさまざまなディスカッションとPGMOL(Professional Game Match Officials Limited=プレミアリーグを担当する審判員とその指導者が所属する組織)から招聘したRay Oliver氏によるレクチャーが行われました。ディスカッションでは、これまでの経緯を踏まえてS級審判インストラクターとしての役割と責任について改めて議論し、今後の同インストラクターの在り方を話し合いました。その他にも研修会のテーマに則り、昨シーズンから制度導入した「全国大会のマネジャー制度における評価について」、「1級審判インストラクター認定審査とその審査項目の見直しについて」、「ミニ国体を振り返って」についてディスカッションを行いました。Ray氏からはPGMOLにおけるアセッサーレビュー制度およびトーナメントにおけるチーフインストラクターの役割と業務についてグループワークを交えて講義頂きました。2日間と短い期間でしたが、ディスカッションでは活発な意見が飛び交い、今後の方向性を決めるための良いアイデア・考え方を共有できた研修会でした。
インストラクターコメント
柏原丈二指導者部会長
今回の研修会の目的は評価をテーマにし、まずS級審判インストラクターがいつ、どの様な目的、役割でスタートしたかを、小幡真一郎審判インストラクターから説明があり、その後、現状把握をしながら、振り返りをしていきました。色々な考え方があり、どの様な課題があるのか、今後どの様に関わるのかなど、多くの意見がかわされました。翌日には昨日議論したことを踏まえながら、今後のS級審判インストラクターの役割を更に議論をしていきました。その中でRay氏のグループワークを実践する事から、評価項目の内容等も明確になり、今年の全国大会等に取り入れていきたいと思います。また、S級審判インストラクターの今後の役割に関しても、皆さんの意見を参考にし、明確にしていく事が必要と再認識できました。S級審判インストラクターの重要性をあらためて確認する事が出来た研修会となりました。
受講者コメント
大岩真由美 S級審判インストラクター
これまでの審判インストラクターライセンス制度の変遷から研修がスタートしました。前指導者部会長の小幡真一郎氏を中心に築き上げた審判指導者育成プログラムのお蔭で、審判員としての現役を終えてからの活動と成長の場を、沢山与えてくれていることに改めて感謝の気持ちが湧きました。Ray氏からの「アセッサーレビュー制度」という違った視点を持つ存在も、S級審判インストラクターには必要な役割の一つだと強く感じました。23名のS級審判インストラクターが一堂に会し、様々な意見交換や提案の中で「S級審判インストラクターの役割と責任」を再確認できました。そして今回、新指導者部会長の柏原氏へバトンを渡す重要な節目に居合わすことができ、これまでを継承し、進化・変革し続ける覚悟とパワーを感じた研修会でした。参加させて頂き本当にありがとうございました。