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2016年 第3回J3担当審判員研修会をJ-STEPで実施

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8月19日(金)から21日(日)にかけて、静岡県の清水ナショナルトレーニングセンター(J-STEP)で、2016年第3回となるJ3担当審判員研修会を実施しました。

明治安田生命J3リーグを担当する審判員に向けて、今シーズンで課題となっていることを認識し、自らをより高めていくためのフィジカルトレーニングやグループディスカッションをはじめとする講義が行われました。また今回は静岡市立清水桜が丘高校サッカー部の皆さんにご協力いただき、プラクティカルトレーニングも行いました。ニ泊三日で現状の課題を把握するとともに9月以降のJ3に向けて準備を行い、有意義な研修会となりました。

研修会の主なプログラム

8月19日(金)開講式・フィジカルトレーニング
8月20日(土)グループディスカッション、プラクティカルトレーニング、「マネジメント」について
8月21日(日)プラクティカルトレーニング、研修会の各パート振り返り

指導者コメント

柏原丈二 S級審判インストラクター(神奈川県)
今回の研修会ではプラクティカルトレーニング、ディスカッション、グループワーク、コンディショニングチェックからプログラムを作成し、後半戦に向けてのJ3審判チームとしての取り組みを再確認しました。プラクティカルトレーニングは2日間実施しました。重大な判定に結びつくペナルティエリア内の判断、カウンターからの選手・ボールとの連動した動きを求め、説得力ある判定に結びつけることができたかを確認しました。副審としては、判定するための細かな動作など、実戦的なトレーニングを実施しました。

ディスカッションではいくつかの事象から、考慮ポイントを審判員が整理すること、そこから正しい判定を導き出し、ゲームコントロールにつなげていくこと、ゲームの雰囲気や選手の意図を考えながら対応をしていく必要があることを考えていきました。リーグ戦中断期に、今までの反省点、良い点を含めて共有し、再開に向けた準備をしてゲームに臨んでほしいと思います。

大西弘幸 1級審判インストラクター(兵庫県)
今年で3年目を迎えるJ3リーグですが、参加した担当審判員・インストラクターともに、サッカーの質が年々高くなっていることを感じています。そういったなか、前半戦の振り返りから抽出したテーマをもとに研修会が実施されました。映像を用いて様々なディスカッションを行いましたが、「遅延的な行為を排除するためのマネジメント力の向上」をテーマにしたグループワークでは、判定へのコンシダレーションポイントやプロセスを考えることの重要性を再認識できたと思います。

柏原チーフインストラクターからはプラクティカルトレーニングの重要性が強調され、3種類のプラクティカルトレーニングを行いました。その中の、カウンター攻撃への対応として爆発的なアクセラレーションを効かせたスプリントからのブレーキング、判定へとつなげるトレーニングでは、その様子を映像で見ながら審判員と分析することで、理解しやすいものになったと思います。動きのもととなるフィジカル面では、Dynamic Yo-Yoテストを用いてコンディションチェックを行い、通常のYo-Yoテスト結果との比較から自分の特性と強化すべきポイントが明確になったと思います。後半戦に向けて、プロサッカーをマネジメントする審判員として、自身に対する妥協のない取り組み、考えて工夫することの大切さを再確認する有意義な時間となりました。

参加者コメント

俵元希 1級審判員(東京都)
今回の研修はフィジカルパートとテクニカルパートの両面から前期の振り返りと後期に向けたスキルアップを行いました。プラクティカルトレーニングでは、実際の映像を見ながらランニングフォームやコース、ポジショニング、加速と減速のタイミング、最終的な判定の正誤についてなど、多面的に分析・議論を行うことで、多くの気づきを得ることができました。その中で印象的だったのは、現代サッカーの特徴としてプレースピードの上昇があり、われわれ審判員も必然的にスピードアップに対応できるフィジカルを身につけていなければならないということでした。

総括として、インストラクターから「J3リーグも年々レベルが上がってきており、審判員に求められるものも多くなってきている。基本に忠実に、走って、近くで、正しい判定を行うことで選手やチームの努力・想いに応えよう」とお話がありました。間もなく始まる後半戦に向けて、レフェリーチーム一丸となって気持ちを新たに準備していきたいです。

谷本涼 1級審判員(大阪府)
フィジカルに関して、2月に実施された研修会で山岸レフェリーフィットネスコーチからもお話があったように、より高いレベルのフィジカルが求められており、今後のトレーニングにおいて、各々の不足している箇所を補っていく必要性を改めて感じました。また、前期の課題と改善点について、全員で共有したことを残りのシーズンに生かせるようにしたいと考えています。シーズンも終盤に差し掛かり、厳しい試合が増えてくることと思います。今回学んだことを大切にし、一試合一試合をより強い気持ちを持って臨みたいと思います。

笠原寛貴 1級審判員(福岡県)
今回の研修ではいつもよりも長い時間をかけてプラクティカルトレーニングを行いました。現代サッカーのトレンドでもあるカウンターアタックに対応するために、12番目の攻撃側選手の気持ちで予期予測からアクセラレーションを上手く使い、最終的にはPA周辺の判定を説得力あるポジションで正しい判定につなげられるようにしました。主審のトレーニングだけでなく、副審としてオフサイドを正しく判断するための視野の確保やステップワークなども勉強になりました。

今回も中身の濃い非常に有意義な研修となりました。多くの方々のご協力があってのことだと思います。感謝しています。審判員、インストラクターの方とも2泊3日の研修でコミュニケーションを多くとることができました。常に感謝の気持ちを忘れず、目の前の試合にベストを尽くしたいと思います。


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