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第23回JFAレフェリーキャラバンを茨城県で開催

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3月4日(土)・5日(日)の2日間、茨城県龍ヶ崎市でレフェリーキャラバンを開催、審判員・インストラクター総勢80名にご参加いただきました。

開催にあたり事前に打合せを重ね、黛インストラクター(JFAインストラクター)と茨城FAの審判インストラクターとで茨城FAに合うプログラムを作り上げました。1日目の講義は、指導者は山田インストラクター(JFAインストラクター)を中心にチュータリングをベースとした指導方法や“伝え方”を意識しながら学べる内容に、審判員は松尾プロフェッショナルレフェリーを中心にグループワークを通して“自分自身と向き合う”を意識した内容となりました。2日目のプラクティカルトレーニングでは、iPadで撮った映像を使用してインストラクターがその場ですぐフィードバックを行い、1日目のチュータリングの内容を実践していました。

茨城FAでは、審判員、インストラクター、1級審判員が「チーム茨城」として、お互い協力のもと研修会を楽しんでいる様子が印象的でした。

インストラクターコメント

山田修平 JFAインストラクター(愛知県)
はじめに、およそ1年前からこの研修会を開催すべくご準備いただいたスタッフや関係者の方々にお礼申し上げます。素晴らしい会場、笑顔の絶えない参加者のみなさん、いずれも印象的なレフェリーキャラバンになりました。黛S級インストラクター、松尾プロフェッショナルレフェリーとともに、参加者のみなさんの反応に刺激を受けながら、楽しい2日間を過ごさせていただきました。

指導者のみなさんには、チュータリングというこれまでとは違った審判員へのアプローチの手法と、そのねらいについて学び体験していただきましたが、2日目には早速実践にトライしてくださるなど、これからの展開が楽しみな成果を得たと感じています。またプラクティカルトレーニングは、事前の宿題、BS法やフィッシュボーンなどの手法を活用した講義と実践を行いました。慣れない課題への取り組みに怯むことなく、より良い指導にするためにポジティブに向きあい、地元1級審判員も援助を得ながら、貴重な経験をすることができました。

審判員のみなさんは、松尾プロフェッショナルレフェリーとともに、審判員の役割認識、Teaching Materialによる判定研修、プラクティカルトレーニングなどに取り組みました。トップレフェリーとの時間は、参加審判員にとってなによりの刺激であり、多くの学びや気づきを得ることができたことでしょう。

数多くの若手審判員、それを手助けしいずれ指導者の仲間入りをするであろうベテラン審判員、新しいチャレンジをおそれないある指導者、みなさんの熱意と力量に、茨城県におけるさらなる発展の準備が着実に進んでいることが確認できた2日間でもありました。

今回のキャラバンの経験をステップに、茨城県ならではのアイデアが盛り込まれ、県内への普及と強化がさらに進むことを期待しています。

受講者コメント

藤ケ崎敦茨城県サッカー協会審判委員長
キャラバンの茨城県開催が決定されてから、約一年の準備期間がありました。その後の2016年「全国審判委員長会議」の際、愛知県のキャラバンの様子を参観させていただくことが出来ました。私はそこで、愛知県の素晴らしい取り組みを目の当たりにして、「このイベントは茨城県ではとても無理だ!」と実感しました。しかし、キャラバンの開催によって、茨城県の審判員、インストラクターのレベルアップのため、今まで行われてきた、県内の研修会を改革する起爆剤となることを願い、準備を本格化してきました。その後、埼玉県で開催されたキャラバンを参観させていただき、私自身、茨城キャラバンのビジョンを概ね固めることが出来ました。

実際の活動では、流通経済大学のご協力により、校舎、サッカー場をお借りすることが出来、竜ヶ崎第一高校サッカー部員の方々にも、お手伝いしていただきました。二日間、天候にも恵まれ、私にとって、想定外の大きな成果と感動をもって終了することが出来たと考えています。この成果には、講師として担当していただいたJFAインストラクターの黛さんをはじめとする、スタッフの皆様の熱意と人間性あふれるご指導のおかげと心から感謝しています。

JFAの皆様には、今後とも「チーム茨城」(審判員並びにインストラクター)の育成強化に、ご支援いただくことをお願いし、感謝の言葉とさせていただきます。

「本当にありがとうございました」

小島隆則サッカー2級審判インストラクター
「失敗してもいい・チャレンジしよう・楽しいものにしよう」JFAの黛インストラクターの言葉でキャラバンはスタートしました。「よく考え・よくしゃべり・よく笑った」2日間でした。日頃から、審判員にとってどのようなインストラクターが理想なのか悩むことが多く、答えを見いだせずにいましたが、チュータリングやトレーニングを通して徐々にその姿を描くことができるようなりました。「よい審判員を育てるためには,審判員に好きになってもらうことが最も大事なことだ」とても印象的な言葉でした。

どんなこともまず受け入れ,そして誉める。まだまだできない部分があり,戸惑いも見受けられましたが,多くのインストラクターが「やってみよう・やらなければ」という共通の意識を持てたことは,とても有意義なことでした。更に研鑽を積み,チーム茨城の発展に寄与していきたいと思います。よい機会を与えて頂いた全ての方々に感謝申し上げます。

兼子敦郎サッカー2級審判員
2日間、プロフェッショナルレフェリーの松尾一さんをはじめとするトップレフェリーの方々やインストラクターの方々のご指導のもと、審判員の役割、試合中考えるべきこと、また自分が審判活動をする原動力について審判員同士で共有し、今後レフリーとして成長していく為に何をすべきかを考えました。年代やレベルを問わず、11対11の試合を如何にコントロールするのかというサッカー審判員の本質を忘れてはならないというご指導は、自分が4級を取得した頃の気持ちに立ち返らせてくれました。

プラクティカルトレーニングではオフサイド、PK、ポジショニングと動きについてのセッションに取り組み、試合中に想定される展開・事象を審判員やインストラクターの方々と一つずつ確認し、実践で意識すべきことを確認できました。松尾さんの「欠点があるということは素敵なこと。悩むことは次のステップアップへの道」というお言葉は、自分の課題をポジティブに捉えることの大切さを教えてくれました。今回のキャラバンを契機に一人のレフェリーとして、人間として更に成長していきたいと思います。

額賀美沙子サッカー3級審判員
「審判員は試合を映し出す鏡」2日間色々な事を学んだ中で一番印象に残っているのがこの言葉です。私達が鏡ならば試合を正しく映し出さなければいけません。そのためには審判技術の向上が必要です。その方法として課題の確認・改善→トレーニング→実践→分析、このサイクルが重要であると教わりました。また、ある情報を受け取った時に、面白いなどの前向きな感情を持つことで起こる「同期発火」も重要だと教わりました。同期発火が起こるとパフォーマンスの向上に繋がるそうです。

今後は何事も楽しく学べたらと思います。プラクティカルトレーニングでは、PK、オフサイド、動きとポジションについて学びました。特に動きとポジショニングでは松尾一さんの後ろを付いて動き、体の向きを真似したり、目線について黛さんに教えて頂いたりと貴重な経験が出来ました。今後は試合をより正しく映し出せる鏡になることを目標に、サッカーの本質と向き合い、審判活動に励みたいと思います。


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